U-12ミニラグビー競技規則、タグラグビー競技規則の改訂等について(通達)

平成24年8月24日
日本ラグビーフットボール協会

専務理事 矢部達三


下記の通り、「U-12ミニラグビー競技規則」、「タグラグビー競技規則」を改訂し、これを平成24年9月1日から施行致しますので本書面にて通知いたします。
関係者各位へ周知徹底いただけますようよろしく願い申し上げます。

(添付文書)

1.U-12ミニラグビー競技規則2012-2013の改訂について

【改訂のポイント】
「平成24年度(2012‐2013)U‐12ミニラグビー競技規則」は、以下の要領で改訂致します。

1)IRB競技規則およびU-15ジュニアラグビー競技規則との整合性を図った、U-12ミニラグビー競技規則記載方法の変更について

  1. 本年度のU-12ミニラグビー競技規則の変更のポイントは、原則としてIRB競技規則に準拠し、表記方法と、及び項目記号を変更いたします。
  2. 従前の低・中・高学年を一括した記載法から、低学年(U‐7,U-8)、中学年(U-9,U-10)、高学年(U-11,U-12)と3つのカテゴリーに分けた記載法に変更いたします。
  3. 各条文番号をIRB競技規則に準拠した条文番号に変更いたします。

※U-12ミニラグビー競技規則は、 IRB競技規則と相違する箇所(読み替える箇所)、及び確認が必要な箇所のみを記載しているのは従前のとおりです。 この為、記載のないそれ以外の箇所は、IRB競技規則(含む19歳未満標準競技規則およびU-15ジュニアラグビー競技規則)に準拠していますので、これを参照しなければならないことも従前通りです。

2)U-12ミニラグビー競技規則の改定箇所について
前述の通り、主要な改定箇所以外でも、前項1)の表記方法、及び項目記号を変更していますので、従前の競技規則における各条文の記載順序も変更しています。

2.タグラグビー競技規則2012-2013の改訂について

【改訂のポイント】
「平成24年度(2012‐2013)タグラグビー競技規則」は、以下の要領で改訂致します。従前の競技規則の内容を簡素化し、主な活用先である『小学校体育授業』を対象とした競技規則を作成致します。

  1. 従前の競技規則において重複している項目を統合した。
  2. 従前の競技規則内の“指導上の留意点”や“補足”を末尾に一括して記載。
  3. ダブルタグについての詳細説明を記載。
  4. スローフォワードについて詳細説明の記載。
  5. 試合時間・コートの広さ・人数等を、小学校体育授業での活用を考慮し変更。

U-12ミニラグビー競技規則2012-2013
=以下は主要な改定箇所のみを抜粋しています=

第3条 プレーヤーの人数

3.3 【3.1 競技区域における、プレーヤーの最大人数】で定めた人数未満のプレーヤーによる試合の実施

各協会主催の試合規定に準ずる。

3.4 交代/入替えのプレーヤーとして指定されたプレーヤー

交代/入替えのプレーヤーの数は、各協会主催の大会規則に準ずる。ただし、コーチおよびレフリーは、試合毎に登録されたプレーヤーを全員出場させる様配慮しなければならない。

3.10 一時的交代と応急処置

血の有無に関わらず、プレーヤーが負傷し応急処置、或いは医師の治療を受ける必要があると判断された際の一時的交代・正式交代については、各協会主催の大会規則に準ずる。

注意事項 
レフリーまたは競技責任者は、プレーヤーが負傷した場合は、そのプレーヤーの安全の確保を最優先し、直ちに応急処置、或いは医師の治療を受けるよう指導する。

3.14 各協会に適用を委ねられる特別ルールとエージ制カテゴリー

三地域協会の事前の承認の下、大会(試合)を主催するか管轄する各協会の決定により登録プレーヤー、交替人数等について規定(ローカル)することができる。但し、本事項はその地域の実情に合わせて特例として認めるものであり、いかなる場合でもプレーヤーの安全を考慮した決定でなければならない。

第4条 プレーヤーの服装

4.1 追加着用について【Original14】

(a)プレーヤーは試合中ヘッドギヤを着用しなければならない。(義務)
(b)安全を最優先する目的でマウスガードの装着をすることが望ましい。ただし骨格の発育段階であり、永久歯に生え変わっていない乳歯のある場合、及び歯科矯正などを行っている場合もあるので、専門医に相談することをお勧めする。また歯型を取っての作成は、金銭的な問題もあるのでプレーヤー・保護者の判断に委ねる事とする。(推奨)
※(b)は高学年のみ記載
(c)シューズは一体成型ゴム底のもの、ただし鋭い形状の部分や隆起している部分がないものであること、スタッドの取り替えられるものは禁止する。(禁止)
(d)肩当ての着用は認めない。(禁止)

