NZUのベバン監督(右)、アロファ キャプテン ◎NZU ○ブリス・ベバン監督「きょうの試合に関しては、おおむね満足しています。ひとつにはフォワードのドライブがよくできた。双方で61点、特に我々のトライ、フォワードとバックスが一体になって継続したプレーがあり評価しています」 ○ダニエル・アロファ キャプテン「日本が最初の20分間、プレッシャーをかけてきた。しかし我々の忍耐力が上回り、その時間帯を耐え、その後は自分たちがゲームをコントロールすることができました」 ――今回のシリーズでいちばん力点をおいているゲームは。 ○ベバン監督 「A代表との試合で、ベストの22名でメンバーを組み、きょうのB代表との試合では、残りの選手を中心にメンバーを決めましたが、我々としては学生代表がある意味で最も厳しい相手だと考えていますので、これまでの2試合の結果をみて、メンバーを組みたいと考えています。2年前、早稲田大学と戦い、敗れました。単独のチームで強いのですから、学生代表は強いだろうと考えます」 ――試合前、ハカのときに日本B代表チームは前に向かって出ましたが。 ○アロファ キャプテン 「日本が前に出てきたことで、かえって気持ちが昂ぶりました」 ――きょうの日本の選手で印象に残ったのは。 ○アロファ キャプテン 「スタンドオフ、フッカー、オープンサイドフランカーですね」 ――A代表と比べてどうだったか。 ○ベバン監督 「A代表のフォワードはとてもよかったが、B代表のフォワードはそこまでの力がなかった。だから我々のフォワードが試合を支配できたと思います」 ○アロファ キャプテン 「たしかにフォワードのちがいが大きかったと思います。バックスに関してはそれほどの差を感じませんでした」 日本B代表の永田隆憲監督(右)、冨岡キャプテン ◎日本B代表○永田隆憲監督 「A代表がディフェンスでよく相手を止めていましたし、B代表もきっちりディフェンスをして、A代表を上回る結果を出そうと冨岡キャプテンを中心に臨みました。結果としてはパワーで上回られましたが、最後のほうにいいトライをとることができ、今後につながるゲームができたのではないかと思っています」 ○冨岡鉄平キャプテン「B代表は永田監督のもと、フォワードは小村コーチ、バックスは朽木コーチが中心になり、限られた準備期間のなかで、細かいところまで行き届いた戦術に落とし込んでいただきましたし、勝ちにいくんだという意識を選手に植え付けていただき、感謝しています。 選手はきょう観ていただいてわかるように、とても気持ちが入っていました。唯一、足りなかったのは、コンタクトフィットネス、ゲームフィットネスです。これがもう少し、しっかり準備できれば、勝っていたのではないかという試合だったと思います」 ――意図してできたこと、できなかったことは。 ○永田監督 「全体のゲームプランとしては、前半を比較的狭いエリアできっちり戦って、後半はワイドに展開していこうというものがありました。それは最終的に後半のトライにつながったのではないかと思います。 うまくいかなかったのは、ディフェンスの面で、キャプテンがいったように、コンタクト・フィットネスですね。相手をきっちり止め切れない部分がありました」 ――前半キックを多用して、ドロップゴールも多く試みていましたが。 ○永田監督 「とにかく3点でも得点を重ねていきたいということで前半は指示をしていました」 ――後半開始早々、NZUが目の色を変えて向かってきました。 ○永田監督 「前後半とも最初の10分は、先手をとれと指示をしているのですが、やはりニュージーランドの気迫が上回っていたといわざるをえません」 ――B代表という位置づけですが、モチベーションはどうもっていったのですか。 ○冨岡キャプテン 「もちろんA・B合宿のときに、全員がAを目指していたわけですから、Bに選ばれたということはAに選ばれなかったということで、最初はひじょうにがっかりして集合しました。けれども集まった選手をみると、ポテンシャルが高い選手が多いし、これだったら勝負できるなと思いましたし、いい勉強にもなると思えました。それにジャージ、練習着なども日本代表と同じですし、(上のレベルに)チャレンジしていけるんだという位置づけを協会からも示してもらえました」