教育関係者のための情報 ニュース&トピックス

2023年度『小学校におけるタグラグビーの実施状況調査』結果概要

2024年1月に実施された、スポーツ庁後援『小学校におけるタグラグビーの実施状況調査』の結果をお知らせいたします。

本調査は、2018年の調査に続き、2023年ラグビーワールドカップ(RWC2023)終了後の全国の小学校における「タグラグビー」の実施状況を把握し、今後の普及展開の方針策定についての基礎資料を得ることを目的に実施されました。
なお、2018年度に引き続き、(公財)日本ラグビーフットボール協会 普及育成委員会教育部門 鈴木 秀人先生(東京学芸大学大学院教育学研究科)に調査協力をいただきました。

2023年度 スポーツ庁後援『小学校におけるタグラグビーの実施状況調査』

調査概要

目的 今般、学習指導要領に例示されているタグラグビーの実施状況を把握することにより、小学校体育授業へのタグラグビー導入促進をはじめとする方策を検討するための基礎資料を得ること。
調査対象 全国の国公私立小学校(義務教育学校及び特別支援学校を含む) 19,992 校を対象とした。
調査方法 郵送もしくは当該の都道府県教育委員会等の協力を得られた場合はそれらを通じ、調査票を各小学校へ送付し、ウェブフォームから回答を得た。10,202 校から回答が得られ、回答率は 51.0%であった。

調査結果

(1)タグラグビーの実施状況

タグラグビーの実施状況は、図 1 に示した通りである。

①体育授業およびそれ以外の課外活動等でも実施している学校が 6.1%、②体育授業のみで実施されている学校が 63.2%であり、③体育授業以外のみで実施されている学校の 2.0%を加えると、全国の小学校におけるタグラグビーの実施率は 71.4% という結果であった。

図 2は、2018 年に全都道府県を対象に行った前回の調査結果である。

体育授業および授業以外でも実施していた学校が 9.5%、体育授業のみで実施していた学校が 50.5%、体育授業以外でのみ実施していた学校が 2.5%であり、合わせると 2018 年には全国の 62.5%の小学校でタグラグビーが実施されていた。

(2) タグラグビーの道具の有無

およそ 85%の学校(8,632 校)がタグラグビーの道具を保有している。

(3)タグラグビーの講習会等の受講状況

●講習会等の受講状況
図 4 は、校内に教育委員会や競技団体が主催したタグラグビーの講習会や研修会を受講した 経験者がいるかを尋ねた結果を示している。

(4)体育授業の年間指導計画における位置づけと実施状況

●年間指導計画上の位置づけ
図 5 は、各学校の体育授業の年間指導計画において、タグラグビーの授業がどの学年に位置づけられているのかを示している。

1・2 年生はタグ取り鬼などを含む数値である。実質的にタグラグビーが位置づけられているのは、学習指導要領の例示通り 3 年生から 6 年生で、最も多いのは 6 割を超えている 3 年生、次に 5 割を超える 4 年生と 4 割を越えた 5 年生で授業が実施されている。

(5)体育授業以外における実施状況

図 7 は、体育授業以外の課外活動等でタグラグビーが実施されている学年を示したものである。

(6)タグラグビーを実施している理由

図 8 は、それぞれの学校でタグラグビーを実施している理由である。(※複数回答可)

資料は、下記よりダウンロードください。
2023年度 スポーツ庁後援『小学校におけるタグラグビーの実施状況調査』