●7月4日(金) サモア・アピア 日本代表NZ・サモア遠征12日目。サモア戦を明日に控えた今日、4月15日にスタートした日本代表チームの春シーズン最後のトレーニングが行われました。 明日の試合会場となるアピアパークでのキャプテンランを迎えた日本代表チームは、午前11時からウォーミングアップを開始、相変わらずの燦燦と輝く太陽が照りつける中で、滴り落ちる汗も気にせず集中したトレーニングを行いました。 ディフェンスラインの上がりを意識したドリルの後に、キャプテンランを開始。10本程でしたが、最終戦に備えるに相応しいミスの少ない非常に良いキャプテンランでした。 最後に箕内キャプテンを中心に組まれた円陣で、「今日は非常にいい練習だった。後は、明日試合で結果を出すだけ。これから試合に向けて個人個人でしっかり準備して、明日の試合を迎えよう」と選手全員に語りかけ、前日練習を終えました。 明日の試合のキックオフ時間は、午後3時10分。気温も相当高くなり、両チームにとって非常にタフなゲームになると思います。しかし、我々日本代表チームは、日本で我々の勝利を待ち望んでいるファンの皆さんのためにも、2008年春シーズン最後の試合を何としてでも勝ち、勝利の報告をしたいと思います。 ぜひとも、遠いサモアで戦う日本代表チームに熱い声援をお願いします。 試合会場となるアピアパーク 全員でのトレーニングも今日が最後。入念にストレッチを行う 内側から人数を合わせていく セットプレーを安定させチャンスを広げる 西浦・青木・相馬のタフな第1列が最前列で仕掛ける 多彩な攻撃でサモアディフェンスを打ち破る リザーブの選手たちも準備万端。どんな状況でもチームに貢献する 練習後すぐに宿舎内のプールでアイスバスとリカバリーを実施 ●7月3日(木) サモア・アピア 日本代表NZ・サモア遠征11日目。本日、チームの練習は行わず終日オフとして休息にあてました。それでもJKからは、体はゆっくり休めて、頭はしっかり試合に向けて戦闘モードにいることを伝えられました。 選手たちは、近くのマーケットを見てまわったり、宿舎内のプールでリラックスしたりと各々自由な時間を過ごしていました。 本日の夕食は、サモア領事館主催のディナーが開催され、サモア伝統の料理やファイヤーダンスなどポリネシアンショーを堪能しました。 いよいよ、明日、試合会場でのキャプテンランを残すだけとなりました。本日メンバーも発表されました。明日、最高の形でトレーニングを終え、試合に臨みたいと思います。 引き続き、熱いご声援をお願いいたします。 サモア領事館主催のディナーが催された サモアンダンスショーも行われた 会場が一気に盛り上がったファイヤーダンス ディナーを楽しんでいる大西・大野・吉田(大)・平選手 サモア唯一のテレビ局から取材を受ける太田GM ●7月2日(水) サモア・アピア 日本代表NZ・サモア遠征10日目。サモア戦に向けた本格的なトレーニングは、本日が最初で最後。灼熱の太陽が照りつく中でしたが、我々が、やらなければならないこと、サモア戦の勝利を手にするために必要なことを、今日の午前・午後の2回のトレーニングですべて確認することができました。 午前中は、サモアマリストクラブでトレーニングを実施。ウォーミングアップ後には、箕内キャプテンを中心に円陣が組まれ「キャプテンランを残して皆で練習できるのは、今日が最後。今日の練習をしっかりやっていい形で試合に入ろう」と話し、気合を入れてトレーニングを行いました。 午前の練習は、FW/BKに分かれたユニットトレーニングを行いました。FWはラインアウトを中心に、ライブでスクラムやラインアウトを実施。セットプレーの安定を目指し、かなりの時間を費やしました。BKは、アタックオプションを確認。日本代表の豊富なアタックオプションの精度を高め、的確な状況判断を養いました。 昼食後には、ホテル内で、土曜日の試合に向けた日本代表・サモア代表同席の共同記者会見が開催されました。日本代表からはJK、箕内キャプテン、ロアマヌ選手が出席。サモア代表からは、パラモ監督以下、リコーブラックラムズに所属するリヴィーキャプテン、ワールド ファイティングブルに所属するスタワーズバイスキャプテン、レミバイスキャプテンが出席し、試合への意気込みを語りました。 この会見には、地元メディアのほか、サモアの将来を担う小学生を招待し50名ほどの子供たちが記者会見に同席しました。質疑応答では、子供たちの代表者からの質問を受け付けるなど和やかな会見となりました。 