平林泰三
日本協会公認 A級レフリー
大会名称: アムステルダム国際セブンズ大会
派遣期間: 2012年5月17日-22日
大会会場: AACラグビークラブスタジアム
開催日: 2012年5月19日-20日

○スケジュール

5月17日 PM 成田空港を出発
5月18日 AM レフリーミーティング
PM チームアクティビティ
チーム&オフシャル交流会
オフィシャルディナー
5月19日 アムステルダムセブンズ第一日目
5月20日 アムステルダムセブンズ第二日目
アフターマッチファンクション
5月21日 PM アムステルダム空港を出発
5月22日 帰国

○主な優勝チーム

メンズセブンズ: サムライインターナショナル
ウィメンセブンズ: カナダ女子代表

○参加レフリー

ジェームス・ジョーンズ(ウェールズ *フルタイム)
アンドリュー・マクメネミー(スコットランド *フルタイム)
ディビッド・キーン(アイルランド *フルタイム)
ロッド・ウォーカー(オーストラリア)
スティーブ・ウィリアムソン(オーストラリア)
セドリック・ペーセガイル(ベルギー)
クレメント・アイザック(UAE)
クリス・リンウッド(UAE)
アラン・ビグス(イングランド*フルタイムRDO)
ウィル・ハルフォード(イングランド)
ショーン・スピルスバリー(イングランド)
アレキス・マンレイ(イングランド)
マリアス・ブイスト(オランダ)
ディルク・ヘウフ(オランダ)
マイク・ホイヤー(オランダ)
アルバート・クール(オランダ)
トーマス・ムルドーン(オランダ)
レネ・ヴドポル(オランダ)
ピエット・ベルドハイゼン(オランダ)
ゲルト・ビサー(オランダ)
ダロン・ワデイ(オランダ)
ジョン・レーン(アイルランド)
アフォンソ・ノグエイラ(ポルトガル)
イアン・ヘアード(スコットランド *フルタイムRDO)
マーティン・ルイス(ウェールズ)
平林泰三(日本)

RDO = Referee Development Officer の略

女子レフリー:
エイミー・ペレット(オーストラリア)
クレア・ホドネット(イングランド)
マリエット・シュムッツァー(オランダ)
ブリジット・テイラー(ニュージーランド)
アレックス・プラット(スコットランド)
フィリパ・ジェールス(ポルトガル)
カティ・ピッケルト(ドイツ)

レフリーマネージャー:ショーン・マロン(IRB)

○担当試合

 カップ準決勝
サムライInt. 33-19 HFWワイラーズ

マロウダーズ 49-0 メインズ
セント・ヴァトリン 28-0 オクトーバーフェスト
ニェンロード 29-5 ウィスザママ
スージーサルーン 53-0 ティルバーグ
ランブリンジェスターズ 19-14 ビーバートン

女子インターナショナル
アメリカ代表 12-7 イングランド代表

○まとめ

今年で41回目の開催を迎える非常に古い歴史を持ち、ヨーロッパの国際セブンズ大会でも最大級の規模を誇るアムステルダム国際セブンズ大会へ参加してきた。
会場となったAACラグビークラブの敷地には10面のラグビー場が設置されており、メインのスタジアムも立派なラグビー専用スタジアムであった。

約60チームが参加して行われ、メンズのトップチームには、IRBセブンズ大会でもイングランド代表、ケニア代表、ポルトガル代表等で活躍するスター選手や、イングランドプレミアシップ等で活躍するプロ選手達が多く参加していた。
今回の大会より女子の部が強化され、セブンズの代表チームが参加して行われた。イングランド、オーストラリア、南アフリカ、スコットランド、アメリカ、カナダ、オランダ、スペイン、ウェールズ、アイルランド等の女子代表14カ国が参加していた為、IRB本部からもトーナメントマネージャーの責任者が視察に訪れていた。これから、この大会は代表強化大会として重要視されていく大会となる事は間違いないだろうと思う。

レフリーは、世界中から参加し、IRBセブンズの決勝クラスレギュラーレフリーが数名、FIRA(ヨーロッパラグビー連盟)のパネルレフリーや女子IRBパネルレフリーが多く参加し、非常にスタンダードの高い大会となった。
私が担当した試合の中には、女子の試合も含まれ、アメリカ女子代表対イングランド女子代表の試合では、接戦をアメリカ代表が勝利し、ティア2の国がイングランド代表に勝利する歴史的な快挙の試合となった。また、初日のパフォーマンスチェックとセレクションを経て、カップ準決勝の割り当てを頂き、非常にハイテンポで厳しい試合を担当する事が出来た。IRBセブンズでのスーパースターを多く擁するサムライ・インターナショナル対HFWワイラーズ(前年度チャンピオン)の試合となり、後半残り3分まで19-19の同点で展開し、非常に集中力と正確性の必要な試合となった。

今回の遠征では、各国のフルタイムレフリーやヨーロッパのトップレフリーが参加しており、各協会共にセブンズレフリーに集中強化して来ている事が身を持って実感出来た。また、パフォーマンスレベルの比較や確認が良く出来た大会となり非常に充実した大会となった。大会期間中におけるレフリー間の競争は非常に激しかったが、大きな成果を残す事が出来た事、また、時差と遠距離移動のハンディキャップの中でパフォーマンスが出せた事については、非常に大きな財産と自信になった。

今回の遠征に際し、マロンさんを始め多くの方々に暖かく受け入れ頂き、素晴らしいホスピタリティを頂いた事に多大な感謝をします。また各種手続きをして頂いた日本協会審判委員会に多大な感謝をいたします。