全国のデフラガーマンで構成されるチーム「クワイエットタイフーン」は4月29日から5月1日まで、茨城県古河市にて合同練習会を行いました。この合宿は聴覚障害を持つ仲間とラグビーを通じた交流と、今夏の英国遠征をにらんだ強化練習を目的として行いました。

また4月30日には、東京都クラブ大会の交流の部として、聴覚障害を持つ選手だけでチーム編成し、国内では初めての公式戦参加となりました。

15人制の試合に臨むAQTメンバー AQT 佐々木の突進!
15人制の試合に臨むAQTメンバー AQT 佐々木の突進!

午前中の7人制の部はスーパーマン、くるみ、早稲田GW、東日本クワイエットタイフーン、西日本クワイエットタイフーンの5チームで、7分間1本の総当りリーグ戦を行い、優勝されたのはスーパーマンでした。おめでとうございます。

午後はMGSと東京外人クラブとオールクワイエットタイフーン(AQT)の3チームによる30分1本の巴戦を行いました。結果は以下のとおりです。

東京外人 10-7 MGS
東京外人 0-24 AQT
MGS 7-10 AQT

東日本クワイエットタイフーンの主務でもある佐々木選手の談
「記念すべきAQT初めての公式戦に参加できて嬉しく思います。全国の聴覚障害者ラガーマンが集まり、聴覚障害を持つ選手だけでチーム編成し、東京都のクラブチーム相手に最大限にパワーを出し、熱い試合ができたと思います。また、土埃が激しく舞うフィールドでは選手だけではなく、サポーター、マネージャー、リザーブなどすべての人たちの気持ちが一緒になり、不思議な一体感を感じることができました。相手チームもデフラガーマンに手抜きなど一切なく最大限にぶつかってくれたことに本当に感謝しています。今日ほどデフとしての誇りをこれほどまでにも感じた日はありませんでした」

3日間の練習をお手伝いしていただいた早稲田GWの皆さん、4月30日のデフラグビー大会に協力してくださった、東京都クラブ委員の皆さん、対戦チームの皆さん、キズーチの皆さん、本当にありがとうございました。

日本聴覚障害者ラグビークラブ(JDRC)では、デフラガーマンを調査しています。日常生活にほとんど支障がない軽度難聴者から、手話によるコミュニケーションが生活の中心となっている人まで幅広く募集しており、ラグビーを通して同じ障害を持つ悩みを分かち合えることも、このクラブの大きな魅力です。お気軽にこちらまでご連絡ください

試合後のアフターファンクション
試合後のアフターファンクション