歴史的な初のテストマッチが実現。

2007年のフランス大会以来、2度目のワールドカップ出場をめざす欧州の強者（つわもの）ポルトガル代表。日本代表とは初のテストマッチとなる。代表チームの愛称は、ポルトガル語でオオカミたちを意味する「ロス・ロボス」。世界ランキング19位*。

日本代表との初対戦は、ワールドカップ2007フランス大会の直前だった。イタリアで合宿を行っていたジョン・カーワン ヘッドコーチが率いる代表チームとトレーニングマッチを行い、13－15の接戦を繰り広げた。決して侮ることはできない相手だ。

ポルトガル代表はジョージア代表やロシア代表が参加する「ヨーロピアン・ネーションズ・カップ*」を主戦場とし、2021年は強豪ジョージア代表に16－29の好勝負を展開。ロシア代表には49－26で勝利し、ジョージア代表に次ぐ大会2位（3勝2敗）の好成績を残している。

チームはプロとアマチュアの混成となり、フランスリーグで活躍するプロ選手も少なくない。
プロップのマイク・タジャール・バルボサはフランス1部のペルピニャン所属。スクラムハーフのサムエル・マルケスも同1部のポーでプレーした。キャプテンは歯科医でもあるセンターのトマス・アップルトン。

紅の狼たちに気負いはないだろう。ランキング格上となる桜の戦士たちに、なりふり構わず襲いかかってくるはずだ。

両代表の歴史に刻まれる新たな1ページ。アップセットを狙う狼たちが爪を研ぐ。
桜の戦士たちは記念すべきテストマッチ1勝目を敵地で奪取したい。

*ワールドラグビーの発表より（2021年10月現在）
https://www.world.rugby/tournaments/rankings/mru

*ポルトガル代表、ジョージア代表、ルーマニア代表、ロシア代表、オランダ代表、スペイン代表が参加する欧州6カ国リーグ。