第5条 試合時間

5.1 試合時間

10分ハーフ以内(1日の試合総時間は原則40分以内とする)※低学年
15分ハーフ以内(1日の試合総時間は原則50分以内とする)※中学年
20分ハーフ以内(1日の試合総時間は原則60分以内とする)※高学年
いずれも試合間隔は環境に配慮して充分な休息時間をとらなければならない。

5.2 ハーフタイム

ハーフタイム後、サイド交換をする。休憩時間は各協会主催の試合規定に準ずる。

5.6 延長時間 =19歳未満標準競技規則 5.1を適用

トーナメントで引き分けの場合でも、試合を延長してはならない。

5.7 その他、時間に関する規則

1日に複数ゲームを行う場合、大会運営上の支障も考えられるがプレーヤーの健康管理上、プレーヤーが1日にプレーできる時間の上限を設定する。

第9条 得点方法

9.A得点
9.A.1 得点の種類
トライ:トライは攻撃側のプレーヤーが相手側のインゴールにおいて、最初にボールをグラウンディングする事によって得られる。(価値:5点)

9.B コンバージョンキック
9.B.1コンバージョンキックについて
コンバージョンキックを適用しない。※低・中学年
各協会主催の試合規定に準ずる。※高学年
※ゴールポストの有無によっては、コンバージョンキックを適用する。(価値:2点)

第10条 不正なプレー

10.8 コーチについて【Original2】

(a)試合中、コーチは定められた区域内に位置し、プレーヤーに対して指導的な指示、助言を行える。ただし、子供の自主性、判断力養成の観点から、人格を尊重した言葉で指導を行うこと、またレフリーの判定に異議を唱えたりしてはならない。上記のような言動が見られた場合、レフリーは、試合を停止しコーチに注意をする、それでも改善が見られない場合、そのコーチを退場させることができる、この場合の退場とは速やかに競技場雄を離れることである。
(b)試合中、各チーム1名のコーチがグラウンドに入ることが許される。グランドに入ることを許されたコーチは、自軍の最後尾のプレーヤーより後方で留まり、プレーヤーに対して円滑なゲームの進行の為、助言を行える。
※(b)は低学年のみ記載
(c)コーチの不行跡により試合が停止した場合、試合再開は、スクラムで行い、プレーの停止が命じられたときにボールを保持していた側がボールを投入する。レフリーはコーチに注意以上の処分を与えた場合、試合終了後速やかに主催者にその旨を報告する。

第13条 キックオフと試合再開のキック

タップキックについて【Original3】

(a)ミニラグビーにおけるタップキックは、ボールを地面に置き、手を使わず足だけでボールに明確に触れる事である。

13.1 キックオフの場所と方法

(c)【Original4】キックオフ時のタップキックにおいて、ボールがパスされる前に攻撃側のプレーヤーが後方より勢いをつけて走り込み、パサーからフラットなパスを受けて突進を試みるプレーは、ペナルティキックまたはフリーキックにおけるいわゆる「キャバルリー・チャージ」に相当し、競技規則に反するプレーである。
罰: ペナルティキック
※(c)は低・中学年のみ記載

13.18 キック【Original10】

(a)フライキック【戦力的、戦術的に意図のない、ボールを手で保持した状況以外のキックをいい、しかし、ドリブル(地面にあるボールを足であやつって小さく蹴りながら前進するプレー)やボールを足でトラップ(ボールを留めようとする行為)することとは区別しなければならない)をしてはならない。このようなキックが行われた場合、キックが行われた地点で相手にペナルティキックが与えられる。
罰: ペナルティキック
(b)地上にあるボールを互いのプレーヤーが走り寄り、相手陣に強く蹴り込むキックなどは時としてボールが相手プレーヤーの顔面および身体に強く当たることがあり危険である。
罰: ペナルティキック
(c)ダイレクトタッチは10メートルライン内からのみ許される。10メートルラインの外からのキックが直接タッチに出た場合は、キックした地点で相手側にスクラムが与えられる。
(d)ボールを手で保持した状況から以外のキック(地上にあるボールを蹴るようなキック)は禁止であり、これに反した場合はキックが行われた地点で相手にスクラムが与えられる。

第19条 タッチおよびラインアウト

19.2 クイックスローイング【Original13】

クイックスローイングは認めない。
※中・高学年のみ記載

19.9 ラインアウトの開始と終了

(a)ボールの競い合いはなく、必ずボール投入側がジャンプしてボールを取る。
(b)ボールを取ったプレーヤーは必ずハーフバックにボールをパスしなくてはならない。
(c)ハーフバックがボールをパスした時点でラインアウトは終了する。
※中・高学年のみ記載
※中学年のみ記載(2012.9.1、修正)

