スーパーラグビーを運営するSANZAAR(サンザー)から2021年以降の新しい試合方式が発表され、チーム数が既存の15チームから14チームに削減されることが決まり、削減されるチームが日本のヒト・コミュニケーションズ サンウルブズであることが発表されましたので、お知らせいたします。
ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズの経営母体である一般社団法人JAPAN SR Association(以下、JSRA)は2016年シーズンから2020年シーズンまでの5年間、SANZAARと契約を締結しておりましたが、2021年以降は経済的な条件で折り合いがつかず、契約合意には至りませんでした。
経済的な条件とは、JSRAと公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(以下、JRFU)に対して新たに相当額の資金提供が必要となる内容で、それを受け入れることはJSRAとJRFUの今後の経営に大きく影響を及ぼすのみならず、日本ラグビー全ての活動にも支障を来たすことが懸念されました。そのためJRFUならびにJSRAは、SANZAARからの経済的条件を許諾できない旨を伝えた上で、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズがスーパーラグビーの将来的な成長に果たす意義やサンウルブズファンの拡大や安定的な集客状況等を説明し、2021年シーズン以降の継続的な参戦を希望して来ました。最終的に、意思決定機関であるSANZAARから2021年以降のサンウルブズの新規契約が無いという決定が、本日発表されるに至りました。
■公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 専務理事 坂本典幸コメント
「ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズに、日ごろ声援をいただいているファンの皆様、またご支援をいただいている各社様には大変申し訳ない気持ちで一杯です。2016年以降、日本代表の強化を目的に、日本では初めてのプロラグビーチームを結成し、世界最高峰リーグに挑んできました。その結果、日本のラグビーは革新的な進歩を遂げることができました。こうした成果が引き続き得られることを期待する皆様の思いを胸に、2021年以降の契約が締結できるように交渉を続けてきましたが、経済的な条件が折り合わず、SANZAARとの契約合意には至りませんでした。
一方で、今年はラグビーワールドカップ2019日本大会が開催され、ベスト8以上を目標に選手たちは厳しい合宿を繰り返し行っています。また、ネーションズ・チャンピオンシップの開催、参加に向け、ワールドラグビーや各協会と交渉を続けております。そして国内にはジャパンラグビー トップリーグが毎年レベルを上げて存在しています。今後の日本ラグビー界は今まで以上に発展していくと信じて止みません。これからも日本ラグビーへの変わらぬご支援、ご協力を宜しくお願い申し上げます」