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昨秋のワールドカップを沸かせた勇者たちは、スーパーラグビーシーズン真っ只中の海外チームやヒトコミュニケーションズ・サンウルブズで奮闘中。従って、4月~5月にかけて行われる「アジアラグビーチャンピオンシップ2016」には、2019年に日本で開催されるワールドカップを視野に入れるトップリーグの若き精鋭たちを中心に、U20日本代表の候補選手たちを加えた日本代表が韓国、香港との戦いに挑む。

チームの指揮を執る中竹竜二ヘッドコーチ代行は言う。

「今大会で残す結果と個々の将来の姿で、この日本代表の価値が決まる。選手一人ひとりに、そういう気持ちでやってほしいですね。自分たちで本当のジャパンになる。テストマッチに勝って、それを証明する。私自身も、この立場を光栄に思っていますし、結果を残すことしか考えていません」

メンバー構成から考えれば、中竹ヘッドコーチ代行が率いてワールドラグビー パシフィック・チャレンジ2016に挑んだジュニア・ジャパンのメンバーがチームの骨格を作りそうだ。

同大会では、トップリーグ所属選手とU20の選手たちが互いに刺激しあった。つまり成長した。

「トップリーグで戦う選手たちと、大学レベルでプレーしている選手たち。一緒にやることで、大学生でも自分の武器がトップリーグの選手と対等だったり、上回っていたりする部分があると知った。それを受けて年上の選手たちは、より気持ちが入った。競争がチームと個々を成長させてくれました」

例えばPR知念雄(東芝ブレイブルーパス)。ハンマー投げから転向してまだ2年ほどと経験は浅いが、運動能力の高さで大きなポテンシャルを示した。サントリーサンゴリアスではSO、CTBでプレーする中村亮土は接点での強さが際立ち、FBでの可能性も感じさせるパフォーマンス。U20のリーダーを任されたFL古川聖人(立命館大学)はリーダーシップとプレーの確かさを披露し、信頼を得た。アジアのライバルたちとの戦いでも、中心となってほしい存在たちだ。

昨年のアジアラグビーチャンピオンシップ2015では、初戦の韓国代表戦(アウェー)で50-36と苦戦した。ワールドカップイヤーのチームでもそんな展開だったのだから、簡単に勝てる相手でないことは分かっている。指揮官も「テストマッチですから結果だけを求めます。(若手を)育成しようなんて思っていない。このチームで何ができるか、最大限のものを引き出すつもりです」と覚悟を決める。

真剣勝負の4試合。ベストメンバーで先に勝利を重ね、最後は若い世代の力もファンに知らせたい。優勝し、桜のジャージーを着るにふさわしい男たちだったと思わせる。

 

 

チケットの一般発売は4月2日(土)10時~

詳しくは
https://www.rugby-japan.jp/2016/03/10/arc2016_ticket_info/