(財)日本ラグビーフットボール協会
専務理事 真下昇
総務委員長 貴島健治

ラグビーの試合は伝統的に天然芝の競技場で行われてきており、その理由は、理想的な状態の天然芝の競技場が、足場の確保、衝撃吸収性、ボールの弾み、安定性のほか、美観的な効果も得ることがあります。

一方で、天然芝は性能維持のために集中的なメンテナンスが必要であるだけでなく、日本の気候条件では特性維持のためより一層の努力を要してきました。

しかしながら、ラグビーの試合に必要な条件を満たす天然芝の代用品として、ここ数年で使用されるようになりました新世代の人工芝(ロングパイル人工芝)は、世界でも注目されており、IRB(インターナショナルラグビーフットボールボード)では、合成芝メーカーに向けた仕様書を作成するとともに、各国協会での使用許可の適用方法を通達しました。

これを受けて、弊協会総務委員会では、本年6月を目処に日本国内のラグビー場複数箇所のフィールド状態を調査した結果をまとめ、国内で使用できる人工芝の基準を策定し、「人工芝導入に関するガイドライン」を取りまとめる施策を開始いたします。

つきましては、本ガイドラインにもとづいて検査、許可を受けた人工芝フィールドにおいては、然るべき条件のもとで認められた国際試合を含めた公式戦について、2004年度シーズンより実施される予定であることをご承知いただきたく存じます。