国際協力機構(JICA)との連携協力事業「JICA-JRFUスクラムプロジェクト」として連携を合意

7月12日(金)、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会は、国際協力機構(JICA、田中明彦理事長、東京都千代田区)と連携してラグビーを職種とする青年海外協力隊及びシニア海外ボランティアを派遣する「JICA-JRFUスクラムプロジェクト」の設立を発表。JICAの武下悌治・青年海外協力隊事務局長と矢部達三専務理事による連携合意書署名式が行われました。
また同日、当日は連携合意書署名式に先立ち、本年3月から6月まで青年海外協力隊員としてラグビー指導を行ってきた3名のJICA主催による帰国報告会も行われました。

青年海外協力隊員帰国報告
 ・白馬 悠 (スリランカ)
 ・古川 新一(スリランカ)
 ・高濱 丈輔(ラオス) 派遣中のレポートはコチラ

連携合意書署名式
 「JICA-JRFUスクラムプロジェクト」合意書署名
  ・JICA青年海外協力隊 武下悌治事務局長
  ・日本ラグビーフットボール協会 矢部達三専務理事

帰国報告会では、青年海外協力隊員としてスリランカ・ラオスに派遣された3名のコーチが、当地での指導の様子や、現地の人々と過ごしたエピソードの報告が行われました。
スリランカ・バドゥッラに派遣された白馬コーチは「世界トップクラスのラグビーの指導者になるという自身の夢の達成に向け、ラグビーでの国際貢献活動に参加することで様々な経験を積むことを目標に参加したと語り、500名の中高生へのラグビー技術指導や地元の7人制ラグビーの大会運営、レフリング活動への参加」を報告しました。
スリランカ・クルネーガラに派遣された古川コーチはマリヤデヴァカレッジという学校の20歳以下のチームを担当し、「心技体の柱で指導しました。この言葉があること自体、日本人の強みだと思います」と語り、現地人との共生の重要性に触れ、大親友が出来たことや現地のお祭りに参加したエピソードを報告しました。
ラオス・ビエンチャンに派遣された高濱コーチは、ラオス代表チームのヘッドコーチ就任を受け、「アジアファイブネーションズ ディビジョンIV」へ出場。惜しくも僅差で敗れましたが熱戦を演じ、小さな体で大きな相手に挑戦していた選手たちを誇りに思いましたと語り、青年海外協力隊に参加したことにより、日本と海外国との交流や相互理解は、JICAの活動のような地道な継続の上に成り立っているものだと認識しましたと締めくくりました。

連携合意書署名式では、矢部達三専務理事は「日本はアジア地域のラグビー普及は継続して行うことが大変重要である。ラグビー協会だけでは達成できない目標を、JICA青年海外協力隊の支援を頂き、長く継続してこの取り組みに進んでいける」と連携合意に感謝の意を伝えました。
JICA青年海外協力隊 武下悌治事務局長は、「JICAでは野球の指導者180名を派遣した。スリランカでは野球場が出来るという成果も残すことができた。このラグビーでも夢を追うプロジェクトとしてキックオフとなった。日本の若者が世界に通じる指導者として、育てる・育つきっかけになってくれたら良いと思う」とプロジェクト発足の意義をお話頂きました。

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会は、アジアラグビー界の普及・強化やアジアの国同士の協力体制構築に取り組む「アジアンスクラムプロジェクト」の更なる発展に向け、独立行政法人国際協力機構(JICA)のご支援をうけ「JICA-JRFUスクラムプロジェクト」の活動を推進してまいります。

「JICA-JRFUスクラムプロジェクトとは」

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(JRFU)と、独立行政法人国際協力機構(JICA)との連携により、主としてアジア諸国に“ラグビーを職種とする青年海外協力隊及びシニア派遣ボランティア”を派遣するプロジェクトです。白馬隊員、古川隊員、高濱隊員は本プロジェクト始動に先立ちJRFUとの連携により派遣され、本プロジェクトのねあらいのひとつである「途上国の健全な青少年育成、ラグビーの裾野拡大」に大きな成果をあげ、隊員自身の今後のキャリアにつながる活動を行うことができました。

「JICAボランティア事業とは」

JICAボランティア事業は日本政府のODA予算により、JICAが実施する事業です。開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣します。その主な目的は、(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与、(2)友好親善・相互理解の深化、(3)国際的視野の涵養とボランティア経験の社会還元です。

なかでも、青年海外協力隊は1965(昭和40)年に開始された長い歴史を持ち、これまでにのべ3万7000人を超える方々が参加しています。

応募時に20-39歳(青年海外協力隊/日系社会青年ボランティア)、40歳-69歳(シニア海外ボランティア/日系社会シニア・ボランティア)の日本国籍を持つ方が参加しています。活動分野は農林水産、保健衛生、教育文化、スポーツ、計画・行政など多岐にわたります。自分の持っている知識、技術、経験などを生かせるのがJICAボランティアの特徴です。派遣期間は原則2年間ですが、1カ月から参加できる短期ボランティア制度もあります。

「アジアンスクラムプロジェクト事業とは」

●概要ラグビーワールドカップ2019開催国としての理念「アジアのためのワールドカップ」を実現し、2020年以降にも続くアジアラグビー発展のため、日本協会として具体的な活動に取り組んでいく主体として発足。
●目的アジアにおけるラグビーの普及発展/アジアにおける日本のプレゼンス増大/日本で開催されるラグビーワールドカップ2019へのサポート体制作り/日本人指導者・アドミニストレーターの育成
●「アジアンスクラムプロジェクト」 活動報告ホームページhttp://www.jrfu-asianscrum.jp
アジアラグビー貢献プログラム「アジアスクラムプロジェクト」の内容の紹介と、アジア地域でのラグビーネットワークの構築を目的に、指導者派遣など2012年1月から実施しているプロジェクトの活動を報告しています。


<参考資料>

アジアラグビーフットボール協会(ARFU)加盟国・地域

アフガニスタン、ブルネイ、カンボジア、中国、台湾、グアム、香港、インド、インドネシア、イラン、日本、ヨルダン、カザフスタン、韓国、キルギス、ラオス、レバノン、マカオ、マレーシア、モンゴル、パキスタン、フィリピン、カタール、シンガポール、スリランカ、タイ、ウズベキスタン、アラブ首長国連邦(英字表記順)

以上

派遣コーチによる帰国報告会
白馬コーチ・高濱コーチ・古川コーチ
武下事務局長・矢部専務理事 連携合意を署名

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