TIDシニアキャンプ第5回スケジュール・参加メンバーはこちら

■2013年4月30日(火)

「TIDシニアキャンプ」第5回合宿は最終日、「U20日本選抜」として戦うニュージーランド学生代表(NZU)戦当日となりました。
朝食後に荷物の搬出を行い、ホテルの隣の明海大学グラウンドでウォークスルー(試合前調整)です。
最後の調整のため、選手たちの顔は真剣そのものでした。

ウォークスルーの様子

ウォークスルーから帰るとプレマッチミール(試合前軽食)としてサンドウィッチをいただきました。
そこからミーティングルームに場所を移し、チームミーティングを実施。沢木ヘッドコーチは「大事なのはこれまでやってきたことをどれだけいい精度で(試合で)発揮できるか。そのためのいい準備をして、あとは自分と仲間を信じて逃げずにきつい選択をすること」だと選手たちに話しました。また、試合のポイントは「攻守の切り替えのリアクションスピード」だと説明しました。
最後にこれまでのトレーニング映像や戦術面での重要な言葉を交えたオリジナルの動画を見て士気を高め、バスで江戸川区陸上競技場へ出発しました。

チームミーティングで士気を高めます

試合の約1時間前に到着し、いよいよ試合本番を迎えました。

ウォーミングアップの様子。選手の声が飛び交います


試合は残念ながら19対61で敗戦してしまいましたが、「(世界の相手に)通用する部分、通用しない部分が見えてきた」と姫野選手が語るように、アタッキング、ディフェンスともに渡り合う場面が特に前半では見られました。フィジカルはもっと強くならなければいけません。

ハカを披露するニュージーランド学生代表(NZU) 対するU20日本選抜

今回の経験を踏まえて、5月11日に熊谷ラグビー場で行うシンガポール代表戦に挑みます。
次回の合宿は5月7日から流通経済大学で実施致します。引き続き、U20日本代表を目指して健闘する選手たちにご声援のほど、よろしくお願い致します。

アフターマッチファンクションの様子。NZU側から、荻野選手がMVPに選ばれました
■2013年4月29日(月)

「TIDシニアキャンプ」第5回合宿は5日目となりました。

朝はユニット別にミーティングを行った後、バスで茨城県竜ヶ崎市の流通経済大学から新浦安に向けて出発しました。
ゴールデンウィーク中で渋滞が心配されましたが、順調に約1時間半でホテルに到着しました。

自分たちで荷物を運び入れます

荷物搬入後は「リーダーズミーティング」です。このミーティングのメンバーに選ばれているのは、FWが須藤、橋本、木村、寺田、姫野、西内、BKが山沢、金田、林、松田の各選手。沢木ヘッドコーチから、これからは戦術や練習について選手が主体となって考え、行っていくという方向性の説明がありました。
さらに、沢木ヘッドコーチは「U20日本選抜」として戦う明日30日のニュージーランド学生代表(NZU)戦に向けた具体的な戦術について指導しました。

リーダーズミーティングの様子

昼食後は、ホテルからすぐ近くの明海大学グラウンドに移動してゲームリハーサルを実施しました。
グラウンドは今回、明海大学のご厚意で使用させていただくことができました。

ホテルから約2分の距離。徒歩で移動します

初めに2グループに分かれてディフェンスシェイプとモビリティー(俊敏性を高めるトレーニング)を実施。続いて、チーム全体でのディフェンス、ユニットトレーニング、キックオフのレシーブチェック、最後にチームランを行って結束力を高めました。
全員での円陣では、沢木ヘッドコーチが「緊張している人もいると思うが、緊張するのは悪いことじゃなく、当たり前のこと。大事なのは、その中で全力を出し切れるかどうか。コミュニケーションを100%(十分に)とっていこう」、ゲームキャプテンを務める姫野選手は「勝たないと意味がない。そこ(勝つこと)を意識して、頑張っていきましょう」と選手に語りかけました。

ゲームリハーサル前に円陣。チームで心を一つに 先発組。試合に向けて集中します


グラウンドを離れる前には明日の試合に万全の状態で臨むため、アイスバスでしっかりリカバリーです。

左から石井、高(正しくは「はしご高」)、荻野選手。アイスバスの冷たさに耐えながらも、しっかり笑顔
アイスバスに浸かる山沢(左)、松田選手。あまりの冷たさに絶句?

