6月9日(水)

箕内キャプテンからJヴィレッジ・川村代表取締役専務に選手全員のサインが入ったジャージーが贈られた
箕内キャプテンからJヴィレッジ・川村代表取締役専務に選手全員のサインが入ったジャージーが贈られた

最終日を迎えた日本代表スコッド強化合宿。昨日までの雨が嘘のような晴天に恵まれました。

練習前には、今回の合宿地として使用させていただきましたJヴィレッジ、代表取締役専務・川村様より温かいお言葉を頂きました。我々、日本代表チームからは御世話になった感謝の意を込めまして選手全員のサインが入ったジャージーを贈呈させて頂きました。

その後の練習では、最後の練習に相応しい集中したものとなりました。連日行われているアタックディフェンスもより一層厳しくなり、起きたミスに対し選手同士が確認していくという状況も見られるようになりました。リズム・テンポの練習では、選手達の判断やコース取りも浸透し、非常に良い形で取り組めるようになりました。

萩本監督はこの合宿を総括し、「だいぶいい状態で練習に取り組めるようになり、一つの方向を向きだした。連日厳しい練習を続けている中で、選手自身そしてチーム全体も成長している。次回の強化合宿は、もう少しイタリア戦を意識したものにして行きたい」と述べました。

箕内キャプテンは、「毎日試合をしているようだった」と今回の合宿の激しさを表しました。
残る強化合宿は後一度。イタリア戦までいよいよ一ヶ月を切りました。

集合写真
集合写真

常に相手を意識した練習をし続けた日本代表
常に相手を意識した練習をし続けた日本代表

より一層チームとして固まった
より一層チームとして固まった

6月8日(火)

Jヴィレッジでの合宿も明日を残すだけとなった日本代表スコッド強化合宿。今日は、冷たい雨も降り出し、肌寒い中での練習となりましたが、選手達の体から湯気が出るほど激しい練習が行われました。

午前中は、コンタクト時のボール争奪のシチュエーション、ディフェンスの確認等の練習を行った後、FWは昨日に引き続きスクラム練習を、BKはユニットを行いました。1対1、2対1ではタックルも含んでの練習となりました。FWのスクラムでは、昨日に引き続きインパクトスピードを上げるスクラムを練習しました。課題とされているまとまりも回数を組む事で徐々に馴染んできました。

午後は、フルコンタクトのアタックディフェンスを行いました。ディフェンス側がコンタクトスーツを着てはいるものの骨軋むタックルや闘志むき出しでアタックを仕掛ける選手達の顔には、闘争心がみなぎっていました。このような練習が、チーム内での厳しい競争を生んでいます。

それに加え萩本監督から激しい激が飛び交い、グラウンドは試合さながらの緊張感に包まれました。様々な局面で「戦え!」、「上がれ」と叫ぶ指揮官の声に反応するように、ますます激しさを増していきました。アタックディフェンスの後にはフィットネスが行われ、選手をさらにタフにしていきます。

この強化合宿でチームはさらにまとまりました。厳しい練習を続けることで萩本監督が就任当初から話していた肉体的にも精神的にも「タフ」になってきました。いよいよ、明日強化合宿最終日を迎えます。

激しいDFがチームに勝利をもたらす
激しいDFがチームに勝利をもたらす

厳しいフィットネスに選手達も必死
厳しいフィットネスに選手達の表情も険しくなる

選手達の食事会場は、太平洋がのぞめる
選手達の食事会場は、太平洋とJヴィレッジ全体が見渡せる

6月7日(月)

残すところ3日となった日本代表スコッド強化合宿。昨日のオフでつかの間の休息をとった日本代表は再び激しい練習に取り組みました。
いよいよ東北地方も梅雨入りとなり、雨の中での練習となりました。午前中は、ボールの争奪や攻撃のリズム・テンポ、そしてイタリア代表を意識した選手全員でのモール練習となりました。FW・BK区別なくモールを組み、選手全員が集中して取り組みました。

