◎東芝府中ブレイブルーパス
○薫田真広監督

「1年間、キャプテンはじめ、選手の皆がよくやってくれました。今日は結果が出ませんでしたが、満足できた1年です。グラウンドコンディションその他を含めて、3冠は改めて難しいと感じました。また、目標ができたので精進したいと思います。選手は先週、インフルエンザと戦っていましたが、今日はコンディションの悪さはなかったと思います。トヨタさんはブレークダウンも一貫性があり、対応できませんでした。選手起用については、今日の天候も考え、軸としてマクラウドを置き、バツベイは後半10分から15分くらいの行けるところまで行ってホルテンにスイッチ、松田をセコベ対策で後半起用という構想でした。今日は風があり、間隔を狭くしてシンプルにと指示をしましたが、パスに若干ミスがあり、ラインがのっからない状態でした。ドライブモールで勝てなかった、これがすべてです」

○冨岡鉄平キャプテン
「ありがとうございました。マイクロソフトカップ、トップリーグと2つ続けて獲ることができ、日本選手権もチーム一丸となって獲りに行ったのですが、結果、こういう形になりました。負けるなら、こういう負けだと思っていました。本当に悔しいです。今、うまく話せませんが、1年間の取り組み、監督、コーチ、選手のみんなに感謝したいと思います。良い課題が見つかったので、また来年もチャレンジしたいと思います。こういうロースコアは予想はしていましたが、例えば水野選手のトライはセルフジャッジしないでリアクションしていれば止められたと思います。完全にその前のプレーが向こうのペナルティだと思ってしまいました。そういう精神的な未熟さが出てしまったと思います。レフリングの解釈で、どうしてなの、どうしてなのと言っているうちに取られてしまいました。トップチームはどこもフィジカルが強く、スピードがあり、さほど変わらないです。僕らの気迫もからまわりした感じです」

東芝府中ブレイブルーパス、右から薫田監督、冨岡キャプテン 東芝府中ブレイブルーパス、右から薫田監督、冨岡キャプテン

◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木英次監督

「まず、協会の皆さん、東芝のメンバー、トヨタのメンバーに感謝します。選手には男と男の勝負、意地を見せて来いと送り出しました。ずっと東芝に勝っておらず、トップリーグでもモールを押され続けたので、今日は意地を見せられたのではないかと思います。早稲田戦で苦戦して、すばらしいところを学びました。小さな者が大きな者と戦うには、早稲田から学んだことをグラウンドで表現しようと送り出しました。東芝さんは予想どおりモール、ブレイクダウンのところが強く、うちは何とかしのげたと思います。まず、モールをきっちり組まれるとどうしようもない、ダンプカーみたいになるので、その前にどこかの穴に共通でプレッシャーをかけるプランで1回だけ(笑)練習しました。こういう形なら崩せるという意識が選手に芽生えて、若干、自信を持ったと思います。東芝さんはマイクロソフトカップからノートライでディフェンスが非常に強く、ブレイクダウンにすごく人数をかけてくるが、やや外の背後は薄いし、メンバー的にもトヨタ側も良いメンバーが揃っているということで背後を狙いました。広瀬のゴールキックで敵陣で少ないチャンスに得点し、常に1点でもリードしていこうというプランでした。この天候はトヨタに有利と、チームには言っていました。プランも天候に合っていました。インカムで100回くらい、チャレンジしてキックと叫びましたね(笑)。NECのことは全く考えていません。今日の試合がファイナルの気持ちでチームを作ってきましたから。NECさんは僕らとやったときより随分進化しています。箕内、マーシュなどディフェンシブなチームです。簡単にアタックするとジャッカルされる数が多くなります。ヤコも復帰すると思いますので、ハーフ団のプレッシャーが鍵になると思います。うちはまだまだ発展途上のチームです。反則も相変わらず多いですが、修正を重ねて、選手の顔つきも変わってきて、練習の質も上がっているので、もっと数多く試合をやりたいくらいです」

○菅原大志キャプテン
「今日の試合はゲームが始まる前からモールがポイントになると思って練習しましたが、グラウンドでうまく出せてモールを止められたのが良かったと思います。少しでも攻撃の時間を長く、できるだけ東芝の陣地で試合をというプランどおりにできたと思います。実際、東芝さんはモールを組ませると強いので、組ませる前に何とかつぶしたいと、一人ひとりの役割を明確にして臨みました。東芝は、リフターの選手が前に来て核になるので、そこを割るように頑張りました。東芝さんに組ます前に、タイミングは一つしかないのですが、こちらが入り込む隙を作って、そこに人数を入れていこうというプランでした。トップの時と比べて、こちらはブレイクダウンでボールをキープできるようになったし、モールでも対抗できるようになりましたが、東芝さんは本当に隙がないチームだと思います」

トヨタ自動車ヴェルブリッツ、右から朽木監督、菅原キャプテン トヨタ自動車ヴェルブリッツ、右から朽木監督、菅原キャプテン