レポート(第1週)
キオラ!(マオリ語で「こんにちは」)
灼熱の日本を出発した女子高校生ラガール12名は8月8日にニュージーランドへ到着しました。
国内線を乗り継ぎ、滞在地タウランガへ降り立つと心なしか背筋が伸びたラガールたち。大好きなラグビーに取り組むことが楽しみな反面、英語でのコミュニケーションに不安も少し見え隠れしています。
ラグビートレーニングを行うBAY OF PRENTY RUGBY UNION(BOPRU)で行った決意表明では「誰よりも多く英語を話します!」「小さな体で大きな相手を倒せるようになりたい!」「積極的にコミュニケーションをとる!」などそれぞれの目標を発表しました。
そんなラガールが自ら考えたスローガンは「Here(ヘレ)」。絆を意味するマオリ語と、英語のhere(ここ)に由来するこのスローガンは「ニュージーランドで出会う人との絆と、この12名の絆」を意味しています。この3週間でラグビーを学び、英語に触れ、ニュージーランド文化の理解を深めるとともにチームメイトとの絆を育むラガールたち。大きな学び、気づきを得るためにも「絆」を大切にすると心に誓いました。
絆を結ぶホストファミリーに迎えられ、ラガールはそれぞれの“我が家”へ帰宅し初日を終えました。
翌9日の朝からはTauranga Girls College(TGC)での英語学習がスタート!英語のシャワーに固い表情のガールズがちらほら見られるものの、世界中から集う留学生とも交流を持ち、多様性を学びながら英語学習に取り組んでいます。
ラグビートレーニングはスキルチェック中心に行われました。
S&Cを担当するKoenコーチは「分からないことは何度でも質問してね」と笑顔でトレーニングメニューを説明します。ジムセッションの開始までに毎日各自で取り組むメニューは意識するポイントが明確で、シンプルなもの。ひとつひとつ丁寧に取り組むラガールにKoenも感心していました。
今週スキルトレーニングを担当するKendraコーチはBOPRUの女子普及担当でもあり、日本でもプレー経験のある現役の女子ラグビー選手です。なぜこのメニューに取り組むのか、何を学ぶのかが明確なトレーニングでは「ミギ!」「ヒダリ!」といった片言の日本語も交じり、ラガールの緊張も自然と解けていきました。
オフとなった土曜日にはBOPRUの女子チームVolcanixの試合を観戦し(Kendraコーチも出場!)、日曜日にはBOPRUの男子チームSteamersとOtagoの試合会場へ。選手と観客の距離の近さや試合後の選手との交流にラグビー大国の文化を体感したラガールたち。日本でもラグビーがもっと身近な競技となるように、この3週間の経験を日本ラグビーの普及につなげます。
元気あふれるラガールの今後の活躍にこうご期待です!!