午後には一時的に雨も上がり、BKは、アタックの確認等を行い、FWは薫田サポートコーチ主導のスクラム練習を行いました。薫田コーチから、「対外国人を意識した場合、低いセットから強いインパクトをすることが大切」と指導され、No.8が他の7人を引っ張り一気に放り込むという昨年東芝府中ブレイブルーパスやヤマハ発動機(ジュビロ)が取り組んでいた形を導入、FW全員が一つになり練習を行いました。

HO松原選手も「8人全員の意思統一が最も大切。一瞬でもタイミングが狂えばスクラムはダメ」と言うように、8人全員の集中力が不可欠となるスクラム。イタリア戦まで時間は限られていますが、一本一本大切に組み込んでいきます。練習中には、釜石シーウェイブスの3選手も加わり、スクラムマシーンでは分からない実戦でのスクラム練習も行われました。
強化合宿も残り2日となりましたが、練習は激しさを増すばかりです。選手達の疲労も溜まっていますが、常に視線はイタリアを見据えています。

No.8斉藤選手がFW7人を引っ張る
No.8斉藤選手がFW7人を引っ張りインパクトのスピードを与える
スクラムの指導を行った薫田サポートコーチ
スクラムの指導を行った薫田サポートコーチ

雨の中、激しい練習が行われた
雨の中、激しい練習が行われた

6月6日(日)
2004年度日本代表スコッド強化合宿、中日の6日は終日オフとなり、思い思いの時間を過ごしました。

前日の夜には、箕内キャプテン主導の「キャプテンズディナー」が催され、宿舎を出ての夕食となりました。素晴らしい庭園に囲まれた離れで海の幸を堪能しました。

明けた6日は、午前中にチーム全員で蟹洗い温泉へ。太平洋を一望できる温泉につかり心身ともにリフレッシュしました。蟹洗い温泉は、温泉以外にも各種マッサージも受けられ、個々で受けた選手もいたようです。

その後、NECグリーンロケッツ所属の選手(箕内、向山、熊谷、久富、大東)と池田、小野澤、バツベイ、マウ、遠藤の10選手は、いわきグリーンフィールドで行われたNECグリーンロケッツ対クボタスピアーズを観戦しました。スタンドに訪れたファンのサインにも気軽に応じながら、観戦を楽しみました。

英気を養った萩本ジャパン。7日からまた、激しい練習が繰り返されます。7日の練習からは薫田サポートコーチが参加し、スクラムの指導にあたります。

足裏マッサージをする山本(正)選手と久富選手(右)
足裏マッサージをする山本(正)選手と久富選手(右)

風呂上りは、やっぱりコーヒー牛乳!
風呂上りは、やっぱりコーヒー牛乳!

6月5日(土)
3日目を迎えた2004年度日本代表スコッド強化合宿。5日も雲一つない晴天の福島県・Jヴィレッジです。
今日も午前・午後と精力的に動いた日本代表スコッド。ほどよい緊張感の中、ディフェンスの確認を中心に練習が進められました。

また、この日は高岩映善サポートコーチ(NECグリーンロケッツ)が参加し、相手のキックに対する処理やカウンターの練習も行われました。昨年のW杯や先に行われた日韓戦、TOSHIBAスーパーパワーズカップ等で見せたキックへの対応を、より日本代表の武器にする為に綿密なコーチングが行われました。WTB・FBとの連携が重要になるキック処理。小野澤・平尾・遠藤選手らを中心に、練習中何度も確認を行っていました。

午後の練習の際には、多くのファンの方がJヴィレッジを訪れ、グラウンドサイドで練習を見守りました。
本日で、この合宿の前半を終了しました。明日6日は中日となり終日オフ。チーム全員で温泉に向かい、体を癒します。

◎高岩サポートコーチ
「キック処理で重要なのは、チーム、FWを下げないこと。厳しいディフェンスをし続けることで相手のオプションはキックしかなくなる。そこできちんとした処理、カウンターを仕掛けることでチャンスに繋がる。今までは、キック処理はほとんどやっていないと思う。きちんとコミュニケーションをとって、落ち着いて対応して欲しい。FB遠藤のポテンシャルは抜群。まだまだ荒削りだが、真面目に取り組んでいるので、今後の活躍に期待したい」

