ジャパンラグビーコーチングアワード制定、2017年度受賞者のお知らせ

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(会長・岡村正、東京都港区、以下、日本ラグビー協会)は、指導者の資質向上の啓発と学習意欲の高い指導者コミュニティーの創出を目的に、日本ラグビー界の発展に貢献したコーチ及びスタッフを表彰する「ジャパンラグビーコーチングアワード」を制定しましたので、お知らせします。
併せて、第1 回となる2017年度受賞者を決定しましたので、以下の通り、お知らせします。

近年、世界のスポーツ界におけるコーチングへの注目や重要性は高まっており、指導における研究活動や啓発活動は急速に活発化しています。このような国際的なムーブメントは、ラグビーワールドカップ2019日本大会や東京2020オリンピックパラリンピック大会の開催に向けて更なる加速が予測されることから、今回新たに表彰制度を実施することを決定しました。また、本表彰制度が、指導者のキャリアアップの促進や成長意欲の向上に繋がることを期待しています。

■2017年度ジャパンラグビーコーチングアワード 受賞者

■受賞者
Ⅰ.【最優秀賞】 Coach of the year
・岩出雅之氏(帝京大学)
理由:連覇が難しいと言われている大学ラグビーにおいて、前人未到の全国大   学選手権9連覇を達成した。卒業後も多くの選手がトップリーグや日本代表でリーダーとして活躍している。

受賞コメント
この度、ラグビー界において新設されました2017-2018ジャパンラグビーコーチングアワード最優秀賞を賜り、とても嬉しく思っております。
この受賞は、選手たちの努力と結果、そしてそれを支えてくれましたスタッフのサポートや多くの方々のお力添えのお陰と心から感謝しつつ、とても責任のあるものを賜ったと感じております。
日々の指導にあたり、勝利への挑戦と学生たちが将来社会で活躍する人材になってほしいという2つの目標を掲げてきました。学生の主体性を高め、考えさせ、ワクワクさせることをどう作り、本気にさせるか。そして、いかに活動に “楽しさ”を作りだしていけるか、いつもそこに考えを巡らせながら指導してきました。
今後もラグビー界の発展とその魅力が社会に伝わるよう、また受賞者の一人として、このコーチングアワードの価値がより高まっていくように、これからも多くの指導者の皆様と共に頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

Ⅱ.【優秀賞】 The Outstanding Coaching Award
・沢木敬介氏(サントリーサンゴリアス)
理由:ヘッドコーチ就任2年目、昨年度に続き、トップリーグ2連覇。強みのアタックだけでなく、統制のあるディフェンスと個々のタックラーの意識の高さは他のラグビー選手の見本となった。

受賞コメント
サンゴリアスは選手もコーチもinternational standardでラグビーに取り組んでいます。ラグビーは選手が主役ですが、その能力を引き出し日本ラグビーのレベルアップに貢献できるよう、これからもラグビーの変化にアンテナを張り、日々学んでいきたいと思っています。ありがとうございます。

・湯浅大智氏(東海大学付属仰星高校)
理由:全国選抜大会で優勝を逃してからチームを根本的に立て直し、そこからの復活劇は圧巻だった。特に花園大会に入ってからのチーム伸び率は大会随一。

受賞コメント
今年度から制定されたジャパンラグビーコーチングアワード優秀賞の受賞をたいへん光栄に思います。そして、何よりも、ひたむきに取り組み続けた生徒達を誇りに思います。これからも目配り、気配り、心配り、思いやりを育み、世界の平和や社会に貢献する人財を輩出することができるように日々情熱を持ってひたむきに取り組んでいきます。

Ⅲ. 【変革賞】 The Influential Coaching Award
チームに変革を起こし、昨シーズンまでのチーム力を明らかに飛躍させた指導者に贈られる賞。

・ジェイク・ホワイト氏(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
理由:伝統の重み、世代交代もありながら、古豪トヨタを復活させた。

・神鳥裕之氏(リコーブラックラムズ)
理由:これまで自他共に認める実力は有しながらも勝負どころで勝ちきれなかったリコーを上位チームに昇格させた。

・丹羽政彦氏(明治大学)
理由:大学選手権に入ってからのチームの勢いと成長力は著しく、連覇の帝京大学を寸前まで追い詰めた。明治復活の兆しを証明した。

Ⅳ.【フロンティア賞】 The Frontier Coaching Award
強豪チームに対する果敢なチャレンジやラグビーの中央勢(関東、関西の優勢)に対する地方からの挑戦と開拓の精
神で、新しいラグビー文化を全国にアピールした指導者に贈られる賞。

