プレビュー:日本代表「リポビタンDツアー2017」トンガ代表戦

オーストラリア代表戦からは先発5人を入れ替え
「ビッグパックに対するベストメンバー」で必勝へ

フランス遠征中の日本代表は現地時間の18日、トゥールーズでトンガ代表とのテストマッチを戦う。
2週間前のオーストラリア代表戦から先発メンバー5人を入れ替え。
フィジカルなトンガ代表に対して「ビックパックと対戦する場合のベストメンバー」(ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ)を揃えて、テストマッチとしては4試合ぶりとなる勝利を狙う。

オーストラリア代表戦からは先発メンバーを5人変更してトンガ代表戦に臨む日本代表
photo by Kenji Demura

「マスト・ウィン。みんなわかっている」(ジョセフHC)

ワールドラグビー世界ランキング3位のオーストラリアに対して30—63。
6月に対戦した同4位のアイルランドには、22—50、13—35。
4試合ぶりのテストマッチ勝利を目指す同11位の日本代表にとって、同14位のトンガとの対戦は絶対に落とせない一戦となる。

過去のテストマッチでは7勝9敗。一番最近の対戦は2015年8月のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)時。
その時もプレーしたリーチ マイケルキャプテンは、「トンガはわかりやすい相手。フィジカリティを使ってどんどん前に出る」と、自身、過去に4度戦ってきたトンガに関する印象を語る。

「相手のフィジカルから逃げないで、逆にこちらから仕掛ける。攻撃的にいって、先制していくことが大事」と言うのは、リーチキャプテン同様、15年のPNCのトンガ代表戦でプレーしたFB松島幸太朗。

トンガ代表戦ではFLでプレーする姫野。ボールキャリーに加えてディフェンス面でもさらなる貢献を目指す
photo by Kenji Demura

「フィジカリティを考えた時、大きなFLを揃えることが有効になるかも」(ジョセフHC)

前述通り5人のメンバー変更も「フィジカルな相手に対して自分たちもフィジカルに戦っていく」ことを可能にするため。
トンガ代表戦がテストマッチデビューとなるPR具智元に関してジョセフHCは「(彼は)とても強い。ブルーズとの試合もいいパフォーマンスだった」と、今年のスーパーラグビー最終節でヒト・コミュニケーションズ サンウルブズがブルーズに快勝した時に見せたような力強いプレーを期待。
具も重要な役割を担うスクラムに関して、長谷川慎コーチは「個々の力で”バーン”とくる相手に負けちゃダメ」とFW陣に発破をかける。
「まずは前に出ないと。ロッキングしに行ったら、相手は大きくて重いからだめ。勇気持って、守りに入らないこと」。

オーストラリア代表戦で、そのボールキャリー能力がインターナショナルレベルでも十分通用することを証明した姫野和樹は、今度はブラインドサイドFLとして先発。
「(豪州戦では)ディフェンス面で課題が出た。もっとドミネートしたいと思う。トンガはフィジカルにくるので、受けてしまうとやられてしまう。前に出続けて、前に出るタックルの質を上げたい」と、海外での初のテストマッチ出場に燃える若武者をひとつ後ろで起用する意図に関しては、ジョセフHCは以下のように説明する。

「トンガと日本ではサイズが違うので、こちらも大きな選手を揃える必要がある。リーチが7番で、姫野が6番。大きいFLを2人起用するというのは試してこなかったが、トンガのフィジカリティを考えた時、大きなFLを揃えるのが有効になるかもしれない」

日本生まれの選手としては圧倒的なフィジカル面での存在感を誇るベテランLO真壁伸弥の先発起用もまずはフィジカル面で真っ向勝負する意図の表れと見ていい。

もちろん、フィジカル面でしっかり対抗しつつ、チャンスには日本らしい素早いアタックで「大きい選手たちを動かす」(ジョセフHC)展開に持ち込みたい。
そのフィニッシャー役にはWTB福岡堅樹が復帰。
14年のスコットランド、16年のウェールズと、秋の欧州遠征のビッグゲームでは必ずと言えるほどトライを奪ってきた日本が誇るスピードスターは「日本にもトンガの選手はたくさんいるので、イメージはできている。フィジカルだが、しっかり後ろのスペースを狙って、レイジーな部分を突ければチャンスはある。スピード活かしていきたい」と、3たび欧州で決定的な仕事をするためのポイントを語る。

奇しくも、フランス滞在中に2023年ラグビーワールドカップ(RWC)の同国での開催が決定。
トゥールーズはそのフランスにおけるラグビーキャピタルと言っていい場所でもある。
「フランスの中で一番いい環境。全てがワールドクラス」(リーチキャプテン)

2年を切った自国開催RWCに向けて上昇気流に乗るには最高の場所で行われる「マスト・ウィン」ゲームとなる。

text by Kenji Demura

フィジカルで存在感を出したいLO真壁と母国との対戦に闘志を燃やすNO8マフィ
photo by Kenji Demura

ジョセフHCもマスト・ウィンを強調するトンガ代表戦で弾みをつけてフランス代表戦へのチャレンジにつなげたい
photo by Kenji Demura

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