30日は13時から江戸川区陸上競技場でNZU戦です。U20日本代表を目指す選手たちが、これまでのトレーニングの成果を発揮する最初の大舞台です。無料公開試合ですので、ぜひ会場へお越しいただき、選手たちへ温かいご声援をよろしくお願い致します。

ゲームキャプテンの姫野選手(左)。「キャプテンという役割なので、チャレンジして、自分がチームを引っ張っていけるようなプレーをしたいです」
先発の10番を務める山沢選手(左から3人目)。「勝ちたいです。ラグビーを楽しみます!」
■2013年4月28日(日)

「TIDシニアキャンプ」第5回合宿は、28日に4日目を迎えました。

 

朝は流通経済大学スポーツ健康センターで「パンプ」からスタートです。BK、FWに分かれて実施しました。
ベンチプレスなど7つの種目を1セット30秒で3セット、サーキットのように行っていきます。

入念にストレッチ 「パンプ」の様子。ジム内が熱気に包まれます

その後、FWとSHの選手はグラウンドに移動してユニットトレーニングを行いました。ラインアウト、スクラムなどセットプレーを重点的に確認しました。

FWのユニットトレーニング。ラインアウトを一斉に上げます

昼食後はチームミーティング。前日に行われた関東学生代表対ニュージーランド学生代表(NZU)戦の映像を見ながら、U20日本選抜がNZUと対戦する30日に向け、沢木ヘッドコーチが話をしました。
これまでの合宿で行ってきたトレーニングを踏まえて、「フィジカルは絶対に勝てる。それだけのことをやってきているのだから、自信を持っていい」と沢木ヘッドコーチ。

また、「しんどい時に我慢して『タフチョイス』(辛い状況でも楽な方法を選んで逃げず、立ち向かうこと)をすればチャンスがくる」と試合への心構えを指示しました。

関東学生代表対NZU戦をチェック。この映像は食堂で自由に見られるようになっています

午後はアタックシェイプのトレーニングを行った後、ユニットトレーニングを実施しました。BKは30日の先発出場組とリザーブ組に分かれて試合での動きを確認しました。

アタックシェイプ。選手たちはどんどん声を出すようになってきました BKのユニットトレーニング


最後はチームアタックです。全体でも30日の先発出場組とリザーブ組に分かれて、試合さながらの雰囲気の中で行われました。 

これまでやってきたアタックの型がきれいに決まる場面も 「良くなってきているが、まだまだもっとできる」と沢木ヘッドコーチ

流通経済大学での合宿は本日までとなります。明日は午後から試合会場の江戸川陸上競技場に近い新浦安に移動し、NZU戦に備えます。
充実した施設を快くご提供いただいた流通経済大学の関係者の皆様、ラグビー部の皆様に深く感謝申し上げます。

■2013年4月27日(土)

「TIDシニアキャンプ」第5回合宿は27日で3日目を迎えました。今合宿の折り返し点です。
朝はウエイトからスタート。11時にグラウンドに移動してトレーニングを開始しました。まず、2グループに分かれて、タックルテクニックとディフェンスシェイプのトレーニングを交互に実施しました。

ディフェンスシェイプのトレーニング

次は全員でグラウンド全体を使用してフィットネストレーニングです。縦走して300、500、400、300mのタイムを測定します。ポジションごとにターゲットの数値があり、選手たちはクリアを目指して全力疾走しました。
 

フィットネストレーニングのメニューを説明中。選手たちの表情に注目

走り抜いた後はコンタクトバッグを用いてアタックシェイプのトレーニングを行いました。本日は大変強い風が吹いていたため、沢木ヘッドコーチからは「コミュニケーションをしっかりとって、ラインを作るように」と指示がありました。

アタックシェイプのトレーニング

最後はユニットトレーニングです。FWはスクラムマシーンでのスクラム強化とモールのトレーニング。激しい掛け声が飛びかっていました。BKは沢木ヘッドコーチを中心にアタックシェイプのトレーニングでした。

 

FWのモール形成トレーニング スクラムを押し込みます
BKのトレーニング。ミスすると全員で腕立て伏せ。もちろん沢木ヘッドコーチも 終了後に2個のボールを使用してパストレーニング。皆、笑顔で和やかな雰囲気です
こちらはキックパスのトレーニング中


午後は午前と同様の2グループでブレイクダウンとアタックシェイプのトレーニングをした後、ユニットトレーニングを行いました。FWは「ラグビーワールドカップ2019日本代表戦略室」の薫田真広室長によるセッションを実施しました。BKはタックルダミーなどを用いてブレイクダウンのトレーニングでした。

 

タックルダミーで区切られたスペースの中でブレイクダウンに取り組みます
薫田室長によるセッション
 

最後は今合宿で初めて、チーム全体でアタックトレーニングを行い、本日の練習を終了しました。

今合宿初のチームアタック。もちろんコンタクトプレーもあります 本日、明日参加の平野選手
BK陣で一枚。上は荻野、中段左から林、高(*)、石井、堀田、下段は左から金田、合谷選手。テーマは「さわやか」です!

