レポート(第3週)
キオラ!(マオリ語で「こんにちは」)
あっという間に過ぎたニュージーランド滞在は最終週を迎えました。
Tauranga Girls College(TGC)ではたくさんの友達ができました。PE(Physical Education=体育)の授業では初めての競技(野球とラグビーを融合させたようなもの)にもすぐに対応できるようになりました。ラグビーの楕円球を使った様々なメニューはニュージーランドではラグビーが身近なスポーツでることを改めて感じさせます。
ラグビートレーニングではFranckコーチが疲労を考慮しながら帰国後も継続できるメニューを指導します。トレーニングの最後に取り組むプランク(体幹を鍛えるメニュー)やエアチェア(空気イス)は全員一列に並びボールをパスしながら行うなど、きついメニューでも明るく楽しく取り組みました。
Kellyコーチのトレーニングにはこれまで以上に熱が入ります。メニューの合間には「今のメニューのポイントはどこ?」「よくできたことは何だと思う?」「うまくできなかったことはなに?」とラガール自身で考える時間を設け、全員が共通認識を持てるようになりました。自分たちで考えることを通じ、主体性が強くなったラガールは空き時間にサインの動きを確認したり、曖昧な理解を明確にできるまで話し合うなど素晴らしいチームワークを見せました。
そして迎えたTGCでの最終試合には多くのホストファミリーも応援に来てくれました。あいにくの雨となりましたが、先週の試合映像を分析しKellyコーチと確認した自分たちの戦術に迷いはありません。最終スコアは35-0の圧勝と、3週間取り組んだトレーニングの成果を発揮しました。
いよいよ別れの時間が近づいてきます。
TGCの最後の授業ではホストファミリーへの感謝の手紙を書きました。帰宅して手渡した人、きっと泣いてしまうからと、そっと置手紙した人など様々でしたが、温かく迎えてくれた“家族”への感謝の気持ちはみな同じでした。
BAY OF PLENTY RUGBY UNIONで行われた修了式では、ホストファミリーも出席するなかSteamers Campaign ManagerのWayne Brill氏から記念の盾をいただき、ラガールは英語のスピーチとあわせてハカを披露し、3週間にわたるGame On Englishプログラムを修了しました。
ラガールの晴れやかな表情からは3週間で培った自信と、成長の様子が伺え、ラグビーを通じて出会ったニュージーランドの友達、ホストファミリー、コーチとの時間がかけがえのないものであったことが感じられました。
「ラグビーの楽しさを改めて感じた」「プログラムに参加して自信を持てるようになった」「みんなと助け合い、支えあってたくさんのことを乗り越える大切さを感じた」「ラグビーの普及についてもっと考えたい」「この事業に参加できたことに感謝し、日々の生活につなげていきたい」「チームを引っ張っていける存在になりたい」「この経験を多くの人に伝えていきたい」。
それぞれの思いを胸に帰国の途に就いたラガールたち。多くの関係者に迎えられた羽田空港では最後に円陣を組み、「3、2、1、リンク!!」の掛け声でプログラムを締めくくりました。
ラガールはそれぞれのチームに戻り、ラグビーに取り組んでいきます。あるときは対戦相手となり、またあるときはチームメイトとなって再会することもあるでしょう。これからも切磋琢磨する仲間としてLinkするラガールにご期待ください!