平成28年度 第71回国民体育大会(岩手県)より正式競技となる「女子の部」における競技につきまして、下記の競技規則により実施いたします。
本競技規則につきましては、競技者の安全を考慮したものとなります。

国民体育大会 ラグビーフットボール競技 (女子7人制 競技規則)
<参加10チーム:1日目(予選プール)・2日目(決勝トーナメント戦)>

【女子の試合形式】

1日目はⅠ、Ⅱプール各3チームの総当たり戦による予選プールと同順位同士の順位決定戦を行う。又、Ⅲプールは4チームによる総当たり戦による予選プールとする。2日目は、Ⅰ・Ⅱプールの同順位決定戦による5位以内、及びⅢプールの3位以内となった8チームによるトーナメント方式とする。

  1. 予選プール
    参加10チームが、各3チームずつの2プール(Ⅰ、Ⅱ)及び4チームの1プール(Ⅲ)に分けられる。各プールで総当たり戦を行い、試合結果によって、以下の勝ち点が与えられる。
    勝利:3点  引き分け:2点  敗戦:1点  棄権:0点
  2. 予選プール終了時点での順位決定
    Ⅰ・Ⅱプールでは各3チームでの累積勝点数により1位~3位の順位が決定され、Ⅰ・Ⅱプールの同順位同士により順位決定戦を行い1位~6位の順位が確定される。
    順位決定戦で試合結果が引き分けの場合は次の順序に従って順位を決定する。

    1. 総トライ数の多いチームを上位となる。
    2. 総トライ数も同じ場合はトライ後のゴール数の多いチームを上位となる。
    3. 上記方法で決定できない場合は抽選により順位を決定する。

Ⅲプールは4チームでの累積勝点数により、1位~4位の順位が決定される。
予選プールが終了した時点で勝ち点が同じ場合は、以下の順序に従って、順位を決定する。

  1. 予選プール全試合の得失点差が大きいチームが上位となる。
  2. 予選プール全試合のトライ数と被トライ数の差が大きいチームが上位となる。
  3. 予選プール全試合での得点数が大きいチームが上位となる。
  4. 予選プール全試合での獲得トライ数の多かったチームが上位となる。
  5. 上記の基準を用いてもなお順位が付けられない場合は、関係チームの代表者による抽選で順位を決める。

3. 決勝トーナメント戦

予選プールでⅠ・Ⅱプールの順位決定戦による1位・2位・3位・4位・5位、及びⅢプールの1位・2位・3位の8チームにより決勝トーナメント戦が行われ、1位~7位(2チーム)の順位を決定する。
決勝トーナメント戦において前後半終了時点で引き分けの場合は、サドンデス方式の延長戦により勝者を決定する。
延長戦は、試合終了の1分後に始まり(キャプテントスを行う)、5分間のピリオドで行われる。各ピリオド終了後はエンドを入れ替え、インターバルはとらない。どちらかのチームが得点(ドロップゴール、ペナルティゴール、またはトライ)するまで5分間のピリオドを繰り返す。

4. 試合時間

予選プール及び決勝トーナメント戦の試合時間及びハーフタイムは、前半7分-ハーフタイム1分-後半7分とする。

5. 参加人員

監督 1名、選手 10名 とする。
*監督が女子の場合、選手を兼ねることができる。

試合毎の登録選手は11名までとし、競技区域内にいるプレーヤーの人数は7名を超えてはならない。
*試合開始時の人数は7名(フロントロー3名、バックス4名)とする。 試合中に4名以下になった場合その時点で試合は終了する。 前半が終了していれば試合は成立。 前半が終了していなければ4名以下になったチームを棄権扱いとする。

6.

  1. 選手の「入れ替え(戦略的)」と「交替(負傷交替)」
    リザーブ選手は、1チームあたり4名以内とし、「入れ替え(戦略的)」または「交替(負傷交替)」ができる。
    入れ替え(戦略的)により退出したプレーヤーは、出血しているプレーヤーが発生した場合、一時的に交替し再度その試合に加わってもよい。
    負傷交替で退出した選手は、いかなる理由があってもその試合に再び加わることはできない。
  2. ブラッドビン(出血処置による一時的交替)
    出血処置による一時的交替は15分以内。(15人制同様ルール/ランニングタイムで計測)
    (止血処置は原則チームドクターが対応することとし、再出場の判断はマッチドクター及び第3アシスタントレフリーの確認を必要とする。 尚、チームドクターがいない場合はマッチドクターが対応する)

7. シンビン・レッドカード

シンビン:イエローカードを提示された際の一時的退出時間は2分間(試合再開からとしオンプレータイムで計測)。
また、1試合の中で、同一競技者が2回の警告は与えられた場合は、退場処分となる。大会期間中でイエローカード累積3枚に達したものは、1試合中に2枚のイエローカードをもらわない限り、継続してその試合に出場できるが、次の1試合には出場できない。
レッドカードを提示された際は、即退場処分とし、少なくとも次の1試合には出場できない。(規律委員会で裁定)
*シンビン、レッドカード(退場)は国民体育大会(ブロック大会含まず)のみに適用する。

8. マッチジャージ

代表者会議で決定する。
対戦する両チームのジャージの色、柄が似ている場合は、ホーム(開催県に近い)チームがファースト、遠いチームがセカンドを使用する。

9. その他

女子は、必ずマウスガード、歯を保護するもの の着用を義務とすること。又、19歳未満の選手には、ヘッドギア(WRのマークがついたもの)着用を義務とすること。
競技規則はワールドラグビー制定の『2016年度7人制競技規則』を適用するが、安全面を考慮し、スクイズボールや危険とみなされたプレーにおいてはレフリーの判断でとめる場合がある。

(公財)日本ラグビーフットボール協会
専務理事  坂本 典幸