2019年ラグビーワールドカップ普及啓発事業 ラグビーを通じた国際交流プログラム事業(受入型)

実施要項

実施要項  

1.趣  旨:本事業は、本年日本で開催されるラグビーワールドカップ(RWC2019)に向けたラグビー競技の普及啓発を目的に実施します。
RWC2019に参加する太平洋島嶼国(フィジー、サモア、トンガ)から日本の中学校年代に相当する生徒を招へいし、日本の同年代の子どもとタグラグビーを通じた交流を行うことで交流を深めます。
あわせてRWC2019の試合会場となるスタジアム等を見学し、RWC2019を身近に感じるとともに主催国のレガシーの学習機会を設けます。
また、学校訪問の機会を設けるなど、日本の子どもたちがラグビーを通して英語に触れる機会を設け、相互理解を深める。

2.概  要
主  催:スポーツ庁
1)来日期間 2019年10月1日(火)~10月8日(火)
2)滞在先  大阪府東大阪市
3)滞在方法 ホテル泊
4)参加者  各国中学生年代(13-15歳)5名及び引率1名(学校の教職員)

内 容:
(1)学校訪問による日本の中学生との交流(タグラグビー、英語、日本文化など)
(2)ラグビーワールドカップのスタジアム見学
(3)ラグビーワールドカップ開催自治体に関する学習
(4)トップチャレンジチーム訪問による各国出身選手とも交流

レポート①

レポート①

フィジー、サモア、トンガの男子選手15名と引率の先生総勢18名の「大洋州ラガーズ」が10月1日に成田空港へ降り立ちました。参加者はフィジーで集合し、およそ9時間のフライトを経て来日。長旅の疲れも見せず、弾ける笑顔からはここから始まる1週間への大きな期待がうかがえました。

翌10月2日、一行は大阪府東大阪市へ移動。東大阪市役所にて本事業のオリエンテーションに参加し、東大阪市の概要説明を受けました。
オリエンテーションでは滞在スケジュールや日本での生活ルール、マナーについて確認。各国の文化や風習は日本のそれと大きく異なります。参加者からは「日本のルールを守ることで日本への理解がより一層深まる」といった声も聞かれました。

東大阪市花園ラグビーワールドカップ推進室の担当者による概要説明では、花園ラグビー場の紹介(歴史、RWC2019に向けた改修、高校大会や近鉄ライナーズで活躍する3か国ゆかりの選手)のほか、下町ロケットでも知られる“ものづくり”に触れ、東大阪市の概要について映像を交えたレクチャーを受けました。参加者も熱心に質問し、日本を代表する“ラグビーの町”のひとつである東大阪市への理解を深めました。
最後に、東大阪市野田義和市長と面会し、引率教員から各国の民芸品などを贈りました。


1001成田空港.JPG10月1日成田空港1002オリエンテーション.JPG10月2日オリエンテーション1002東大阪市概要.JPG10月2日東大阪市概要1002野田市長表敬(サモア).JPG10月2日野田市長表敬(サモア)1002野田市長表敬(トンガ).JPG10月2日野田市長表敬(トンガ)1002野田市長表敬(フィジー).JPG10月2日野田市長表敬(フィジー)
1002野田市長表敬.JPG10月2日野田市長表敬


レポート②

レポート②

来日3日目のこの日はビッグイベントが続きました!

まず、本事業を主催するスポーツ庁鈴木大地長官に面会し、各国の代表が御礼の言葉と抱負を述べました。鈴木長官から自身のソウルオリンピック金メダルを見せていただき「日本でたくさんの友達と思い出を作ってください」と励ましの言葉をいただきました。

その後、大洋州ラガーズは日本ラグビーフットボール協会岩渕健輔専務理事と面会。岩渕専務理事は日本代表チームでは3ヶ国にゆかりのある選手が活躍してきたことに触れ、各国と日本の間で続く交流について話しました。

面会後は花園ラグビー場へ移動し、ラグビーワールドカップ ジョージアvsフィジーを観戦。ラグビー場へ向かう道も多くの大会ボランティアやファン、地域の方々とハイタッチ!「コンニチハ」「アリガトウゴザイマス」の挨拶に笑顔がこぼれます。

試合が始まるとフィジーからの参加者はもちろんのこと、熱心に応援する大洋州ラガーズの姿は会場の大型ビジョンにも映りました(会場の様子は全世界に放送されたので、母国の知り合いから「テレビで見たよ!」という連絡も!!)。フィジーが勝利を収めると周りの観客から「Congratulations!」と祝福を受け、多くの観客と記念写真に納まるなど交流を深めました。


