リポビタンDチャレンジ2004

日本代表、集中力持続がカギ
――4日、イタリア代表と対戦

日本代表は4日、イタリア戦(14時、秩父宮)に挑む。両国代表の対戦は1976年にイタリアが25-3で勝って以来28年ぶり。日本代表にとっては、5月の日韓戦を皮切りに、TOSHIBAスーパーパワーズカップ(日本、カナダ、ロシア、米国の4カ国対抗)優勝を経て、この春の総決算となるテストマッチ。世界ランキング11位のイタリアに対し、同18位の日本。目標の15位に上げるためには、何としても勝利をつかみたいところ。萩本監督は「合宿では厳しい練習をこなしてきたが、選手からは何も(不満の声など)言ってこなかった。勝敗はともかく、いい試合をやりたい」と控えめな口調にも、静かな闘志がのぞく。

2日、先発メンバーが発表されたが、BKはベテランに交じって、SOにカナダ戦で初キャップを獲得した森田(法大3年)を抜てき。自在のキック力を生かして、相手の強力FWを走らせ、体力を消耗させたい。故障者に代わって、急きょ、初代表入りした23歳のFB遠藤(トヨタ自動車)も期待の若手。状況判断のいいライン参加などで、得点シーンにつなげられるか。この伸び盛りの2人には、ミスを恐れない思い切ったプレーが望まれる。

試合当日はかなりの暑さが予想され、スタミナもポイントだろう。メンバーが異なるとはいえ、6月30日の一戦では、日本選抜は後半、集中力が切れたようにミスを連発。このあたり、プレーの精度を高めるとともに、最後まで集中力を持続できるか。イタリアにしても、来日直前のテストマッチで格下のルーマニアに敗れており、負けられない一戦。暑さを吹き飛ばすような熱戦を期待したい。