第20条 スクラム

20.1 スクラムの形成

スクラムは以下のように行う。
(d)スクラムを組み合う際、相対する双方のフロントローと目を見つめさせ、双方のフロントローは左右の足の位置をフラット(前後しない)にして、腰を落とし組み合う準備の姿勢を取らせる。レフリーはこの姿勢を【クラウチ】のコールで確認し、【タッチ】のコールで相手の上腕に軽く触れさせる。【ホールド】のコールで相手をつかんだまま静止状態を維持させ、その後穏やかに組み合う【エンゲージ】。
その際、お互いのフロントローのうち、左プロップは、左手を相手フロントローの右腕の内側に、右プロップは、右手を相手フロントローの左腕の外側になるようにして、相手フロントローのジャージの背中または脇をつかむ。
※中・高学年のみ記載

20.9 スクラムにおけるその他の制限

(a)スクラムで、防御側のスクラムオフサイドラインがスクラムより3メートル下がっていることをいいことに、スクラムからボールが出る前に攻撃側のプレーヤーが後方より勢いをつけて走り込み、ハーフバックからフラットなパスを受けて突進を試みるプレーは、ペナルティキックまたはフリーキックにおけるいわゆる「キャバルリー・チャージ」に相当し、競技規則に反するプレーである。
罰: ペナルティキック

タグラグビー競技規則2012-2013
=以下は主要な改定箇所のみを抜粋しています=

ゲームは、図1に示した形状のコートで行うが、子どもの実態に合わせて縦横の長さを工夫する。ボールは、タグラグビー用ボール等の楕円球を使用する。
全てのプレーヤーは腰の左右にタグをつけるが、そのつけ方については図2〜7に示した点に注意する。1チームの人数は、4人ないし5人で行い、試合時間は5分ハーフ程度が一般的であるが、運動量が豊富なゲームなので、子どもの実態に応じた適切な時間を設定する。

第4条 タグ

ボールを持って走ってくるプレーヤーの前進を、守る側はボールを持っているプレーヤーの左右どちらか一つのタグをとることで止めることができる。このプレーのことを「タグ」という。守る側は、タグをとったら頭上に掲げ、皆に聞こえるように大きな声で「タグ!」とコールしなければならない。
タグをとられたプレーヤーは、すぐに走るのをやめて止まり、できるだけ早くボールをパスしなければならない。全速で走っていたとしても、タグをとられたらただちに止まることが求められる。めやすは3歩以内であるが、これはタグをとられてから3歩は動いてもよいことを意味するものではない。

タグをとったプレーヤーはそのタグを手渡しで返すまで、タグをとられたプレーヤーはとられたタグを返してもらって再び腰につけるまで、ゲームに参加することはできない。
攻めている側が4回タグをとられたら攻守交代となり、その場所から相手側のフリーパスでゲームを再開する。ただし、インゴールでタグをとられた場合は、ゴールラインからコートの中央へ向かって5mの場所からゲームを再開する。
ボールを持っているプレーヤーは、タグをとりにくるプレーヤーから身をかわしてよいが、
タグをとることをじゃましたり、とられないように手で押さえたり隠したり、ジャンプしたり体を一回転以上させることはできない。

第6条 得点の方法(トライ)

相手のインゴールの中に走り込んでボールを置けば「トライ」で1点となる。
トライの後は、得点をしていないチームのコート中央からのフリーパスでゲームを再開する。
ゴール直前でタグをとられたがそのままインゴールに入ってトライした場合は、トライは認められず、ゴールラインから5mの場所まで戻ってフリーパスでやり直すこととする。つまり、腰に2本のタグをつけたプレーヤーだけがトライできる。
それまでにとったタグの回数は継続とし、ゴール直前でとったタグが規定の回数であったならばそこで攻守交代となる。

 指導上の留意点

タグラグビーの経験が浅い段階では、ノックオンは反則としなくてもかまわない。その際には、地面に落ちたボールはそれを落としたプレーヤーが拾っても相手側のプレーヤーが拾ってもよいが、ボールは立ったまま拾うこととし、ボールへ飛び込む等のプレーによる身体接触が生じないように注意する。

経験が浅い段階ではタグをとった回数は数えなくてもよいが、レベルが高まってきたら、守る側が4回タグをとったら攻守交代という規則で行う。タグの回数は、コートの広さやプレーヤーの力量に応じて3〜5回程度で工夫する。

経験が浅い段階では、タグをとられた後に止まろうとしているならば、オーバーステップの反則は厳格にとらなくてもよい。それが起こっても、その場所までいったん戻ってパスをやり直すなどの適用が考えられる。

経験が浅い段階では、ゴール直前でタグをとられても、直後(3歩以内)にインゴールに入ったトライは認めることにしてもよい。ただし、タグをとられたらただちに止まらなければならないので、故意に止まらずにトライをとりにいくことのないよう注意する。

堅いグラウンドや体育館でプレーする時は、ボールを持ったプレーヤーがゴールラインを駆け抜ければトライとしてかまわない。
経験が浅い段階では、タグをとられたプレーヤーが行う最初のパスを守る側のプレーヤーはとれないしじゃますることもできないという規則で、オフサイドをゆるやかに適用してもよい。

(2012.8.25)

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