ジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチ 就任記者会見

日本代表新ヘッドコーチにジェイミー・ジョセフ氏が就任したことを受け、日本ラグビーフットボール協会は9月5日に記者会見を開き、岡村正会長、坂本典幸専務理事、薫田真広特任理事 兼 ディレクター・オブ・ラグビー、そしてジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチが出席し、ヘッドコーチの選任理由や今後の強化方針について説明を行いました。
(※ジェイミー・ジョセフ氏の就任は2016年9月1日)


岡村正会長

「この度日本代表のヘッドコーチに、元ニュージーランド代表選手であり、スーパーラグビー ハイランダーズの指導者として優勝経験もある、ジェイミー・ジョセフ氏の就任が決定しました。
ジョセフ氏は1995年から2002年まで日本でプレーし、日本代表選手として1999年のラグビーワールドカップにも出場しております。日本ラグビーはもちろん、日本の文化もよくご熟知しておられます。これからの日本代表チームのヘッドコーチとしては最適の人物であると思っております。今までの経験をいかし、日本代表そしてサンウルブズを含めた日本ラグビー界の強化に務めていただくことを我々としては大いに期待しています。

日本代表は昨年のラグビーワールドカップ2015で南アフリカに勝利するなど大変輝かしい成果を出しました。またオリンピックでもセブンズ(7人制ラグビー)で大変立派な成果をあげることができました。加えて今年のスコットランド代表戦でも互角の戦いをしてくれています。世界の強国に勝てる、強い日本代表を作って欲しいと思っております。『ラグビーワールドカップ2019』日本大会では、イングランド大会以上の成績を目指して、日本はもちろん、世界からリスペクトされるチームにして欲しいと思っています。具体的には、日本らしく規律を守り、激しいタックルと素早いテンポで80分間最後まで走り続けるチームを作って欲しいと思っております。これからの日本代表チームに大いに期待をしていただきたいと思います」


坂本典幸専務理事

「2月1日の記者会見で申し上げました通り、1月18日にジェイミー・ジョセフ氏と契約を結びました。ニュージーランド協会との契約もあったため、ジョセフ氏は9月1日に来日し、すでにヘッドコーチの任に着いていただいています。契約の期間は2019年12月31日までです。日本での『ラグビーワールドカップ2019』を終え、その後引き継ぎをしていただく、それまでが今回の契約期間となります。

彼を選んだ理由は3つあります。

1つ目は、彼が日本を大好きだということ、そして日本人を理解しているということ。言い換えると、『規律(“ディシプリン”)』そして我々が目指している『インテグリティ』、これを実現してくれるリーダーであるということになります。反則の少ない、規律のあるチームを作ってもらいたいと考えております。

2つ目は、彼の世界中でのネットワークです。スーパーラグビーを長年経験してきた彼は挫折も味わい、そして優勝も経験しました。日本の社会人ラグビーの経験もあり、トップリーグのチームとの継続した交流もあります。このような、彼の広い人脈に期待しております。代表チームのヘッドコーチとしての経験はありませんが、それにほぼ等しい経験を積んできていると認識しております。

3つ目は、彼が選手との対話を重視する人だということです。選手との対話を重ね、その中で選手個人個人のプライマリーを作り、またそれに加えチームを作っていく、という彼の手法を共有しながら一緒にやっていきたいと思います。

ジェイミー・ジョセフ氏の役割としては、日本代表のヘッドコーチのほかに新たに『チームジャパン2019(仮称)』の総監督をお願いしたいと思っております。これは、日本代表、『アジアラグビーチャンピオンシップ(ARC)』に出場する日本代表、ジュニア・ジャパン、U20日本代表というカテゴリを相対的に俯瞰してもらう、ということになります。加えて、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズも見てもらいます。
土田雅人強化担当理事のもと、薫田特任理事には強化運営の責任者、そしてジェイミー・ジョセフ氏には『チームジャパン2019(仮称)』の総監督をつとめていただきます。

今後、日本ラグビーフットボール協会として、ジェイミー・ジョセフ氏を最大限にバックアップし、一緒に議論しながらチームを作っていきたいと思っております」


ジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチ

「まず、今回新しくヘッドコーチに就任する機会を与えてくださった日本ラグビー協会に感謝を申し上げます。3年後に日本で『ラグビーワールドカップ2019』も行われるので、大きな大きな挑戦になると思っています。

まず、私が日本にいた時のことを少しお話しさせていただきます。
外国人のラグビー関係者が日本に来るときは、何かしらの犠牲を払って来ることが多いと思うのですが、私はそうではなく、非常にこの来日を楽しみにしてやってまいりました。というのも、私が1995年から2002年にかけて8年間プレーヤーとして日本に滞在したことがあるからです。
当時は妻と私と二人で日本におりましたが、そのあと子供が四人でき、こうしてまた、14年ぶりに戻ってこられたことを非常に嬉しく思います。

1995年に初めて来日したのは社会人ラグビーでプレーするためで、当時プレーした、サニックスの宗政社長やチームメイトには非常にお世話になり、良い経験をすることができました。
そのあと日本を離れてもラグビーに関するキャリアというものは続いており、ラグビーは常に私の人生の大部分を占めていました。
そしてプロのコーチとしてはおそらく12年、13年の月日が立っているかと思いますが、その期間の中で培ったこと、学んだこと、そして得た知識を今回、日本にもう一度戻り、活かしていきたいと考えています。

もう一つ触れさせていただきたいのは、昨年の『ラグビーワールドカップ2015』のことです。
エディー・ジョーンズ氏をはじめとするコーチたちのハードワーク、それから当時の代表選手の皆様に私は敬意を表したいと思います。あのような結果を出せたことが日本のラグビーを世界に知らしめ、リスペクトされることにつながったのだと思います。そして同じことが8月に行われたリオデジャネイロオリンピックでも言えると思います。

本日、多くの方が、私に『「ラグビーワールドカップ2019」の目標は何ですか』とお聞きになりたいのかと思います。もちろん、勝ちたいと思うのは当然ですが、それまでにたくさんのことをしなくてはいけません。
一つ申し上げたいのは、日本のラグビーが“新しい景色が広がる段階”に来ている、ということです。
スーパーラグビーに参戦し、毎年6月と11月にテストマッチがあり、そしてトップリーグも行われている——この3つのものが毎年行われる中で、我々はラグビーをやっていくことになります。
これは非常に難しいことだと思いますが、それと同時に代表の強化にとっては一番いい環境だと思っています。

アルゼンチン代表を例に挙げてお話ししたいのですが、彼らは去年の『ラグビーワールドカップ2015』まで、我々と非常に似たような道を歩んできています。
最初の頃は苦しんでいたはずで、とても難しい挑戦をしていたのだと思いますが、去年の『ラグビーワールドカップ2015』でベスト4に入るという成績を収めました。
彼らの成功を見ていて私が思うのは、日本も2019年にそれをやれない理由はない、ということです。

来日をしてまだ5日で、日本のチームについて(基礎の部分はわかっていますが)もっと理解を深めていきたいので、これから2、3週間をかけてトップリーグの各チームのコーチに会ったり、プレーヤーを訪ねたり、実際に会ってお話をしていきたいと考えております」

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会見は「桜の間」で行われました

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