2006年5月に熊本で開催される「世界女性スポーツ会議」のプレイベントとなる「女子ラグビー日本選抜東西対抗戦」が師走の寒いなか、熊本県民総合運動公園・KKウィング陸上競技場で開催されました。同日実施のトップリーグ「福岡サニックスブルース vs サントリーサンゴリアス」と同日開催で行われたもので、熊本ではもちろん九州でも初の女子ラグビーということもあり観客の関心も高く、また前夜の歓迎レセプションでの激励が効いたのか多くの観衆のもと、予想にたがわずすばらしいゲームを見せてくれました。 試合は午前11時、西軍のキックオフで開始。1分、西軍がハーフライン近くのモールから左に展開、左ウィングのアンジェラ・エルティングがスピードで中央に切れ込みいきなりトライ、ゴールも成功し7-0とリードしました。東軍も5分、西軍ゴール前10M付近のモールから右に展開、13番榎本がカットインしそのまま中央にトライ、ゴールも決まり7-7の同点となりました。その後は西軍がやや押し気味に試合を進めましたが、東軍の闘志あふれるタックルでなかなか得点できずハーフタイムとなりました。 後半開始6分、東軍が自陣10M付近のモールから左に展開、左ウィング山口が50mを独走し左中間にトライ(ゴール不成功)で12-7と逆転しました。その後も同様に西軍の果敢なアタックに対し東軍は固いディフェンスで得点差を守りきり、ノーサイドとなりました。 前半開始早々のトライで点の取り合いになると思われましたが、お互いディフェンスが固く、また想像以上のスピード、あたり、ハードタックルに観客は初観戦の女子ラグビーに対し惜しみない拍手を送りました。残念ながら来年の女子ラグビーワールドカップはアジア予選敗退のため出場できませんが、これからの日本女子ラグビーの発展に期待したいと思います。 世界女性スポーツ会議プレイベント「女子ラグビー日本選抜東西対抗戦」 日時: 12月11日(日) K.O/午前11時~ 主催: 日本ラグビーフットボール協会 2006世界女性スポーツ会議くまもと実行委員会 共催: 熊本県、熊本市 主管: 日本女子ラグビーフットボール連盟、九州ラグビーフットボール協会、熊本県ラグビーフットボール協会 後援: 熊本県教育委員会・熊本市教育委員会・(財)熊本県体育協会・(財)熊本県スポーツ振興事業団・熊本日日新聞社・熊本放送・ANA・ANAセールス九州(株)・NPO法人JWS ■総監督:多島朋子(大阪)、メディカル:磯あすか、川口敬子、岸田則子 (出場選手) 東軍 西軍 清水郁子(江戸川レディース) 1 井手麻記子(PHOENIX) 江口由夏(湘南フジ) 2 永田早矢(長崎県) 鹿内愛子(PHOENIX) 3 伊藤真葵(名古屋レディース) 加藤直子(PHOENIX) 4 乾あゆみ(兵庫レディース) 永井道子(日体大) 5 山本さやか(名古屋レディース) 野口智子(レッドアローズ) 6 松平貴子(兵庫レディース) 長田美里(日体大) 7 岡田真実(名古屋レディース) 佐々木時子(世田谷レディース) 8 ○辻本つかさ(兵庫レディース) 坪井良子(PHOENIX) 9 石島由香里(江戸川レディース) ○浅見敬子(PHOENIX) 10 河野未穂(世田谷レディース) 山口真理恵(釜利谷) 11 アンジェラ・エルティング(PHOENIX) 田中智恵(日体大) 12 本間由香(名古屋レディース) 榎本妙(PHOENIX) 13 高橋真弓(日体大) 丸山絵美(日体大) 14 山田都萌(世田谷レディース) 江野澤美穂(PHOENIX) 15 長谷部直子(世田谷レディース) 星野真奈美(日体大) 16 加藤慶子(寝屋川ウィメンズ) 谷之口絢加(佐倉レディース) 17 新家美緒(江戸川レディース) 颯爽と登場 ラインアウトの攻防 激しいボールの奪い合い ポイントを作りBKへ 長崎在住永田選手の教え子も応援 激しいタックルで防御