キック処理への対応を説明する高岩サポートコーチ
キック処理への対応を説明する高岩サポートコーチ

萩本監督の指導も熱が入る
萩本監督の指導も熱が入る

負傷している選手たちも汗を流す
負傷している選手たちも汗を流す

6月4日(金)

福島県・Jヴィレッジで行われている2004年度日本代表スコッド合宿は、2日目を迎えました。

午前は、ウォーミングアップ→タッチフット→ユニット→測定という流れ。タッチフットやユニットはディフェンスを意識したものとなりました。続いて行われた測定は、100mと1500mが行われました。100m測定TOP3は、相変わらずの"豪脚"を見せてくれた大畑選手が11秒前半でトップ。続いて、素晴らしいステップワークを持つ小野澤選手、そして3位は斉藤選手。FWトップの快速を見せてくれました。
(松原・山本(貢)・宮本・熊谷・マウ・箕内・伊藤(剛)・池田・森田・霜村・大東は負傷等のため測定参加せず)

ディフェンスはコミュニケーションが大切
ディフェンスはコミュニケーションが大切

地元メディアの取材を受ける萩本監督
地元メディアの取材を受ける萩本監督

FW・BKと分かれて行った1500mは、FWが大野選手、BKが伊藤(護)選手がそれぞれのトップとなりました。

午後の練習の際には、グラウンドのゴールラインから22mラインの間にマス目が張り巡らされ、今まで続けてきたディフェンスにさらに磨きをかけるべく、より細かな部分を意識したものとなりました。スタッフが示すポイントに素早く駆けて寄り、コミュニケーションをとりながらプレッシャーを掛けていくという練習を繰り返しました。

この合宿に入り、選手同士のコミュニケーションも今まで以上に密になされるようになり、個人としてチームとして、よりチームにフィットした状態で練習に取り組めるようになってきました。

100m測定で快速を発揮した大畑選手(右)
100m測定で快速を発揮した大畑選手(右)

1500m測定を行うBK陣
1500m測定を行うBK陣

グラウンドにマス目が張り巡らされた
グラウンドにマス目が張り巡らされた

6月3日(木)

カナダを逆転で破り、「TOSHIBAスーパーパワーズカップ2004」初優勝を遂げてから早や4日、本日より萩本ジャパン春シーズンのターゲット7月4日イタリア代表戦に向けた日本代表スコッド強化合宿が、福島県・Jヴィレッジでスタートしました。

ここJヴィレッジは、素晴らしい天然芝のグラウンドを数多く持ち、プールやフィットネスジム、室内練習場やフルコートの人工芝グラウンドを持ち合わせる総合施設です。
昼に東京駅に集合し福島へ向けて出発した日本代表は、約3時間の道のりを経てJヴィレッジに到着しました。到着の際には、箕内キャプテンと大畑バイスキャプテンに花束が贈呈され、郷土出身の大野選手には、フィリップ・トルシエ(前サッカー日本代表監督)が命名したという"ほうとう"が贈られました。

その後に行われた練習では、試合後初練習という事でウォーミングアップ→タッチフットという形で行われました。最後は、400mの測定が行われました。PR/LO、FL/No.8、BKと目標タイムを設けて測定。オフを挟んだにも関わらずモチベーションを保ち続けていた選手たちは、ほぼ全員が目標タイムをクリアしました。
夜のミーティングでは、フィットネスの確認とカナダ戦の反省を行い初日を終了しました。
選手達の視線は既に次を見据えています。
◎萩本監督
「TOSHIBAスーパーパワーズカップで優勝はしたが、まだまだ我々の本当の力ではない。この合宿を含めて後2回の強化合宿で仕上げていく。
今回は、まずチームよりも個人でプレーを体に染み込ませることと、バックスラインの細かな部分の調整やキック処理等を詰めていく。
スーパーパワーズカップから中3日ということで選手たちの体調が不十分という事もあるので、合宿後半ぐらいからハードにしていく」

再集合の日本代表
再集合の日本代表

抜群のフィットネスを誇るPR陣
抜群のフィットネスを誇るPR陣

地元福島に凱旋、大野選手
地元福島に凱旋、大野選手