スポーツ庁委託事業(受入型)

2019年度(受入型)レポート(5)

プログラム最終日の10月7日は東大阪市立小阪中学校を訪問し交流を行いました。

全校生徒による歓迎セレモニーでは吹奏楽部から素敵な演奏のプレゼントがありました。そのお礼に参加者が民族舞踊を披露すると会場の体育館は大変な盛り上がりを見せました。

大洋州ラガーズは続いて日本文化体験の一環として書道にトライ。書道の先生が用意してくださったのはラグビーに関連した力、未、心、友、希、夢、愛の漢字7文字。一文字ずつ練習してから各自が気に入った文字を選び、自身のメッセージとともに色紙に正書します。初めての書道に集中し、一生懸命取り組むラガーズたち。シーンと静まりかえった教室で「また日本に来たい」「日本でラグビーをプレーしたい」「日本で友達を作りたい」といったメッセージが添えられた立派な色紙が並びました。

お昼休みにはラガーズとの交流を待ちきれない生徒が教室に押し寄せ、廊下まで溢れるほど!サインを求める生徒も現れ、大洋州ラガーズは大人気です。

午後は英語のクラスで2年5組の生徒と一緒に折り紙に取り組みました。ボディランゲージも交え熱心にコミュニケーションを図りながら、細かな作業にチャレンジです。何事にも意欲的に取り組むのが大洋州ラガーズのいいところ。続く保健体育の授業では男子のクラスに入りタグラグビーで交流を深めました。

来日最後の交流となる課外活動では、日本ならではの将棋部(Japanese chess)の稽古を見学したあとラグビー部の練習に参加しました。顧問の先生から「タッチフット、タグラグビー、パスゲームのどれをしたい?」と尋ねられると、ラガーズは全員一致で迷わず「Touch!!」。混成チームで戦うタッチフットでは、パスやポジショニングのコールなど大きな声を出しながらOne Teamとなってプレーする姿が見られ、強豪で知られる小阪中学校のラグビー部員は普段対戦することのない体の大きな選手にも臆することなく果敢に攻めていました。ゲーム終了後はラグビーワールドカップでも見られた“花道”で両チームを称え、握手をして友情を確かめました。ラグビーのノーサイド精神はここでもしっかり体現されていました。

大洋州ラガーズからは「このプログラムを通じラグビーワールドカップがとても身近に感じられた。」「日本の生徒はお互いを尊重しており、礼儀正しいと感じた。」といったコメントが寄せられました。また、東大阪市の中学生は9割以上が「この交流を通じ異なる国や文化に関心を持った」と回答し、「ラグビーワールドカップの日本対サモアを見るのがとても楽しかった。」「国際交流がこんなにも楽しいと思っていなかった。次は自分が留学したい。」「英語をもっと頑張ろうと思った。」と感想が寄せられました。

あっという間に過ぎた一週間。初めての日本、初めてのラグビーワールドカップ、初めての日本の友達。たくさんの“初めて”に触れ、大きく成長した大洋州ラガーズ。

ラグビーを通じてフィジー、サモア、トンガそして日本の中学生の心が通じ合ったことはラグビーワールドカップのレガシーとしてそれぞれの心の財産となったことでしょう。

ここに集ったラガーマンがいつの日か同じチームで活躍する日が来ることを願っています。

ご協力くださった東大阪市、上小阪中学校、小阪中学校、近鉄ライナーズの皆さまに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

10月7日小阪中学校(1)
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