2004年ルール改正(2004年11月24日付 通達)

2004年11月中旬に開催されました、IRB中間総会での決定を受け、「競技規則改正」をお知らせ致します。発効は、南北半球とも2005年1月1日です。
変更内容の詳細は、後記致しますが、主たる変更理由は、再見による他の条項との重複を避ける、明確化、時代にそぐわない、等で、実際のプレーに及ぼす重要な変更点としては、下記の5点です。

  1. 第1条グラウンド 3 競技場の線
    15メートルラインを、線分から、連続する破線に変更。
    [理由:最後尾のラインアウトプレーヤーの位置確認を容易にするため]

  2. 第3条プレーヤーの人数 11 再度試合に戻ることを望むプレーヤー
    理由の如何によらず、また意図的か否かにかかわらず、一旦退出したプレーヤーが、レフリーの許可を受けずに再び試合に加わった場合の罰則を厳しく明示。
    罰 次に競技が再開される予定の地点でペナルティキック。

  3. 第10条不正なプレー 2 (a)故意の反則
    第22条インゴール 16 インゴール内での不行跡および不当なプレー
    ペナルティトライに相当する反則をしたプレーヤーに対する措置を厳しく明確化。警告による一時的退出か、退場と明記。なお、「第10条3(a)反則の繰り返し」についても、同様の措置を明確化。

  4. 第10条不正なプレー 4 (l)競技が停止している間の不行跡
    反則がなかった場合の再開方法が、5メートルスクラムの場合には、ペナルティキックのマークは、タッチラインより少なくとも15メートルの地点から、スクラムの地点へと変更。
    [理由:他の類似状況との一貫性]

  5. 第13条キックオフと試合再開のキック 17相手側 (ドロップアウト)
    相手側が、ボールがキックされる前に22メートルラインを越えてチャージした場合には、ドロップアウトを再度行わず、罰則を科す。
    罰 反則の地点においてフリーキック

ルール改正
(北・南半球ともに2005年1月1日より実施)

赤字が変更点

第1条グラウンド
1 競技場の表面

    現行(c)を削除
    人工芝の場合には、IRBがその具体的な認可基準を示すまでは、使用に際して安全であるとIRBが個別に認可したものに限られる。


    (b)を以下の通りに変更
    表面の種類 表面は草でおおわれているものがのぞましいが、砂、土、雪、または人工芝でもよい。ただし、雪の場合、雪の下が競技を行うのに安全なものでなければならない。コンクリートやアスファルトのような常時固い表面であってはならない。人工芝の場合はIRB規定集第22条に適合したものでなければならない。

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3 競技場の線
    (b)破線 に第3段落を追加
    ・15メートルライン。タッチラインから15メートル離れ、かつ平行に、一方のゴールライン前5メートル線分と、もう一方のゴールライン前線分との間に引く。
    (c)線分(ii)を削除
    (c)(ii)タッチラインから15メートルの地点に、平行に5ヶ所(22メートルライン、10メートルライン、およびハーフウェイラインと交差する地点)、それぞれ1メートルの長さで引く。

第3条プレーヤーの人数
11 再度試合に戻ることを望むプレーヤー

    (c)そのプレーヤーが、レフリーの許可を受けずに再び試合に加わった場合には、レフリーはこの違反が味方を助け、または相手側を妨害するものであると認めたときは、不行跡として罰を科す。
    罰 次に競技が再開される予定の地点でペナルティキック。

    (d)を削除
    (d)その違反が故意の妨害でなくとも、違反した側が利益を得たとレフリーが認めた場合には、レフリーはそのプレーヤーが試合に加わった地点においてスクラムを明示、相手側がボールを入れる。

12 入替えプレーヤーの人数
    削除して、第3条4 交替/入替えのプレーヤーとして指定されたプレーヤー に第2段落として以下を追加。
    フロントローについては2名まで、その他のプレーヤーについて5名まで、入替えることができる。入替えは、ボールがデットになったときに、レフリーの許可を得て行う。
    これに伴い、第3条13を12に、第3条14を13に変更する。

