スポーツ庁委託事業(派遣型)

2017年度 レポート(帰国 2)

レポート(帰国 2 )

キオラ!(マオリ語で「こんにちは」)

冬休みがスタートした12月23日(土)、ニュージーランド交流プログラムの参加者が都内に集まり、今年度派遣事業の総括会を行いました。

全員が集まるのはニュージーランドから帰国した8月26日の成田空港以来。久しぶりの再会を喜ぶ参加者たち。ラグビーでつながった友情は離れていても色あせることがありません。

総括会の目的はニュージーランドでの経験を振り返り、2019年ラグビーワールドカップのレガシーとして自分たちが何をできるか、自分が何をするのかを考えること。まず、派遣前と比べ自分がどのような成長を遂げたかを考え、この成長がどのように日常生活に活かされているかを考えました。「自分の意見をしっかり言えるようになった」「周囲に目を向けられるようになった」「英語で話すことに物怖じしなくなった」など、様々成長が挙げられました。その成長により、「周りの外国人にも積極的に話しかけられるようになった」「多くのことに関心を持つようになり将来の夢が広がった」「ラグビーの練習で主体的に動けるようになった」といった声が挙げられました。

続いて、事前の課題として取り組んだ「25歳の誕生日の日記」を発表しました。今から7~9年後に自分はどこで何をしているのかを具体的に考え文章にします。学校で教鞭をとりながらラグビーの指導をしている人、会社員として働きながらラグビーに関わり続けている人など、11通りの25歳が語られました。

この日記をもとに、2ループに分かれ、25歳の自分を叶えるにはラグビーを取り巻く環境はどうなっていたら良いか、自分はどのようなスキルを身に着け、どのような経験を積んでおく必要があるのかを検討しました。アイデアが書かれた付せんは次々に増えていき、グループ発表ではニュージーランドで感じたようにラグビーを日本でよりメジャーにしたいという思いが伺えました。

最後に、25歳の自分をもとに2019年9月20日の日記を書きあげました。ラグビーワールドカップの開幕を異国の地で迎える人、開幕戦を観に来る人、ボランティアとして海外からの観客を迎えている人など、さまざまな未来が描かれました。

このニュージーランド交流プログラムは派遣されて終わりではありません。帰国後も2019年ラグビーワールドカップに向けたレガシープラン推進活動に参加することがプログラムの一部となっています。この日高校生が取り組んだグループワークや作文は、ラグビーワールドカップのレガシー創出につながるものと確信しています。

また、この総括会の翌週、12月27日(水)に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開催された「U18花園女子15人制」には、平成27年度から29年度の3カ年に本事業でニュージーランドへ派遣された選手10名が出場しました。

試合後にはスポーツ庁鈴木大地長官と懇談し、ニュージーランドでの経験がどのように活かされているかを報告しました。

さまざまな場面で活躍を続ける高校生ラガールに乞うご期待です!

U18花園女子15人制出場選手(本事業参加者)
平成27年度:津久井 萌(東京農業大学第二高等学校)
平成28年度:阿部 純佳(國學院大學栃木高等学校)
       小西 想羅(國學院大學栃木高等学校)
       田中 笑伊(國學院大學栃木高等学校)
       井上 藍(石見智翠館高等学校)
       谷山 美典(福岡高等学校)
平成29年度:笠原 きらら(前橋育英高等学校)
       坪井 美月(日本体育大学荏原高等学校)
       古屋 みず希(東海大学相模高等学校)
       永田 花菜(福岡高等学校)

12月23日総括会(1)
12月23日総括会(2)
12月23日総括会(3)
12月23日総括会(4)
12月27日U18花園女子(1)
12月27日U18花園女子(2)