最後に、両監督・キャプテン4人のフォトセッションを行い、かたく握手を交わして終了しました。 午後は、実戦形式のトレーニングとなりました。練習前には、サモア戦に向けた戦術ミーティングが行われ、戦い方をチーム全員で確認しました。 そして、チームランを実施しました。チームランでは、一方のチームをサモア代表に見立て、サモアのディフェンスラインを意識した相手に対して、どういったアタックプランを行うか、精度の部分を意識したものとなりました。 逆にディフェンスでは、自分たちの強みであるフィジカルを前面に出して攻めてくるであろう相手に対して、我々がここまで取り組んできた低く・激しく・前に出るディフェンスができるかをチェックしました。 チームランの後には、激しいタックルドリルが行われ、降り出したスコールをものともせず、激しい攻防が繰り広げられました。 最後のトレーニングに相応しいミスのない集中力の高いものになりました。そして、選手・スタッフ全員で組まれた円陣で「いよいよキャプテンランを残すだけ。今日まで本当にありがとう。試合に出るメンバーは、出られないメンバーの気持ちを持って試合に臨もう。そして、全員で勝って終わろう」と語り、一本締めで締めくくりました。 最後の決戦に向けた準備は整いました。後は、明日しっかり体を休めてキャプテンランを残すだけとなりました。明日はメンバー発表です。サモア戦を戦う22名の選手だけでなく、チーム全員で勝利を目指します。 日本代表の活躍にご期待ください。 練習前にサモア戦に向けたミーティングを行った 箕内キャプテンを中心に円陣を組み、気持ちを一つにする BKはアタックラインのコンビネーションをあわせた スピード溢れるアタックラインがサモアDFを切り裂く 8人の気持ちを一つに押し込む セットプレーの攻防で優位に立ちリズムを作る ライブスクラムで試合感覚を養う 試合に向けて共同記者会見が開催されました チームを代表してJKが挨拶 記者会見にはサモアの未来を担う多くの子供たちが招待された 記者会見後に子供たちと握手をしてお別れ お互いの健闘を称えあった両チームのヘッドコーチとキャプテン 箕内キャプテンとレヴィキャプテンも固い握手を交わす 視野を広げるビジョンドリル パームツリーの下でパスレース ラックを制するために激しくコンテスト ディフェンスラインはスピードとコミュニケーションを意識 チームランでは激しい攻防が見られた キックオプションも精度が増してきた 仮想サモアのディフェンスを豊富なアタックオプションでこじ開ける ●7月1日(火) サモア・アピア 日本代表NZ・サモア遠征9日目、本日からサモアでの本格的な合宿がスタートしました。 移動翌日となった今日は、朝食をゆっくりとり、昼食前にプールリカバリーを実施し、移動の疲れを取ることにつとめました。午後は、基本的にフリーとなり、一部希望者がウエイトトレーニングを行ったり、暑さに慣れる為に周辺を走ったりと、現地の気温に各自が身体と相談しながら徐々に体をサモア仕様に変えていきます。 日中は、30度を超える気温に早く慣れることが先決です。あせらず徐々にサモア戦に向けての準備を行っていきます。 明日は、午前中にユニットトレーニング、午後は現地のクラブチームとの合同セッションを行います。 プールリカバリーを行う選手たち ●6月30日(月) サモア・アピア 日本代表NZ・サモア遠征8日目。いよいよ最終決戦の地、サモアへ到着しました。 本日、午前中にオークランド市内のジムにてウエイトトレーニングを行った日本代表チームは、午後、サモアへ移動しました。 途中、約6時間のトンガでのトランジットを経て、日付変更線をまたいでサモア・アピアに到着したのは、現地時間、6月30日の午後11時過ぎでした。日本との時差は、-20時間です。ニュージーランドとの時差は、日付こそ変わりますが、1時間なので時差ぼけ等の心配は少ないかと思います。 到着後、感じたのはムッとする熱気。夜でも20度を超える気温は、日本の夏を思わせます。日中は、もっと気温が上がるとのこと。キックオフ時間が午後3時半というのも、頷けます。 到着時は、JICAスタッフを中心に日本国旗を持った日本人の皆さんの手厚い歓迎をいただきました。その後、バスに揺られてホテルに移動しました。 サモアのホテルは、日本法人が経営するホテルのため、到着後サンドイッチと梅干入りのおにぎりを用意していただくなどサポート体制は抜群です。