1003試合観戦.JPG10月3日試合観戦1003鈴木長官面会①.JPG10月3日鈴木長官面会①1003鈴木長官面会②.JPG10月3日鈴木長官面会②1003鈴木長官面会③.JPG10月3日鈴木長官面会③1003鈴木長官、野田市長面会.JPG10月3日鈴木長官、野田市長面会

レポート③

レポート③

10月4日は待ちに待った日本の友達との交流です。
東大阪市立上小阪中学校を訪れると体育館では全校生徒の温かい歓迎が待っていました。大洋州ラガーズは各国の民族衣装を纏い、お礼の気持ちを込めて民族舞踊を披露します。ダイナミックな踊りと躍動感溢れる音楽に全校生徒は大盛り上がりを見せ、各国への関心も高まりました。
続いて校庭に移動し、有志の生徒とタグラグビーのゲームを行いました。ラグビーワールドカップでも話題になった「オフロードパス」を何度も決める大洋州ラガーズに、中学生も連続パスで挑みました。
楕円球を通じて交流を深めたあとは、国ごとに3年生の3クラスに分かれ、①柔道、②調理実習、③英語のクラスを順番に体験します。
柔道では道着に着替え礼の精神から学びます。寝技にチャレンジすると体格の大きな大洋州ラガーズも初めての経験に悪戦苦闘!ワールドカップの熱戦さながら熱い戦いが繰り広げられ、ラガーズが柔道部の生徒を抑え込んだ時には見学していた生徒や先生方からも大きな歓声が上がりました!!
調理実習ではグループに分かれてわらび餅とどら焼きづくりにチャレンジです。ラガーズには調理経験が一切ない人もチラホラ。。。何事も前向きに捉えるラガーズは周りの生徒のサポートを受けて一生懸命取り組みます。日本の友達と一緒に作った初めての和菓子は忘れられない優しい味となったに違いありません。
英語のクラスでは英語による自己紹介に続いて日本文化について学んだあと、けん玉や羽子板にチャレンジしました。
机を並べて食べたお昼ごはんではお互いのおかずを交換しあう姿も見られ、打ち解けた様子の大洋州ラガーズ。言葉が通じなくても、心はすっかり通じ合っていました。
午後は上小阪中学校の生徒とともに東大阪市の文化創造館を訪れ、市内の中高生らとともにNASAチーフ・サイエンティストの講演会を聞きました。宇宙ロケットの部品も製造している“ものづくりの町”東大阪市の特徴を掴むよい機会となりました。


1004上小坂中学校①.JPG10月4日上小阪中学校①1004上小坂中学校②.JPG10月4日上小阪中学校②1004上小坂中学校③.JPG10月4日上小阪中学校③1004上小坂中学校④.JPG10月4日上小阪中学校④上小阪中学校⑤.JPG10月4日上小阪中学校⑤上小阪中学校⑥.JPG10月4日上小阪中学校⑥上小阪中学校⑦.JPG10月4日上小阪中学校⑦上小阪中学校⑧.JPG10月4日上小阪中学校⑧上小阪中学校⑨.JPG 10月4日上小阪中学校⑨1004上小坂中学校⑩.JPG10月4日上小阪中学校⑩上小阪中学校⑪.JPG10月4日上小阪中学校⑪上小阪中学校⑫.JPG10月4日上小阪中学校⑫


レポート④

レポート④

10月5日には花園ラグビー場をホームグラウンドとするトップチャンレジリーグ所属の近鉄ライナーズを訪れ、選手と交流しました。交流会に参加した3ヶ国をルーツとする選手はメインコーチの日本語による説明を母国語に通訳してくださり、参加者の緊張も一気にほぐれました。3ヶ国対抗のゲームは僅差を争う白熱した展開に。残念ながら最下位となってしまったトンガ出身の選手からは差し入れのプレゼントをいただきました!!トンガ出身選手の皆さま、ごちそうさまでした!参加者は自国の先輩選手と接することで、日本をより身近に感じたことでしょう。母国の後輩に優しい眼差しを送る近鉄ライナーズの選手は憧れの存在になったのではないでしょうか。
この日の夜は豊田スタジアムで行われた日本vsサモアの試合を「クレアホール・ふせ」のパブリックビューイングで観戦。キックオフ前のシヴァタウ(サモアのウォークライ)を披露すると会場からは大きな拍手が送られました。残念ながらサモアが敗れる結果となりましたが、200名を超える東大阪のラグビーファンとともに観戦したことは貴重な経験となったに違いありません。


