今夏の練習および合宿の実施につきましては、収束が期待される状況ではありますが、新型コロナウイルスの感染状況や関係機関から発信される各種情報を注視しながら、昨年に続き選手・関係者の安全確保や体調管理に細心の注意を払い、慎重に検討を行う必要があります。日本協会としては「緊急事態宣言下におけるラグビー活動について」(2021年4月27日通達)で、考え方を提示しておりますが、今夏の練習および合宿のあり方について、下記4点にご留意いただき実施の検討をお願いいたします。
また、例年同様に熱中症対策にもご注意ください。(2022年5月31日スポーツ庁発行「熱中症事故の防止について(依頼)」参照※)
三支部協会、都道府県協会におかれましては、関係各所、チームに周知徹底いただけますようお願い申し上げます。
1. コロナウイルスの感染リスクを最小化するために、合宿や遠征を実施する際は、「ラグビートレーニング再開のガイドライン第2版」(2020年6月19日通達)に沿って感染防止対策を講じ安全な練習環境を整えるとともに、選手の負傷リスクを最小化するため、段階的にトレーニングを行ってください。(当ガイドラインで示しているレベル5(コンタクトプレーを伴う活動)の活動指針を確認のうえ、試合や対人のフィジカルコンタクトを行ってください。)
2. コロナウイルスの感染を防ぐため、また感染による重症化を防ぐため、練習内容や練習環境に十分に配慮し、選手が過労/オーバーワークにより抵抗力・免疫力・回復力が低下しないよう注意してください。
3. コロナ禍対応などによって活動が制限されたチーム/選手は、暑熱への未順化と体力低下に配慮し、練習時は特に熱中症や重症傷害に対する十分な対策を講じてください。また、マスク着用により放熱が低下することで、身体への影響の可能性や熱中症になりやすいことに留意してください。(息苦しさを感じた時はすぐにマスクを外すことなど)
4. それぞれの地域や環境において、感染症対策として守るべき制約を十分に認識したうえで、プレーヤーの成長、チームの成長のために必要な取り組みを工夫してください。
なお、安全対策委員会では夏季の活動に向けて、日本ラグビーフットボール協会のホームページ「2022夏季の練習および合宿について」(https://www.jrfuplayerwelfaresummer.com/)にて以下の9つの文書を掲載しておりますのでご活用ください。このたび、新たに「夏季の練習・合宿に向けた緊急時対応計画(EAP)作成・AED準備」のガイドを追加していますので、ご確認ください。
- 「熱中症を予防するために」
- 「食中毒を予防するために」
- 「感染症を予防するために」
- 「雷への適切な対応」
- 「脳振盪への適切な対応」
- 「夏季の練習・合宿に向けた緊急時対応計画(EAP)作成・AED準備」 (新規追加)
(参考資料)「夏合宿の安全対策」
(参考資料)「夏季の大会運営での安全対策」
(参考資料)「合宿・遠征等でのチーム移動について」
選手、選手の家族、関係者、地域社会における安全を最優先に確保することが最重要事項であることを認識し、ラグビーに関わるすべての皆様がラグビーというスポーツに関わる団体であることの社会的責務、及び、ラグビー競技そのものが持つ社会的価値について強く意識を持って安全対策に取り組んでいただきたいと思います。ご協力をよろしくお願いいたします。
■通達対象:都道府県、都道府県協会安全対策委員長、加盟チーム
■文書作成・問い合わせ先:日本ラグビーフットボール協会 安全対策委員会、テクニカルサービス部門
以上
※2022年5月31日スポーツ庁発行「熱中症事故の防止について(依頼)」
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/hakusho/nc/jsa_00028.html