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アンチ・ドーピング
構成◎蓮沼隆(医・科学委員会/アンチドーピング担当)
サプリメントの使用について
(財)日本ラグビーフットボール協会は、アンチドーピングの活動について、全面的に、積極的に賛同、参画し、わが国の健全なるラグビー競技の普及、発展に寄与します。
ラグビー選手に限らず、スポーツ選手の栄養摂取の基本は食事であり、サプリメント(栄養補助食品)の使用はその食事内容の分析からエネルギー摂取量と消費量の不足分や蛋白質、ビタミンやミネラル等の各栄養素の不足分を補足するために必要となります。従って、自分に必要なものは何か、どれだけかを明確に把握した上でサプリメントを使用することが肝要です。
いまやトップアスリートをはじめ多くのスポーツ選手がサプリメントを使用することは日常茶飯事になっており、高校生のアンケート調査でも半数以上の選手が何らかのサプリメントを使用している現状をみるに、誰でもサプリメントを薬局、スポーツ店やコンビニエンス・ストアーでも手軽に購入できる環境にあることも使用増加の要因の一つでしょう。その上、インターネット、通信販売や外国製品の並行輸入等で外国製品を簡単に使用することができる状況にあります。ここで特に注意を要することはサプリメントの成分です。成分表示について、諸外国と日本では薬事法がそれぞれ異なっており、国産の場合は信用のある企業の製品であれば問題はないと思われます。
しかし、海外ではドーピング禁止物質である筋肉増強剤アンドロステンジオンを『ANDRO』の商品名で「パフォーマンスを高める」と謳い「Dietary Supplement」として、エフェドリンはそのものを商品名(禁止薬物であるとの表示は勿論ない)として「フィットネスへの科学的アプローチ」としてビタミンショップ等で販売しています。他の物では禁止物質が含まれていても「分からない」あるいは成分が「不明なもの」も無いわけではありません。これらの内容・成分表示はそれぞれの母国語で細かい字で記載されており、「サプリメント」の表示だけで内容を十分確認せずに使用する恐れがあることは大きな問題であり、選手自身、コーチやチームドクターも十分注意することが必要です。
では、一体どのサプリメントを選択したら良いのかということになるわけです。
世界のスポーツ界はドーピングの弊害を克復し、スポーツ精神を保全するため世界アンチ・ドーピング機構(World Anti-Doping Agency 略称WADA)を2001年に設立し、日本のスポーツ界もこれに応え、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)を設立しました。
JADAは事業の一環として、アンチ・ドーピング活動の施策の一つとして「JADAスポンサーシップ」を展開することにしました。その一つが「選手・消費者への信頼ある企業・商品の告知」を行い、アンチ・ドーピングを支援する企業・基準をクリアする商品を認定することでスポーツ選手やコーチに『使って安全な』ものの選別を促すことです。禁止薬物を含まない成分で作られたサプリメントに対し認定商品マークを貼付し安全性を強調します。いわゆる「まる適マーク」商品が明確になることで安心してサプリメントを使用することができます。JADAは認定商品の対象としてスポーツドリンク、エネルギーアシスト系食品、飲料などスポーツ選手が食用、飲用する機会の多い食品・飲料を対象に限定して順次審査を行う予定です。
(機関誌『RUGBY FOOTBALL』52-5号より)
■JADAマーク
このマークは、JADA及びJADAの推進するアンチ・ドーピング運動の象徴であり、パンフレットやガイドブック等啓発事業等JADAのあらゆる活動に付随して使用していきます。
デザインの意味
ドーピングを象徴する「薬のカプセル」と交通標識の「禁止マーク」を組み合わせた絵柄で、ドーピングに反対する「アンチドーピング」の思想をわかりやすく伝えます。
■JADA認定商品マーク
このマークは、JADAが認定商品として認めた商品に対し、ラベル上での貼付用に用いるマークです。JADAの設ける基準をクリアしていることを表します。いわば、「まる適マーク」であり、JADAとしての保証を示しています。
デザインの意味
青空の下で走る人の絵柄と、ドーピング検査クリアの「OK」を意味する円を組み合わせたマークです。クリーンで、健全なスポーツマン精神を表現しています。
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