支配人の田中さんも現地の日本法人の副会長を務めるなど万全のサポートを約束いただいております。 ここで一週間、サモア戦の準備に入ります。 明日は、トレーニングを行わず午前中にプールリカバリー、午後は1オン1ミーティングを実施します。 サモア到着後の選手たち、元気です ●6月30日(月) ニュージーランド・オークランド 日本代表NZ・サモア遠征7日目。日本代表チームは、滞在中のオークランドでトレーニングを行いました。 トレーニングを行ったのは、太田GM、田中選手がかつて所属した「Western Springs Ponsonby Club」のグラウンド。オークランドのシティから10分ほどにあるレース場に囲まれたグラウンドです。また、こちらのクラブは、オールブラックスのレジェンド、ブライアン・ウィリアムズ氏がCEOを務めているそうです。 午前9時半からスタートしたトレーニングは、グラウンドを周回しながら体を温めるウォーミングアップで始まりました。その後、ボールゲームなどで楽しみながらトレーニングに入る体を作っていきました。 ウォーミングアップの後は、ユニットに分かれ、FWはラインアウト、BKはAT/DFを行いました。FWは、各ポジションごとのコアスキルを行い、徐々に実戦形式に移行していきました。メンバーを入れ替えながら、敵味方に分かれ、試合感覚を養いました。 BKは、パンチパスからスタートし、その後はディシジョンメーキングに移行。ディフェンスをつけた形でのアタック・ディフェンスを繰り返しました。アタックに関しては、先のNZマオリ戦での3トライを初め、強豪国との対戦においても十分な効果が見えています。この一週間でさらに精度を高め、サモア戦に向かいたいと思います。 約30分ほどのユニットトレーニングが終わったところで、JKの笛が高らかに鳴り響きました。「ハーフタイム。ロッカーに戻って!」と選手たちに声をかけ、全員がロッカーに戻っていきました。これは、先のマオリ戦でも課題となったリスタートの意識を高めるために行われたものでした。ハーフタイム同様、ロッカールームでコーチ陣の指示を受けながら時間を過ごしました。 その後は、キックオフと同時に、チームでアタック・ディフェンスを実施。特に、サモア戦に向けたディフェンスコミュニケーションに時間を割きました。 各地域でのシチュエーションを想定し、インサイドショルダー、マークアップを確認しながらのトレーニングとなりました。 約1時間半ほどでNZ最後のトレーニングが終了しました。練習後は、JK、アレジ選手、田中選手がSKY Sportsの取材を受け、夕刻のSky Sportsニュースで紹介されていました。 午後は、フリーとして休養にあてました。オークランドの市内を散策したり、ジムに行って汗を流すなど各自自由な時間を過ごしました。 夕食は、アレジ選手の奥様の実家のホームパーティーに招かれました。アレジ選手のご両親、奥様のご両親とその家族の皆様の大変愛情のこもったおもてなしを受けました。ラムやステーキ、ソーセージなどのNZフードを堪能させていただきました。 最後は、谷口選手がチームを代表して「今日は本当にありがとうございました。以前からNZフードは大好きでしたが、今日こんなに愛情のこもった料理を頂いてもっと好きになりました。僕らも、この愛情のこもった料理のように、人々を感動させるような試合をしたいと思います。ありがとうございました」スピーチし、その後は、全員で「上を向いて歩こう」を感謝の気持ちをこめて合唱しました。 アレジ選手の奥様のお父様から、「今日は我が家に来てくれて本当にありがとう。我々は皆さんの活躍を心から祈っています。NZに来た際には、いつでもここに来てください」と温かいお言葉を頂戴しました。 サモア出発前日に新たなパワーをもらった日本代表チームは、明日、最終決戦の地、サモアへ旅立ちます。 ウォーミングアップを行う選手たち FW対BKのボールゲーム。BKが勝利! スローワーのコアスキル サポーターのスキル。メディシンボールを真上に上げる 実戦形式で試合感覚を養う DFを見てギャップを付く 一直線に敷かれたディフェンスライン 仮想ハーフタイムを終え、JKを先頭にグラウンドに戻る選手たち DFラインは、早く・低く・激しくが基本原則 猪口選手がピアノを披露。吉田(大)選手や木村トレーナーも見事なピアノを披露 リビングルームで寛ぐ、大西選手、北川選手、遠藤選手 谷口選手がチームを代表して見事なスピーチで感謝の意を表した ●6月29日(金) ニュージーランド・オークランド 日本代表NZ・サモア遠征6日目。