    第4条プレーヤーの服装
    6 その他の衣類の着用
      本条において認められているもの以外の衣類・保護具・パッド・補助具・その他の用具を着用することが必要なプレーヤーは、試合に参加することができない。レフリーは、プレーヤーが着用物を取り替えるために競技区域を離れることを認めてはならない。ただし、着用物に血液が付着した場合を除く。

      そして、4 着用を禁止するもの に(k)を追加
      (k)プレーヤーはIRB規定集第12条に適合しない追加着用物を身につけてはならない。
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    第5条試合時間
    4 失われた時間
      (a)プレーヤーの負傷 から第3段落を削除。
      レフリーはプレーヤーが負傷のふりをしていると認めた場合には、そのプレーヤーを競技区域から出すようにさせ、競技を即時再開する。あるいは、医務心得者が競技区域でプレーヤーをみている間でも、レフリーはプレーを続けさせることができる。

      [理由:前文との重複を避ける]

    6 延長時間
      勝ち残り方式採用の大会において、引き分けがあった場合、勝者を決定するために延長戦を行うことを試合主催者が承認したときに限り、80分を越えて試合を行うことができる。

    第6条マッチオフィシャル
    A レフリー

    3 試合前のレフリーの職務
      (b)プレーヤーの服装の点検
      レフリーはプレーヤーの服装を点検して、第4条に反していないか確認しなければならない。レフリーはこの服装点検の責任をタッチジャッジに委任してもよい。

      [理由:第4条 5(a)との重複を避ける。]

    4 レフリーに対する制限
      レフリーは試合前に、いずれのチームにも助言を与えてはならない。
      を削除。

      これに伴い、A 5から14を、4から13に変更。
      [理由:時代にそぐわない。]

    5 競技場内でのレフリーの職務
      (b)試合主催者が、インターナショナルボード理事会が認めた試験的規則の適用を承認する場合には、レフリーはその指定された試合にこれを適用することができる。
      を削除。

      これに伴い、A5(c)から(h)を、(b)から(g)に変更。
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    第10条不正なプレー
    定義
      不正なプレーとは、競技規則の字義および精神に反する、競技場内でのプレーヤーの行動をいう。これには、競技に悪影響となる、妨害、不当なプレー、反則のくり返し、危険なプレー、不行跡が含まれる。

    1 妨害
      (g)ボールを持っているプレーヤーは、いかなる状況においても妨害として罰を受けることはない。を削除。
      [理由:当然の内容であり、第10条1でカバーされている]

    2 不当なプレー
      (a)故意の反則
      プレーヤーは競技規則に故意に反則をしてはならない、また不正にプレーしてはならない。
      故意に反則するプレーヤーには、注意をするか、同様の反則や類似の反則を再び犯すならば退場となることを警告するか、ないしは退場させなければならない。警告の場合には、プレーヤーは競技時間10分の一時的退出を命じられる。警告の後に、そのプレーヤーが同様の反則や類似の反則を犯した場合には、そのプレーヤーは退場させなければならない。
      罰 ペナルティキック
      もしその反則がなければほぼ間違いなくトライが得られたであろうと認められた場合は、ペナルティトライを与えなければならない。不正なプレーによってトライが得られるのを妨害したプレーヤーには、警告による一時的退出を命じるか、退場させなければならない。

      (c)タッチ等にボールを投げ入れること
      いずれのプレーヤーも、腕または手を使って、故意にボールをノック、置き、押して、あるいは投げて、タッチまたはタッチインゴールに入れるか、またはデッドボールラインの外へ出してはならない。
      [理由:第15条6(h)をこの項に組み込む]

    3 反則をくり返すこと
      (a)反則のくり返し
      いずれのプレーヤーも、競技規則のいずれにもくり返し違反してはならない。反則をくり返す場合には、くり返す事実が問題であり、反則を意図しているかどうかは問題ではない。
      罰 ペナルティキック
      反則のくり返しで罰を科されたプレーヤーには、警告による一時的退出を命じなければならない。そのプレーヤーがさらに警告に相当する反則をするか、同じ反則を犯した場合は退場させなければならない。

