オックスフォード・ケンブリッジ大学 17-10 全関東学院大学 (2009年3月22日 at神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場) 小雨の降りしきる中、オックスフォード・ケンブリッジ大学のキックオフで開始。早いディフェンスの両チームの攻防の中、全関東学院大学はPKでチャンスを掴むがノックオンなどの反則でトライできない。一方、オックスブリッジもゴール前でラックを連取するものの痛いところで反則しチャンスをつぶした。 17分、故意の反則で得たPGを水野が決め、3対0とリード。28分、オックスブリッジはPGを失敗。ハーフウェイ付近のオックスブリッジのパスミスボールをキックした全関東学院は水野がチェイスしてインゴールで押さえ、ゴールも決まり前半10対0で全関東学院がリード。 雨・風の強くなった後半早々、オックスブリッジはゴール前でねばり強い攻撃を繰り返し、オックスブリッジのペースで進んだ。15分PG、19分DGを失敗したが、23分ハーフウェイ付近の全関東学院のBKパスをオックスブリッジNo.11がインターセプトで初トライ、ゴールも成功。勢いに乗った後、全関東学院のキックよりカウンターアタックでNo.15がトライ、逆転に成功。更に31分にスクラムトライを決めゲームを決定づけた。日英親善とはいえ白熱した好ゲーム。しっかり前で相手をディフェンスして、後半、持ち味を発揮したオックスブリッジに軍配が上がった。(長井 勉) 桜井監督(右)、箕内キャプテン ◎全関東学院大学 ○桜井勝則監督 「前半は急造チームとは思えないように選手がプレーしてくれた。今はラグビーシーズンが終了した後のため、身体を休める時期にもかかわらず頑張ってくれた全選手に感謝しています。また、天候の悪い中、大勢の方が見に来てくれてとてもありがたく思っています」 ○箕内拓郎キャプテン 「集まってくれた選手に感謝している。次回機会があれば、またプレーしたいと思っています」 ──メンバー構成はキャプテンが決めたと聞きましたが? ○箕内キャプテン 「トップリーグに出ている力のある選手や、チームに貢献している選手を中心に、若手からベテランまで、お客さんに見てみたいと思われるようなチームをイメージしました。いいチームが何チームか組めるほどいい選手がいるので、人選には苦労しました。呼びたくても怪我で呼べなかった選手もいたのが残念でした。それでも豪華なメンバーが揃いました。集まったのは2日前ですが、みんながいいラグビーをしていこうという意識があった」 ──相手の感想は? ○箕内キャプテン 「若くて動けているって感じで、ノーサイドで喜んでいたのが印象的でした」 ──風が強く雨でボールも滑ったのでプレーし難かったのでは? ○箕内キャプテン 「それもあったが、ほとんどの選手が試合から離れていたということもあり、この結果になったのだと思います」 ──OBだけを人選した意図は? ○桜井監督 「学生はまだ練習が始まっていなかったのと、OBでやりましょうと いう話になっていました」 エル 団長(左)、ヒル アシスタントコーチ(右)、クラーク キャプテン ◎オックスフォード・ケンブリッジ大学 ○スティーヴ・ヒル アシスタントコーチ 「天候が気にはなったが、大変強いチームと接戦のスコアでいいゲームができた」 ○ピーター・クラーク キャプテン 「難しいゲームだったが、我慢し続けた中で得点を重ねることができた」 ○スチュアート・エル 団長 「全関東学院は経験のある選手が多く、我々は若いチームとしてゲームできたことを大変嬉しく思います。雨が降って来てくれて助かりました」 ──今回の試合に向けての準備はどうされましたか? ○ヒル アシスタントコーチ 「一週間集まってトレーニングしました」 ○クラーク キャプテン 「その中でオックスフォード、ケンブリッジの両選手が団結力を深めていきました」 ──OxBridgeは頻繁にこのような試合をするのか? ○ヒル アシスタントコーチ 「1993年に南アフリカに遠征しました。イギリス国内では2~3年に一度の割合で海軍のチームと試合をします」 ○エル 団長 「希望としては、ニュージーランド、オーストラリア、日本に遠征したいのですが、経済的に大変厳しい状況です。その中で、ここに呼んでもらえた事に大変感謝しています」 ──OxBridgeのメンバー選出方法は? ○エル 団長 「その年のオックスフォードとケンブリッジの試合で勝ったほうのキャプテンが人選します。今回は、オックスフォードのキャプテンが人選しました」