ニュージーランド・マオリ戦を終えた日本代表チームは、本日、首都・オークランドに移動しました。 昨日のニュージーランド・マオリ戦では、前半の勢いが消え、チームのコントロールを失い大量失点を許してしまいました。試合後、JKはロッカールームに選手全員を集め、「80分間戦い続けられる。メンタルの強いチームになろう。この結果に頭を下げず、前を向いて進もう」と声をかけました。 残す試合は、サモア戦のみ。しっかりと勝って日本に帰りたいと思います。 ここオークランドでは、明日の午前中と出発日の朝にウエイトトレーニングが予定されています。 引き続き、熱い応援をよろしくお願いいたします。 ●6月27日(金) ニュージーランド・ネイピア 日本代表NZ・サモア遠征4日目。ニュージーランド・マオリ戦を翌日に控え、日本代表チームは、試合会場となるMcLean Parkでキャプテンランを実施しました。 午前10時からスタートした最後の練習は、気候に合わせてゆっくり体を動かしながらストレッチを行いウォーミングアップに入りました。ディフェンスコミュニケーションなど基本的な部分を再確認しながらウォーミングアップが終了。 その後、ユニットに分かれFWはラインアウト、BKはラインアタックをチェックしてキャプテンランに入りました。 明日の試合でキャプテンを務める相馬選手がリードしながらチームアタックを確認していきます。BKはアレジ選手を中心に、大西・今村というW杯で経験を積んだ選手たちがラインを引っ張っています。短い時間でしたが、スクラム、ラインアウトなどのセットプレーからのアタックをチェックしました。 最後に相馬キャプテンを中心に円陣が組まれ、「一つ一つ、細かい部分を積み重ねて行こう。点差は関係ない、一瞬一瞬を大切にしよう。JKは俺たちを信じてる。自分たちがやってきたことを出し切ろう」と選手全員に声をかけて練習を終えました。 全体練習後も、キックやラインアウトを確認するなど明日の試合に向けての準備に余念がありません。 明日のニュージーランド・マオリは、一部メンバーを入れ替えてきましたが、15人中14人がスーパー14でプレーする強敵です。我々日本代表は、低く突き刺さるタックルで好機を作り出し、決定力あるBKで得点を重ねて行きます。 遠く日本で我々をサポートしていただいているファンの皆様のためにも、勝利をお届けしたいとチーム全員が思っています。ぜひとも、我々に熱い応援をよろしくお願いします。 明日はディフェンスで我慢し、チャンスを確実にものにする 内側から湧き出るような厚みのあるディフェンスライン セットプレーの安定もキーポイントの一つ 手前から遠藤、大西、今村、ロビンス、ロアマヌ。W杯を経験した選手たちがBKラインを引っ張る 最前列で体を張ってチームを引っ張る相馬選手を中心に鋭いスクラムでNZマオリを押し切る ●6月26日(木) ニュージーランド・ネイピア 日本代表NZ・サモア遠征3日目となった今日は、トレーニングを行わず終日オフとしました。このオフを利用し、日本代表チーム全員で、マオリのコミュニティーに招かれ歓迎式典に出席してきました。 集会所に入る際に、歌と踊りによる荘厳なマオリの伝統儀式で盛大に迎えられた日本代表チームは、マオリの血を引く、マキリ選手が選手を代表してスピーチし、それに続いて、JK、太田GMが歓迎に対する感謝の意を表し、挨拶しました。 歓迎の歌のお返しとして、感謝の意を込め、日本代表チーム全員で「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」を合唱しました。 式典での男性全員によるハカは、圧巻でした。闘争心漲る戦いの踊りを目の当たりにし、一同実の引き締まる思いでした。 その後は、鼻と鼻をつけて挨拶を行うマオリ独特のホギを全員と行って式典を終了しました。 集会所の中では、日本代表チームと子供たちとの交流の時間が持たれ、サインや写真撮影を行いました。さらに、昼食も頂き、伝統あるマオリ文化との交流の時間を楽しみました。 マオリの伝統文化を吸収した日本代表は、いよいよ明日、試合会場でキャプテンランを行って試合の最終準備を行います。 歓迎式典では盛大な歓迎を受けた マオリの歴史に耳を傾ける選手たち 気迫溢れる伝統のハカも披露された 選手を代表してマキリ選手がマオリ語であいさつ 鼻と鼻を付けあうホギであいさつ 素晴らしい歓迎を受けた 歓迎式典に出席した子供たちと 集会所では選手たちはサイン攻めに 食事会場にも歌で迎え入れてくれた ●6月25日(水) ニュージーランド・ネイピア 日本代表NZ・サモア遠征2日目。