平林泰三 日本協会公認 A級レフリー 大会名称: アジア5カ国対抗トップ5 派遣期間: 2012年5月25日-27日 大会会場: 城南総合運動場 開催日: 2012年5月26日 ○スケジュール 5月25日 PM 成田空港を出発 5月26日 AM ARブリーフィング、スタジアムへ出発 PM アジア5カ国対抗 トップ5 韓国 vs UAE 試合レビュー、アフターマッチファンクション 5月27日 AM 帰国 ○担当試合 韓国 47-21 UAE レフリー: 平林泰三(日本協会) アシスタントレフリー: アンソニー・ロディアン(香港)、原田隆司(日本協会) レビュワー: 河野文高(日本協会) ○まとめ アジア5か国対抗ラグビー最終節 韓国対UAEの試合が韓国・ソウルで行われた。韓国代表については、この試合に勝てば今季の2位が確定、UAE代表が勝てば、自力でのトップ5降格を免れる試合となる位置づけの試合となった。 会場となったのはサッカーのアジアチャンピオンズリーグ等が開催される城南運動場で、陸上競技場のスタジアムとあり、グランドはフラットで堅い表面であった。天候も快晴25度とテストマッチには良い条件となった。 2週前に開催された日本代表戦ほどの観客は集まらなかったが1000人強の観客が会場に足を運んだ。 試合は、前半から両チーム共にノックオンやスローフォワードのようなスキルミスが目立ち、少し堅い展開であったが、徐々にゲームがテンポアップし、良いプレーが出始めた。前半を14-14で折り返し、後半もUAEの大健闘もあって60分過ぎまでは21-21の大接戦となった。 残り20分で、フィットネスと個人技に勝る韓国がトライを重ね、最終的には47-21で韓国が試合を制した。 試合前にはUAE監督より前節におけるスクラムでのレフリングについて質問があり、自分自身がこの試合でフォーカスにしていたマネジメントとチーム・オブ・スリーの連携部分に、この部分を加味しながらレフリングした。ゲームは途中ヒートアップしかねないプレーの火種の部分を早めに対処しながら運営していった事もあり、激しい接戦でありながら反則数が合計16回と規律の高さを試合で求める事が出来た。 今回の試合では、日本人レフリーレビュアーとして河野文高委員が会場に来られた。試合前のゲームプランの打ち合わせ、試合後のインタビュー、セルフリフレクションのプロセスを経て、レビュアーと共にゲームディスカッションし、パフォーマンスの確認と課題抽出が出来た事は非常に有意義な時間であった。アジア5カ国対抗はこれで大会終了となるが、今大会に見つかった新たな事柄について継続的にシーズンで取り組んで行きたいと思う。 今回の派遣に際し、貴重な割り当てを頂いたアジア協会、暖かい受け入れをして頂いた韓国協会、また各種手続きをして頂いた日本協会審判委員会に多大な感謝をいたします。