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ラグビーを「支える」楽しみ

JRFU普及育成委員会教育部門で今年度初めて取り組む「ラグビー・エンパワメント・プロジェクト(REP)」では、全国の女子高校生22名を対象にオンラインセミナーを実施しています。

本事業は、ラグビーの精神を活かして社会やラグビーの現場で活躍する人々からラグビーの価値を学び、世界を広げることで自身の可能性を見つめ、キャリアや夢を探求することによってよりよい未来の実現に寄与する人材を育成することを目的としており、ラグビーに関わる女性のロールモデルとしても様々な先輩の経験から多様な選択肢を学んでいます。

事業の特徴として、JRFUの国際部門、大会運営部門など、他部門の職員が関わっていることが挙げられ、ラグビーを「支える」視点で行われる講義はこれまでの普及育成事業にはない新たな試みとなっています。

 第3回までの講義を終え、ラグビーを支える実践として、2021年12月に江戸川区競技場、夢の島球技場で開催された「第 27 回全国ジュニア ラグビーフットボール大会」ではREPの高校生から首都圏在住の有志が運営スタッフとして参加しました。試合会場の備品や貼紙の設置、試合のアナウンスなどに挑戦した高校生には、過去同大会に出場経験のある選手もいれば、ラグビーの試合に直接関わるのは初めての高校生も。臆することなくアナウンスにチャレンジした高校生の姿は頼もしく、冬空のもと澄んだ声が響いていました。

皆が揃って口にしたのは「大会の運営にこんなに多くのスタッフが関わっているとは思わなかった」。そのほかにも、「試合中はフィールドの上だけでなく、大会本部でも真剣勝負が行われていると感じた」「ラグビーの試合を見ると、これまで気にならなかったフィールド周りの役員の姿に目がいくようになった」のコメントも。将来スポーツに関わる仕事を志す高校生もあり、これまでにないラグビーを「支える」アプローチには大きな学びがありました。REPはラグビーを「支える」人材育成の機会でもあります。

 ラグビーの楽しみ方は人それぞれ。プレーを「する」ことを楽しむ人も、プレーを「支える」ことにやりがいを感じる人も、もちろんプレーを「見る」のが大好きな人も。誰もがそれぞれの楽しみ方でラグビーを楽しめる、そんな「みんなでラグビー」の在り方も広めてまいります。

「ラグビー・エンパワメント・プロジェクト」次世代リーダー育成事業 参加者募集のお知らせ
レポート:ラグビー・エンパワメント・プロジェクト