      (b)複数の反則
      反則のくり返しが問題になるのは、通常はスクラム、ラインアウト、オフサイド、ラック、モール、ないしはタックルの規則に関してである。どんな反則であれ、何度も反則を犯してペナルティーを科されるプレーヤーは、警告されて競技時間10分の一時的退出を命じられる。それでも反則をくり返すようならば、そのプレーヤーは退場させられる。
      を削除。

      これに伴い、(c)を(b)に、(d)を(c)に変更。
      [理由:(a)との重複を避ける]
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    4 危険なプレー、不行跡
      (e)危険なタックル
      いずれのプレーヤーも、相手側プレーヤーに、早すぎるタックル、遅すぎるタックル、または危険なタックルをしてはならない。
      いずれのプレーヤーも、相手側プレーヤーの肩の線より上へタックル、あるいはタックルしようとすることもしてはならない。相手の頸部、または頭部へのタックルは危険なプレーである。
      スティフアームタックルは危険なプレーである。スティフアームタックルとは腕を伸ばして相手側プレーヤーに打ち付けるようなタックルのことである。
      ボールを持っていないプレーヤーに対しプレーすることは、危険なプレーである。
      危険なタックルであるか否かを決定するのはレフリーである。レフリーは、タックラーの外形上から察せられる意図や、タックルの性質、タックルされたり突き倒されたプレーヤーの無防備な体勢など、周囲の状況を考慮する。これらのいずれも、大怪我の原因になりうる。
      危険なったタックルはすべて、厳重に罰しなければならない。この種の不正なプレーをするプレーヤーは退場させなければならない。アドバンテージが適用されることもあるが、その反則がほぼ間違いなくトライを得ることを妨げたと認めたときは、ペナルティトライを与えなければならない。

      いずれのプレーヤーも、地面から両足が離れている相手側プレーヤーをタックルしてはならない。
      罰 ペナルティキック
      相手の頸部、または頭部へのタックルは危険なプレーである。


      (k)スポーツマンシップに反する行為
      プレーヤーは、競技場においては健全なスポーツマンシップの精神に反するようないかなることも行ってはならない。
      危険なプレーや不行跡を行ったプレーヤーは、注意をするか、同様の反則や類似の反則を再び犯すならば退場となることを警告するか、または退場させなければならない。警告の場合には、プレーヤーは競技時間10分の一時的退出を命じられる。警告の後に、そのプレーヤーが同様の反則や類似の反則を犯した場合には、そのプレーヤーは退場させなければならない。


      (l)競技が停止している間の不行跡
      罰 ペナルティキック
      第10条4(a)から(k)に関する罰と、同じ罰を与える。ただし、ペナルティキックは、次に競技が再開される予定の地点に与えられる。その地点がタッチライン上、またはタッチラインから15メートル以内にあるときは、反則の起こった地点に対向する15メートルライン上の地点。
      反則がなかった場合の再開方法が、5メートルスクラムの場合には、ペナルティキックのマークはスクラムの地点とする。


    第11条一般のプレーにおけるオフサイドとオンサイド

      8 スクラム、ラック、モール、またはラインアウトにおけるオフサイド
      スクラム、ラック、モール、またはラインアウトでは、各関連条項にて規定されたオフサイドラインより前方にいるプレーヤーはオフサイドとなる。
      を削除。

      これに伴い、9を8に、10を9に変更。
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    第12条ノックオンまたはスローフォワード
    1 ノックオンまたはスローフォワードが起った場合

      (f)ボールを捕ろうとしてノックオンのようにボールが前方に進んだが、そのボールが地面または他のプレーヤーに触れないうちに、同一のプレーヤーが捕りなおした場合、プレーは継続する。を削除。
      [理由:定義との重複を避ける]


