10月9日、デンマーク・コペンハーゲンで行われた、国際オリンピック委員会(IOC)総会にて、2016年夏季五輪で新たに採用される種目として、7人制ラグビーが決定しました。以下、関係者のコメントです。 ■財団法人 日本ラグビーフットボール協会 森 喜朗 会長 「7人制ラグビーが2016年夏季五輪の追加種目に決定したことは、ラグビー界にとって大きな喜びです。特に私ども日本協会が多年主張してきたラグビーのグローバル化が実現することであり、2019年ワールドカップの日本開催とともに、世界最大・最高のスポーツの祭典であるオリンピックにおいて、ラグビー競技の魅力・素晴らしさを感じていただけることでしょう。この度の決定を世界のラグビー仲間とともに喜びを分かちあいたい」 ■財団法人 日本ラグビーフットボール協会 真下昇 副会長・専務理事 「2016年夏季五輪に、7人制ラグビーが追加種目として正式に決定し、大変嬉しく思います。2019年のラグビーワールドカップ日本開催に続いての朗報であり、子供たちや若い選手たちには、ラグビーでメダリストを目指すという新しい大きな夢や目標ができたことになります。我々日本協会としてもラグビーのグローバル化はもちろんのこと、日本国内でもより多くの方々にラグビーを広める第一歩として一層、強化・普及に努めてまいりたいと思います」 ■日本代表事業委員会 太田治 ゼネラルマネージャー 「7人制ラグビーが2016年の夏季五輪正式種目に採用されたことを大変嬉しく思います。15人制と7人制の強化は表裏一体であり、この採用決定を受け、日本代表事業委員会内の組織をベースに、来年度の強化体制を早急に整備して行きたいと思います。今後は、現状の強化の推進はもちろん、若年層や他競技からのタレント発掘等、様々な活動を行います。15人制のワールドカップベスト8、7人制日本代表のオリンピックでのメダル獲得を目指し、多くのファンの皆様に夢と希望を与える強い日本代表をお見せしたいと思います」 ■男子7人制日本代表 村田亙 監督 「7人制ラグビーの五輪種目採用、正式決定にほっとしています。オリンピック参加はラグビー界の新たな歴史であり、全世界の人々が見ている五輪の競技として参加することは、日本のラグビー界、そして今の子供たちにも明るく大きな未来につながっていくことと思います。 今後日本のスポーツ界発展のためにも、15人制と同様、7人制ラグビーも全力で盛り上げていきたいと思います」 ■財団法人 日本ラグビーフットボール協会 岩渕健輔 ハイパフォーマンスマネージャー/7人制日本代表コーチ(選手兼任) 「7人制ラグビーがオリンピック競技に選ばれたことで、強化のスピードを一層あげていきます。オリンピックでのメダル獲得というラグビー界にとっての新たな目標を達成すべく、さまざまなプランを速やかに実行に移していきます」 ● 以下に、IRB(国際ラグビーボード)からのプレスリリースの内容を紹介します。 世界のラグビー・ファミリーがオリンピック種目復帰を祝う 世界中のラグビー・ファミリーは、セブンズ・ラグビーが2016年リオジャデネイロ大会のオリンピック種目となるというIOC発表に祝杯をあげています。 デンマーク・コペンハーゲンで開催されている第121回国際オリンピック委員会におけるラグビーのオリンピック種目採用に対する圧倒的多数の賛成票は、世界の男女のラグビーのトップ・プレイヤーたちに、スポーツにける最高の極みであるオリンピックのゴールド・メダルを競い合うチャンスが与えられたことを意味します。 国際ラグビーボード(IRB)会長ラパセ氏は、「これはラグビーにとって、そして、IRBのオリンピック・キャンペーン支持で一致団結してくれた世界のラグビー・コミュニティーにとって、歴史的な瞬間です。」と、語りました。 「オリンピックに仲間入りできることに興奮すると同時にたいへん栄誉なことだと思います。我々のオリンピックに対するビジョンとラグビーの価値観をご信頼いただき、また、セブンズ・ラグビーがオリンピックにふさわしい競技であると確信いただいた、IOC委員の皆様に謝意を表したいと思います。」 「これからは、我々ラグビー界にとって、そして、全てのラグビー選手にとって、オリンピックがラグビーという競技の最高峰になるでしょう。世界最高の男女の選手たちは、スポーツの世界最高の舞台で、その才能を存分に発揮し、全世界の人々にお見せできることにワクワクしています。」 「今後、IOCと共にパートナーシップを組んでリオの大会でセブンズ・ラグビーの大会を実施すべく準備を進められることを楽しみにしています。そして、この大会によって、ラグビーの新たな観衆に接し、世界中にスポーツ・ファンの新しい世代を生み出していくことができるでしょう。」と、ラパセ氏はつけ加えました。