(*)高は正しくは「はしご高」
■2013年4月26日(金)

「TIDシニアキャンプ」「TIDシニアキャンプ」第5回合宿2日目の26日も大変天気が良く、選手たちは強い日差しの中でトレーニングを行いました。

朝は6時のジムセッションからスタートしました。合間にファンダメンタルのスキルトレーニングも実施し、「ジャッカルスキルの習得」を行いました。

ジムセッションの様子 ジャッカルスキルのトレーニング

朝食を摂って休憩した後は、全体ミーティングです。初めに沢木ヘッドコーチがこの日のトレーニングのテーマ「ディフェンスシェイプ」について説明しました。田代トレーナーからは、第1回合宿から測定している体脂肪の経過報告がありました。このキャンプ参加者から選ばれるU20日本代表が出場するジュニアワールドラグビートロフィー(JWRT)での目標数値をすでにクリアしている選手も数名います。沢木ヘッドコーチはトップリーグでの実例を挙げて体脂肪を少なくすることの重要性を解説しました。

真剣に聞き入る選手たち

その後、グラウンドに移動して午前中のトレーニングを実施しました。まず、2グループに分かれて、ひたすらパスをつないでフェイズを重ねるタッチフットのようなウォーミングアップです。ミスをするとグループ全員で腕立て伏せをします。コーチ陣からは、常に「コール!」と声を出すよう指示がされていました。

次はグラウンドを4区画に分け各区画を時間内に全速力で走り切るフィジカルトレーニングを行いました。終盤になるにつれ息が上がってきますが、選手たちは声を出し、励ましあいながらやりとげていました。合宿も5回目となり、コミュニケーションがしっかり取れてきています。最後はディフェンスシェイプのトレーニングとユニットトレーニングで午前のトレーニングは終了しました。

 
フィジカルトレーニング。全速力で駆け抜けます
 
 
FWのユニットトレーニング。スクラムのパワーアップを図ります   別メニューの西内選手(左)、塚原選手。体脂肪を落とすため、バイクをこいでいます

午後は約30分間、チーム全体でディフェンスシェイプのトレーニングを行った後、ユニットトレーニングで本日の練習を終了しました。ユニットトレーニングでは、FWが流通経済大学とスクラムセッションを行いました。

ディフェンスシェイプのトレーニング FWは流通経済大学とのスクラムセッション
トレーニングを終え、ポーズを決めるFW陣。左から橋本、木村、小林、中村(駿)、須藤選手
ジュニア・ジャパン組の2人。山沢(左)、松田選手
■2013年4月25日(木)

U20カテゴリー世代(19~20歳)の有望な人材を発掘・育成するプロジェクト「TIDシニアキャンプ」の第5回合宿が本日25日から始まりました。
前日の雨から一転、好天に恵まれてのスタートとなりました。

始動ミーティングで、ジュニア・ジャパンの遠征を経験した山沢拓也選手が挨拶。遠征で何を一番感じたか?という沢木ヘッドコーチの問いに、「フィジカルの差」と答えていました。

続いて、沢木ヘッドコーチが今合宿について説明しました。最終日の30日にニュージーランド学生代表(NZU)と対戦しますが、「皆のラグビー選手としての将来を考えて能力を上げていくのが、(自分の)仕事。試合に向けた調整ではなく、トレーニングもリカバリーもやり、しっかりレベルアップした状態でNZU戦に臨むのが目的」と選手たちに語りかけました。

沢木ヘッドコーチは最後に、前回合宿でのキヤノンイーグルスとの練習試合を振り返り、セレクションポリシーは「チームのために動ける、チームの中で機能する選手」であり、これを意識して今後も取り組んで欲しいとも語りました。

「ジュニア・ジャパンで学んだことを生かしていきたいです」(山沢選手) ミーティングの様子

ミーティング後は、流通経済大学ラグビー場に移動。3グループに分かれて、まずは「パンプ」と呼ばれるウエイトトレーニングです。腕立て伏せ、懸垂、リフティングをそれぞれ15セットずつ行います。気温が高く、日光がよく当たるグラウンドでのタフなトレーニングで、選手たちは大量の汗をかいていました。

腕立て伏せ リフティング
座っているのではありません。空気イスのような状態 歯を食いしばって頑張ります

 
 その後はタックルやゲーム形式のブレイクダウンスキルトレーニングを行い、FW・BKごとのユニットトレーニングで本日は終了しました。時間は短いながら、100%全力で密度の濃いトレーニングをするのが沢木流です。

タックルバッグを使用してのトレーニング
 
ブレイクダウンのトレーニング
 
沢木ヘッドコーチ 高崎利明コーディネーターがSHを指導
全員集合 タフなトレーニングを終え、選手たちもリラックス

今合宿は30日(13:00~江戸川区陸上競技場での対NZU戦)まで実施します。