河野 哲彦 日本協会A1級 ●大会 本大会は、今年10月にインド・デリーで開催されるコモンウェルス大会(イギリス連邦の4年毎開催のスポーツ大会)のテストイベントとして行われたアジアセブンズ大会である。テストイベントということで、会場はもとより、大会運営も本大会と同様に行われた。 ●日程 4月1日(木) 午後、成田空港発。同日夜、ニューデリー着。 レフリーミーティング 4月2日(金) 大会1日目 (レフリー4試合担当) 4月3日(土) 大会2日目 (レフリー4試合担当) ファンクション 同日夜、ニューデリー発。 4月4日(日) 午前、成田空港着。 大会ロゴ フィールド横のオーロラビジョン ●参加レフリー ハリー・メイソン シンガポール(今年度のIRBセブンスに参加。アジアAパネル) 河野 哲彦 日本 Chaitanaya Shnh インド ●概要 寒さの戻った日本とうってかわって、インドは30℃近い酷暑であった。 当初、アジア各地から5名のレフリーが参加予定であったが、負傷等でキャンセルが相次ぎ、上記の3名でレフリーを担当した。アシスタントレフリー、インゴールジャッジはすべて、現地インドのレフリーが担当した。 レフリーマネージャー、レフリーコーチはIRB(国際ラグビーボード)、ARFU(アジアラグビー協会)から派遣されてきていた。昨年11月に参加したアジアU20大会と同じメンバーが数人いて、河野を覚えてくれていた。 試合の合間にコーチからコーチング マッチオフィシャル全員集合 宿泊は、プレーヤー、大会事務局と同じ国営高級ホテル。ニューデリーの大使館や官公庁が並ぶ地区にあり、設備的にもとても良い環境であり、食事も満足のいくものであった。 ホテルから試合会場へはバスがチャーターされ、本番さながらに銃を持った護衛が同乗していた。試合会場は、デリー郊外の大学内にコモンウェルス大会のために新設されたスタジアム。入場の際は、銃を持った兵士の横で、空港さながらのセキュリティチェックを受ける必要があった。ピッチの芝生はとても良質で、フィールドは横幅が70mのフル規格であった。 シンガポールから参加のハリーは、今年のIRBワールドセブンズシリーズに参加している。彼がIRBセブンズレフリングガイドのDVDを紹介してくれて、基準の統一を図ることができた。 15人制では知名度のないインドやマレーシアといった国々が参加していたが、セブンズでは身体能力の高さが発揮され、ボールの良く動く好ゲームが続いた。チームによってはプレーレベルが低く、ともすれば指導の笛や説明をする必要があった。 ロー理解の差がチームごとに大きく、PKが0のゲームもあれば、イエローカードが3枚出た試合もあった。 酷暑の中、2日連続で4試合担当というタフな大会であったが、怪我することなく役目を全うすることができた。個人的に掲げたレフリング目標も達成することができた。 大会運営のボランティアスタッフを含め、アジア各地の人々とラグビーを通じて交流でき、とても充実した大会であった。