スポーツ庁委託事業(派遣型)

2015年度 レポート(3)

8月27日(木)第三週レポート

キオラ!(マオリ語で「こんにちは」)

NZ交流プログラムもいよいよ三週目に入り、ラグビープログラムでは念願の試合に臨み、語学学校での英語学習では徐々に難易度が増してきました。

ラグビートレーニングでは英語による指導にもすっかり慣れ、試合に向けた戦術の確認に磨きをかけました。また、他国から留学中の男子選手とも一緒にウエイトトレーニングやタックル練習などを行うなど練習メニューのバリエーションも増え、参加者のやる気は高まります。
そして迎えた19日(水)。時おり小雨のちらつく中、現地の15歳以下の選手を中心にしたチームに挑みました。年下ながら自分たちより一回りも大きな相手選手に果敢にタックルに入り、泥まみれになりながら見事2試合を快勝!初チャレンジで勝利を収め、チームの団結も強まります。

初戦で見えた自分たちの課題を踏まえ、参加者10名の集大成として臨んだ21日(金)の試合では、体格に勝る相手に自分たちの強みである「走り勝つ」ラグビーを展開。「コミュニケーション」にこだわりチームとしてひとつになった参加者たちはこの日も2試合ともに勝利を収めました!!快晴の空のもと大きく花咲いた笑顔からはちょっぴり自信も伺えて、この3週間の成長が感じられました。

英語学習は今週も多国籍クラスでの異文化交流を実践します。もう「English Please!」と注意されることはありません。他国からの留学生や先生ともすっかり打ち解け、英語を使う楽しさを知った参加者たち。ホストファミリーと一緒に過ごす時間も残りわずかとなり、一緒に出かけたりおしゃべりしたりニュージーランドの生活を存分に楽しみました。

おまけ:皆さんは「ノーサイド」の精神をご存知ですか。80分の試合が終わったら、敵も味方もなくひとつの仲間としてお互いを称えあう、ラグビーの精神を表す言葉のひとつです。実はこの「ノーサイド」の言葉を使うのは世界中で日本だけと言われています。
試合後に対戦相手と肩を組み、お互いの健闘を称えて歌を披露した参加者たち。ノーサイドの精神を体現し、ラグビーを通じて異国の地で同世代の仲間と心をひとつにした経験は参加者にとって宝物となったに違いありません。