5月15日(土)


いよいよ16日、萩本ジャパンの初陣「日韓戦」が行われます。
15日は勝負の地"秩父宮ラグビー場"で、芝生の感触を確かめるように簡単な調整を行いました。選手たちは心身共に準備万端の様子。16日の試合が楽しみです。

なお、明日の試合ではHO松原選手、LO5熊谷選手、SO伊藤(宏)選手、CTB12向山選手、FB大東選手の5名の初キャップ選手が先発出場します。彼らの活躍が萩本ジャパンの新たな歴史の1ページを開きます。
皆さん、是非スタジアムにお越し頂き、日本代表の応援をよろしくお願いします。

◎大畑ゲームキャプテン
「韓国戦は、前半の戦い方で決まる。韓国代表の力はそれ程変わらないので、日本代表の戦い方で点差が違ってくる。相手が"行ける"と思わないくらい最初で勝負していく。(今回はWTBではなくCTBだが)自分の仕事は分かっているし、できないことはしたくない。誰も僕に激しいDFは求めていないでしょう(笑)。僕のところでゲームを作って行きたい。とにかく自分達の100%を出し切ります」

(2004.5.15)

秩父宮ラグビー上で最終調整をする日本代表
秩父宮ラグビー上で最終調整をする日本代表

大畑ゲームキャプテンを囲んで談笑するBK陣(左から向山、大東、大畑、平尾)
大畑ゲームキャプテンを囲んで談笑するBK陣(左から向山、大東、大畑、平尾)

初キャップ5人衆、準備万端です!!(左から熊谷、松原、大東、向山、伊藤宏明)
初キャップ5人衆、準備万端です!!(左から熊谷、松原、大東、向山、伊藤宏明)

5月14日(金)

記者会見に臨む萩本監督
記者会見に臨む萩本監督

日韓戦まで残り2日となった14日、日本代表は辰巳の森海浜公園ラグビー練習場で午前・午後と練習を行いました。
午前の練習では、今合宿初となるスクラム練習などセットプレーの確認に時間を割きました。スクラムの中心となるのは、FLの久保選手とHOの松原選手。短い時間の中で、FWが一体になれるよう積極的に声を出していました。

午後の練習前には、萩本監督より出場予定メンバーの発表がありました。箕内主将不在のこのチームを率いるのは大畑選手。今回は、従来までのWTBではなくCTBで選出されたということで、今までとは違った一面を見せてくれるに違いありません。バイスキャプテンは久保選手。久富・松原・山村選手ら走れるフロントローと空中戦のスペシャリスト・熊谷選手、突破力が持ち味のバツベイ選手と、相変わらず破壊力抜群の3列の斉藤・伊藤(剛)選手を擁すFW陣を統率する。

BKには、フィットネスには定評のある伊藤(護)選手、イタリアで経験を積んだ伊藤(宏)選手とのハーフバックス団が、向山・大畑選手を経由して高速BK3を自由自在に操る。中でも向山選手の裏に出る力は魅力的。高速BK3においては、小野澤選手のステップは、鋭さを増すばかり。平尾選手もスピードに乗ったら止まらない。最後の砦は、大東選手。狭いスペースを抜いていく細かなステップは脅威。

日韓戦に際し、萩本監督は、「この試合に勝つことはマスト。負けは許されない。しかし、日本代表としての仕事をして欲しいし、見てみたい選手を起用することで、今後に続く課題を引き出したい」と指揮官の準備は万全の様子。日韓戦まであと2日…。

(2004.5.14)

萩本監督から指示を受ける大畑ゲームキャプテン
萩本監督から指示を受ける大畑ゲームキャプテン

気持ち一つに!久保選手を中心に意思統一を図るFW陣
気持ち一つに!久保選手を中心に意思統一を図るFW陣

プレーの確認に余念がないBK陣
プレーの確認に余念がないBK陣

スクラム練習に取り組むフロントロー(左から山村、松原、久富)
スクラム練習に取り組むフロントロー(左から山村、松原、久富)

5月13日(木)

日本代表合宿3日目は、北区の日本スポーツ科学センター(JISS)にてメディカルチェック及びフィットネスチェックが行われました。このメディカルチェックは内科から耳鼻科・歯科・整形外科など、選手個々の状態を詳細に調べあげます。ここで今まで気付かなかった病気や怪我があれば分かるのはもちろん、怪我が起りうる可能性まで指摘されます。フィットネスチェックでは、最大酸素摂取量や、各部位の最大筋力などを測定し、ラグビー日本代表選手のアスリートとしての体力を客観的に数値で把握していきます。

選手たちは、朝9時から各々の検査プログラムをもとに各種チェックを行っていきました。選手が恐れていたのは、最大酸素摂取量(Vo2Max)。これは、単位時間あたりにその人が取り入れることのできる酸素の量のことで、この値が高ければ高いほど、たくさんの(強い)運動をする能力を持っていることになります。各選手の数値をお知らせすることはできませんが、施設のスタッフによれば、日本代表選手たちは、4000ccの排気量を持つ車と同じくらいのエンジンを体に積んでいるそうです。また、無酸素系の測定で際立っていたのは、大畑選手。大畑選手の脚力は競輪選手と同様のパワーを持っているそうです。
いよいよ、14日は萩本ジャパン初陣へ向けたメンバー発表です。日韓戦までまったなし! あと3日…。

(2004.5.14)

Vo2Max(最大酸素摂取量)の測定を待つ豊山(奥)・山本正人両選手。この後2人は‥‥
Vo2Max(最大酸素摂取量)の測定を待つ豊山(奥)・山本正人両選手。この後2人は‥‥

5月12日(水)

いよいよ、萩本ジャパン始動。
11日、宿舎に集合した日本代表は、ミーティングを経て、本格的なトレーニングに至りました。11日夜のミーティングで萩本監督からは、「現在、日本代表がおかれている立場は危機的状況。しかし、この一年が我々、そして日本ラグビーにとって大切な年になる。W杯の翌年という事で明確なターゲットをイメージできないかもしれないが、今年の目標は、IRBランキングを15位に上げること。韓国・ロシア・アメリカorカナダ、最後のイタリア戦まで続くが、この日本代表選手全員が精神的・肉体的にタフな、大人のチームを目指して戦って行こう」との挨拶がありました。

本格的なトレーニングのスタートとなった12日、日本代表は午前・午後と辰巳の森運動公園ラグビー練習場で午前・午後と精力的にトレーニングを消化しました。午前中のトレーニングでは、チームのコミュニケーションを取ることをテーマにウォーミングアップ、ユニット、FWラインアウト、BKライン確認等を行いました。

午後は、午前中とは打って変わって一気に激しくなりました。吹田フィットネス&コンディショニングコーチによるフィットネスの後は、実際に体を当てていくコンタクトを含んだトレーニングを行いました。コンタクトダミーに当たる鈍い音と選手達の息遣い、そして激しく指示を与える萩本監督の声がグラウンド上に響いていました。激しいトレーニングを終えても、FWはモールプレーの確認、BKはムーブの確認と休むことなく行われました。

13日はJISS(国立スポーツ科学センター)で全選手のメディカルチェック・フィットネスチェックが行われます。日韓戦までは、後4日…。

SHの二人を見守る萩本監督(中央)
SHの二人を見守る萩本監督(中央)

今年も行きます!小野澤選手
今年も行きます!小野澤選手

桜庭コーチの就任で、長年の日本代表の経験がヤングジャパンに受け継がれる
桜庭コーチの就任で、長年の日本代表の経験がヤングジャパンに受け継がれる