・吉川充氏(朝日大学)
理由:大学の地域代表が関東・関西のトップチームと互角に戦えることを証明した。同時にシオネ選手などの留学生を世界で戦えるよう人格形成まで含めたアスリート指導を行った。

・小林学氏(日本航空石川高校)
理由:外国人留学生に頼らないチーム作り、規律有るパフォーマンスを全国大会で披露。特に留学生は人格形成を含め3年間かけてきっちり育て、大学に送り出している。

・鳥山修司氏(大阪産業大学附属高校)
理由:大阪府予選における決勝戦のチームの躍動感は、多くの観客を魅了した。全国大会に出ていない今シーズンのベストチームの一つ。特にバックスのアタックは日本のラグビーの夢を想像させるレベルだった。

Ⅴ.【スキルコーチング賞】 The Skillful Coaching Award
チーム全員のスキルレベルを著しく伸ばした指導者に贈られる賞。

・青沼澄人氏(全国ジュニア岩手県スクール代表)
理由:ハンドリングスキル(特にアーリーキャッチとフォロースルー)およびコミュニケーションスキルにおける高いレベルの指導により、規律高く、精度の高い、一体感のあるチーム力を披露した。

・藤岡康紀氏(全国ジュニア長崎県代表)
理由:ハンドリングスキルおよびランニングスキルの徹底した指導によるミスの少なさと個人技に頼らない組織力を感じさせるパフォーマンスを披露した。

Ⅵ.【特別賞】 The Special Coaching Award
・古賀千尋氏(日本体育大学ラグビー部女子監督)
理由:女子15人制の全国女子ラグビーフットボール選手権大会で、安定感に加え、圧倒的な強さを見せつけ2年ぶり3回目の優勝を遂げた。

Ⅶ..【日本代表カテゴリーコーチ賞】 The Sakura Awards

1. 男子15人制代表  Men’s Fifteens Coaching
遠藤哲氏(U20日本代表)
理由:ワールドラグビーU20トロフィーで優勝し、ワールドラグビーU20チャンピオンシップへ昇格した。

薬師寺利弥氏(高校日本代表)
理由:就任一年目で、高校日本代表を率いたアイルランド遠征にて、U19アイルランド代表に勝利した。

2. 女子15人制代表 Women’s Fifteens Coaching
有水剛志氏
理由:女子ラグビーワールドカップに出場した。

3. 男子セブンズ代表 Men’s Sevens Coaching
ダミアン・カラウナ氏
理由:アジアラグビーセブンズシリーズで優勝し、ラグビーワールドカップ・セブンズへの出場権を獲得した。

4. 女子セブンズ代表 Women’s Sevens Coaching
稲田仁氏
理由:アジアラグビーセブンズシリーズで優勝し、ラグビーワールドカップ・セブンズへ出場権獲得およびワールドラグビーセブンズシリーズのコアチーム昇格を果たした。

5. 男子セブンズユース代表 Men’s Youth Sevens Coaching
梅田紘一氏
理由:ユースオリンピックアジア予選で優勝、ユースオリンピック出場権を獲得した。

6. 女子セブンズユース代表 Women’s Youth Seventh Coaching
浅見敬子氏
理由:ユースオリンピックアジア予選で優勝、ユースオリンピック出場権を獲得した。

■2017年度ジャパンラグビーコーチングアワード 概要

■選考プロセス
技術委員会の中に「コーチングアワード選考委員会」を設置し、選考基準をもとに、候補者の選出を行い、最終的には理事会にて承認されます。

■選考基準
(1)選手個々の資質を開花させ、最大限のパフォーマンを発揮することで、チームの勝利に貢献した指導者
(2)独自のコーチング哲学を掲げ、体現し、結果と共に他の指導者への影響度が高い指導者
※「指導者」とは、ラグビーコーチのみならずストレングス&コンディショニングコーチやアナリスト等の指導に関連するスタッフを含みます。ただし、初年度はラグビーコーチに限定しました。

■選考委員会委員
1.中山光行 技術委員会委員長
2.中竹竜二 技術委員会副委員長
3.山神孝志 技術委員会委員、強化副委員長(ユース統括)
4.横田典之 技術委員会委員
5.野澤武志 技術委員会委員
6.今田圭太 技術委員会委員

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