    第13条キックオフと試合再開のキック
    17 相手側

      (a)相手側は、ボールがキックされる前に22メートルラインを越えてチャージしてはならない。これに反するときは、ふたたびドロップアウトを行う。を削除。
      罰 反則の地点においてフリーキック を追加。


    第15条タックル
    4 ボールキャリアーが相手により持ち上げられた場合

      ボールキャリアーが相手側によって地面から持ち上げられても、タックルではないのでプレーをそのまま続ける。を削除。
      これに伴い、5から9を、4から8に変更。
      [理由:定義から明らかである]

    6 タックルされたプレーヤー
      (f)タックルされたプレーヤーが惰性でインゴールに入れば、そのプレーヤーはトライまたはタッチダウンをすることができる。
      罰 ペナルティキックを削除。

      (h)タックルされたプレーヤーは、故意にボールをタッチに置いてはならない。タックルされたプレーヤーは、故意にボールをタッチに押し出してはならない。
      罰 反則の地点に対向する15メートルラインの地点でペナルティキック
      を削除。


    第16条ラック
    5 ラックにおけるオフサイド
      (e)ラックから離れるか、ラックに再び参加しようとするプレーヤー
      プレーヤーはラックから離れたときは、直ちにオフサイドラインの後方に下がらなければならない。そうしない場合、そのプレーヤーはオフサイドとなる。いったんオンサイドの位置に下がれば、そのプレーヤーはラックに再び参加することができる。味方の最後尾の前方で再び参加すれば、そのプレーヤーはオフサイドである。プレーヤーは味方の最後尾に並んでラックに再び参加してもよい。
      罰 反則をした側のオフサイドライン上でペナルティキック
      を削除。

      これに伴い、5(c)の見出しを以下のように変更。
      (c)ラックに参加しようとするプレーヤー、または再び参加しようとするプレーヤー
      [理由:前文との重複を避ける]
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    第17条モール
      定義を変更。
      モールは、ボールを持っているプレーヤーが、相手側の1人またはそれ以上のプレーヤーに捕らえられ、ボールキャリアーの味方1人またはそれ以上のプレーヤーがボールキャリアーにバインドしているときに発生する。つまり、モールには少なくとも3人の立っているプレーヤーが必要で、3人とはボールキャリアーと双方からの1人ずつのプレーヤーである。参加しているすべてのプレーヤーは、モールの中に引きこまれているか、バインドされていなければならず、立ったままゴールラインの方向に前進していなければならない。オープンプレーは終了する。
      [理由:明確化]

    第20条スクラム
    5 スクラムへのボールの投入
      (a)スクラムハーフは、双方のフロントローが組み合うとすぐにボールを投入しなければならない。レフリーがボールを投入するように命じた時は、直ちに、最初に選んだ側から投入しなければならない。
      罰 フリーキック
      (b)ボールの投入を故意に遅らせてはならない。を削除。

      [理由:前文との重複を避ける]

    第22条インゴール
    4 その他のトライ方法
      (f)このプレーヤーはタックルに関する競技規則に反してはならない。タックルされたプレーヤーは直ちにボールをプレーしなければならないが、直ちにである限り、どの方向にボールを置いてもよい。を削除。
      これに伴い、(g)から(j)を、(f)から(i)に変更。

    16 インゴール内での不行跡および不当なプレー
      (b)防御側による不正なプレー
      防御側プレーヤーの不正なプレーがなければ、ほぼ間違いなくトライが得られたと判断される場合にもペナルティトライを与える。
      また、防御側の不正なプレーがなければよりよい地点でトライが得られたと判断される場合にもペナルティトライを与える。
      ペナルティトライはゴールポストの中間に与えられる。防御側はトライ後のコンバージョンキックに対してチャージを行ってもよい。
      不正なプレーによってトライが得られるのを妨害したプレーヤーには、警告による一時的退出を命じるか、退場させなければならない。
      [理由:第10条2(a)との一貫性]
    (2004.12.09)

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