11月25日(日)、本年11月22日で開場60周年を迎えた「秩父宮ラグビー場」の記念式典を開催いたしました。
セレモニーは、ラグビー開場60周年を記念し、『秩父宮ラグビー場探検隊』や『ラグビー体験イベント「秩父宮にトライ」』など、ファンの皆さんにも楽しんで頂くイベントを実施。また、秩父宮ラグビー場創設にご尽力頂いた方々、ラグビー場周辺で大変お世話になっている方々への感謝状の授与式も行い、秩父宮ラグビー場生誕60周年をお祝いいたしました。

ラグビー探検隊イベント報告

  秩父宮ラグビー場について解説する太田治・代表事業部GM
  秩父宮ラグビー場について解説する太田治・代表事業部GM

ファンの皆さんに秩父宮ラグビー場の未知を体験し、また秩父宮の歴史を感じて頂こうと実施した『秩父宮ラグビー場探検隊』
案内役には、太田治(代表事業部GM)、薫田真広(競技力向上委員会ATQ部門コーチングディレクター)、永田隆憲(日本代表テクニカルマネージャー)、今泉清(サントリーフーズ監督)の元日本代表4名。
ふだんは選手やスタッフしか入ることができないロッカールームやシャワールーム、インタビュールームなどを探検。4名はそれぞれに選手として経験した秩父宮ラグビー場での思いや監督しての立場として経験した思いなど、様々な経験談を話し、参加した皆さんも熱い視線を向け、聞いていました。
また、小さなお子さんもたくさん参加して頂きました。将来、秩父宮ラグビー場で選手として使用していることを楽しみにお待ちしております!

  秩父宮の芝の上でラグラグビー
  秩父宮の芝の上でラグラグビー

ラグビー体験イベント「秩父宮にトライ!」
そして、グラウンド上では、秩父宮ラグビー場でラグビーボールを持って走り回ったり、ゴールキックを体験する「ラグビー体感イベント『秩父宮にトライ』」イベントを実施。
小さなお子さんからお父さん、お母さんまで、秩父宮の芝を堪能していました。

秩父宮開場60周年メモリアルマッチ開催

  明治大学OB vs 東京大学OB
  両チームで記念撮影

12時からは、60年前(昭和22年)の11月22日に行われた秩父宮ラグビー場(当時:東京ラグビー場)開場に行われた「明治大学OB対学生選抜」、「明治大学対東京大学」を記念して「明治大学OB対東京大学OB」戦を実施。当時のジャージを再現し、パンツには紐のベルト、ボールは革のボールを使用。OVER50とOVER40のチームに分かれ、10分間をそれぞれ4試合行いました。40歳、50歳を超えても、秩父宮に立つと現役時代を思い出してか、激しいアタック、タックルを繰り広げ、観客からは歓声が沸きあがっていました。試合後には、疲れも見せず、皆さん満足された清々しい表情でお互いの健闘を称えあっていました。

明治大学OB vs 東京大学OB   明治大学OB vs 東京大学OB   明治大学OB vs 東京大学OB
明治大学OB vs 東京大学OB

記念式典を開催

  秩父宮60周年記念式典
  秩父宮60周年記念式典

試合終了後は、秩父宮ラグビー場開場60周年を記念いたしまして、当時、東京ラグビー場創設にご尽力頂いた関係者の皆様、またラグビー場周辺にて大変お世話になった方々に森喜朗会長より、感謝状と盾を進呈いたしました。来賓のご挨拶には、文部科学省スポーツ・青少年局局長・樋口修資様に頂き、記念ビデオの上映など、秩父宮ラグビー場60年の歴史を感じることができました。

秩父宮ラグビー場創設には、様々な関係者の皆様の熱意により、実現することができました。
14時半からもイースト11の試合が行われ、また新しい歴史が続いていきます。
引き続き、ファンの皆さんにラグビーの聖地・秩父宮ラグビー場へ足を運んで頂き、これから繰り広げられる熱い闘いをご観戦ください。

記念事業を開催するにあたり、多くの皆さんにご協力いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

  60周年記念

【秩父宮ラグビー場開場の歴史】
大正14年に秩父宮殿下と日本ラグビー協会関係者が英国視察後に、明治神宮外苑に専用競技場設置を熱望。実現の見通しも満州事変勃発などの国際情勢の変化により中止されました。しかし、昭和22年に当時の関係者が青山北町4丁目(現在地)元女子学習院跡地に着目。土地管理者の宗教法人明治神宮と交渉設立し、(株)鹿島組(現:鹿島建設(株))にて建設着工。同年11月に「東京ラグビー場」として完成。場所探しから、資金繰りまで関係者の方々の熱い思いのお陰で念願のラグビー専門の会場が東京に創設されました。
グラウンド開きは11月22日、「明治大学OB対学生選抜」、「明治大学対東京大学」の2試合が行われ、翌日23日は早慶戦が行われました。
昭和28年、名誉総裁・秩父宮雍仁親王殿下がご逝去され、中央会場として追悼祭を行いました。そして、ラグビーに対する愛情とご功労を永く記念するために「秩父宮ラグビー場」と命名いたしました。

■リンク‥‥鹿島建設株式会社による「鹿島の軌跡」(第16回 秩父宮ラグビー場)

■秩父宮ラグビー場に設置の「秩父宮ラグビー場のあゆみ」(年表、PDF)