1005近鉄ライナーズ交流会①.JPG10月5日近鉄ライナーズ交流会①1005近鉄ライナーズ交流会②.JPG10月5日近鉄ライナーズ交流会②1005近鉄ライナーズ交流会③.JPG10月5日近鉄ライナーズ交流会③1005近鉄ライナーズ交流会④.JPG10月5日近鉄ライナーズ交流会④1005パブリックビューイング.JPG10月5日パブリックビューイング

レポート⑤

レポート⑤

プログラム最終日の10月7日は東大阪市立小阪中学校を訪問し交流を行いました。
全校生徒による歓迎セレモニーでは吹奏楽部から素敵な演奏のプレゼントがありました。そのお礼に参加者が民族舞踊を披露すると会場の体育館は大変な盛り上がりを見せました。
大洋州ラガーズは続いて日本文化体験の一環として書道にトライ。書道の先生が用意してくださったのはラグビーに関連した力、未、心、友、希、夢、愛の漢字7文字。一文字ずつ練習してから各自が気に入った文字を選び、自身のメッセージとともに色紙に正書します。初めての書道に集中し、一生懸命取り組むラガーズたち。シーンと静まりかえった教室で「また日本に来たい」「日本でラグビーをプレーしたい」「日本で友達を作りたい」といったメッセージが添えられた立派な色紙が並びました。
お昼休みにはラガーズとの交流を待ちきれない生徒が教室に押し寄せ、廊下まで溢れるほど!サインを求める生徒も現れ、大洋州ラガーズは大人気です。
午後は英語のクラスで2年5組の生徒と一緒に折り紙に取り組みました。ボディランゲージも交え熱心にコミュニケーションを図りながら、細かな作業にチャレンジです。何事にも意欲的に取り組むのが大洋州ラガーズのいいところ。続く保健体育の授業では男子のクラスに入りタグラグビーで交流を深めました。
来日最後の交流となる課外活動では、日本ならではの将棋部(Japanese chess)の稽古を見学したあとラグビー部の練習に参加しました。顧問の先生から「タッチフット、タグラグビー、パスゲームのどれをしたい?」と尋ねられると、ラガーズは全員一致で迷わず「Touch!!」。混成チームで戦うタッチフットでは、パスやポジショニングのコールなど大きな声を出しながらOne Teamとなってプレーする姿が見られ、強豪で知られる小阪中学校のラグビー部員は普段対戦することのない体の大きな選手にも臆することなく果敢に攻めていました。ゲーム終了後はラグビーワールドカップでも見られた“花道”で両チームを称え、握手をして友情を確かめました。ラグビーのノーサイド精神はここでもしっかり体現されていました。

大洋州ラガーズからは「このプログラムを通じラグビーワールドカップがとても身近に感じられた。」「日本の生徒はお互いを尊重しており、礼儀正しいと感じた。」といったコメントが寄せられました。また、東大阪市の中学生は9割以上が「この交流を通じ異なる国や文化に関心を持った」と回答し、「ラグビーワールドカップの日本対サモアを見るのがとても楽しかった。」「国際交流がこんなにも楽しいと思っていなかった。次は自分が留学したい。」「英語をもっと頑張ろうと思った。」と感想が寄せられました。

あっという間に過ぎた一週間。初めての日本、初めてのラグビーワールドカップ、初めての日本の友達。たくさんの“初めて”に触れ、大きく成長した大洋州ラガーズ。
ラグビーを通じてフィジー、サモア、トンガそして日本の中学生の心が通じ合ったことはラグビーワールドカップのレガシーとしてそれぞれの心の財産となったことでしょう。
ここに集ったラガーマンがいつの日か同じチームで活躍する日が来ることを願っています。

ご協力くださった東大阪市、上小阪中学校、小阪中学校、近鉄ライナーズの皆さまに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


1007小坂中学校①.JPG10月7日小阪中学校①1007小坂中学校②.JPG10月7日小阪中学校②1007小坂中学校③.JPG10月7日小阪中学校③1007小坂中学校④.JPG10月7日小阪中学校④1007小坂中学校⑤.JPG10月7日小阪中学校⑤1007小坂中学校⑥.JPG10月7日小阪中学校⑥
1007小坂中学校⑦.JPG10月7日小阪中学校⑦1007小坂中学校⑧.JPG10月7日小阪中学校⑧1007小坂中学校⑨.JPG10月7日小阪中学校⑨1007小坂中学校⑩.JPG10月7日小阪中学校⑩1007小坂中学校⑪.JPG10月7小阪中学校⑪1007小坂中学校⑫.JPG10月7日小阪中学校⑫