本日から日本代表チームは、ネイピアでのトレーニングを開始しました。 昼食後すぐに、全体ミーティング、ユニットミーティングを行い、さらに、選手主導のミーティングを実施。チームの理解度を高めることを目的としながらさらなるコミュニケーション強化を図りました。 その後、今回の練習グラウンドとなる「Napier Old Boys Marist Club」へ。歩きながらFWはラインアウト、BKは各地域でのオプションを確認しました。 午後は、午前と打って変わって激しい練習が行われました。キックキャッチや、ビジョンドリルなどのウォーミングアップの後、スキルローテーションを実施。ディシジョンメーキング、ディフェンスラインスピード、ラックテクニックの3つの基本スキルの向上に努めました。特にラックテクニックでは、ボールをリサイクルするための様々なスキルを3つのステーションに置き、シチュエーションを考慮しながらのドリルとなりました。我々の攻撃的なアタックを生むために必要なボールリサイクルの部分を激しく、そして正確さを求めながらの実施となりました。 その後は、チームランを実施。ニュージーランド・マオリ戦に向けた戦術理解を深めました。練習中は、ミスもなく、我々が目指すアタックが随所に現れ、非常に精度の高い攻撃が何度も見られました。ディフェンスにおいても、相手の激しいアタックに対し、相互のコミュニケーションを図り、1対1でもしっかりと止めきるディフェンスラインが仕上がりました。 練習を通じて、ミスもほとんどなく、全員が集中した中でのトレーニングができました。 チームランの後には、FWはスクラム、BKは個人スキルの向上に努めました。FWは再度、コミュニケーションやヒットスピード、足の運びなどをLIVEスクラムで確認しました。BKは、キック処理や、パススキルの向上を目指し、黙々と個人トレーニングを重ねました。 こちらNZは、日本とはまったく逆で、今は冬の入り。5時を過ぎると一気にあたりは暗くなりますが、日本代表の選手たちは、ボールが見えなくなるまで練習を行いました。 これで、チーム全体でのトレーニングは最後。明日は一日オフとなり、金曜日にキャプテンランを行って土曜日の試合に備えます。 本日のミーティングでJKが語ったように、試合内容が良ければ結果は自然について来ます。その言葉を胸に日本ラグビーをマオリの象徴となるこのネイピアで大いにアピールしたいと思います。 ラグビー王国にチャレンジする我々をぜひとも応援してくださいますようお願いいたします。 ネイピアでのトレーニングがスタート 広大なNZを感じながらのトレーニングとなった 各地域でオプションを全員で確認しあうBK陣 二人をひきつけてパスする小野澤選手 内側のプレーヤーからしっかり上がる すべてに激しさを求められたラックスキル 相手をツイストして倒す 我々の重要なオプションの一つ、キック 密集ではまずボールをプロテクト ●6月24日(火) ニュージーランド・ネイピア 日本代表NZ・サモア遠征1日目。昨日、日本代表は、午前中プールリカバリーで試合の疲れを取り除き、昼食後、チームミーティングを実施。フィジー戦の修正点をすべて洗い出しました。試合後のJKのコメントにあったように、「フィジーが勝ったのではなく、我々が負けた」ということを強調しました。ビデオを見返しても、ミスが多く、自滅した感がありました。二度と、このような試合をしないようすべてのミスシーンを全員で見て頭に叩き込みました。 その後、チームは成田へ移動。夕刻発の航空機で、ニュージーランドへ出発しました。約10時間のフライトの後、日本時間24日午前4時過ぎ(NZ時間午前7時)にオークランドへ到着しました。到着時には激しい雨が降っており、冬の入りということで気温も低く非常に寒い朝でした。そこから国内線を乗り継ぎ、試合開催地となるネイピアに入りました。 チームは到着後すぐに、海沿いにたつ温水プールにてプールリカバリーを実施し、移動の疲れを癒しました。 明日は、午前・午後とトレーニングを行います。 いよいよ、残り2試合となったこの「IRBパシフィック・ネーションズカップ2008」。まずは、28日にニュージーランド・マオリに真っ向勝負を挑みたいと思います。 オークランドに到着 ネイピア到着! ネイピアまでは、50分ほどのフライト 試合会場のMcLean Park