法政大学 44-12 関西学院大学 (2回戦/2008年12月28日 at愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場) 関西チャンピオン関西学院と伝統校法政の2回戦。前半早々より関西学院が前に出てボールを支配するが、法政に巧みにディフェンスされる。反対に法政はスピードのあるBKで切り返す。17分関西学院はゴール前ラックより9-10-12-11と渡り左ウイング片岡が右中間に先制のトライ。FB小樋山のゴールも決まり0-7となる。26分法政は22m付近中央スクラムより9-15-14と渡り右ウイング舩木が右中間にトライ。5-7とする。32分には法政が22m付近中央スクラムより9-15-11と渡り左ウイング竹下が左中間にトライ。10-7で法政リードで前半を終了。 後半風上の法政が大きなキックで敵陣に攻め込み試合を優位に運ぶ。2分に相手反則よりPGを成功するとスピードのあるスクラムハーフ、センター、両ウイングが相手ディフェンスを切り裂きチャンスを作ると、運動量のあるFWがからみ4分、10分とトライを奪いスコアを伸ばし25-7とする。関西学院も両ウイング中心に突破を試みるが単発でスコアに至らない。21分に関西学院右フランカー西川が相手ライン攻撃のパスをハーフウェイ付近でインターセプトし左中間にトライ。ゴールも成功し25-12とする。しかし、法政はFW、BK一体となり28分、31分、36分と連続トライをあげ、44-12で勝利し、準決勝に勝ち上がった。(大久保 誠) 関西学院大学の牟田監督(左)と、室屋主将 関西学院大学 ○牟田至監督 「FWで優位に立てれば勝機があると考えたが、相手のテンポが速く、またブレイクダウンも先手を取られた」 ○室屋雅史主将 「相手が上だった。気持では勝ったが、技術でやられた」 ──ディフェンスは? ○牟田監督 「今までのディフェンスが機能しない」 ──関西リーグとの違いは? ○牟田監督 「スピード、テンポについていけない」 ──ハーフタイムでの指示は? ○牟田監督 「20分我慢してと考えたが、その前に失点した」 法政大学の駒井監督(左)と、有田主将 法政大学 ○駒井孝行監督 「2回戦に進んで関西1位が相手、気を引き締めてやろうと声をかけた。ハイパントで崩されない対策をたて、そのプロテクトはできたが、風が強くリズムに乗れなかった。後半は風上で敵陣エリアで試合を進めることができた。今回はタックルがミッション。良くできたが、まだ甘い。あと4日で修正したい」 ○有田将太主将 「通過点で国立に行くことだけに満足していない。ゲームプランを変えていないが前に出る精度を高めて、穴を埋めていきたい」 ──なぜ前半風下? ○有田主将 「トスの運がないので相手の選択に任せた。どちらでも戦い方に対応できている」 ──トライで先制されたが? ○駒井監督 「早い時間のトライなので、浮足立った選手の気が引き締まった」 ──SO文字がフル出場したが? ○駒井監督 「チームドクターと相談して決めた」 ──怪我人が多いが? ○駒井監督 「現有メンバーでやるしかない」 ──国立が3年ぶりで初の選手が多く不安は? ○駒井監督 「頂点を目指している。いつも通りのことができれば良い」