日本の連覇なるか――25日から「TOSHIBAスーパーカップ2005」

初戦はルーマニアと

国際ラグビーボード(IRB)主催の国際大会、「TOSHIBAスーパーカップ2005」は日本、カナダ、米国と、ロシアに代わってルーマニアの4カ国が参加して25、29日の2日間、行われる。1回戦は25日16時30分から東京・国立競技場で、アメリカ代表-カナダ代表、日本代表-ルーマニア代表の組み合わせで、3位決定戦、決勝は29日正午から秩父宮ラグビー場でそれぞれ争われる。

前回覇者・日本代表の連覇なるかどうかに注目が集まる。先の2007年ワールドカップアジア予選で日本は香港、韓国を連破。1位で来年の最終予選に臨むことになった。格下とはいえ、香港戦は91-3で一蹴。切り札の大畑(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)が久々に本来のWTBに戻り6トライをマークするなど、チームも復調の兆しを見せたが、韓国戦では4トライ31失点と課題の防御の甘さをのぞかせた。そこへ、ここにきて代表選手の不祥事が相次ぎ、チームにショックが走った。このピンチをどう跳ね返すか。

箕内主将(NECグリーンロケッツ)は「信頼回復はグラウンドで結果を出すしかない」と悲壮な決意で選手の気持ちを代弁。まさに日本の真価を問われる大会になりそうだ。

ルーマニアには昨年秋の欧州遠征で10-25で敗れた。世界ランキングも現在14位と日本(17位)よりやや上だが、勝てない相手ではない。FW戦で優位に立ち、バックス勝負に持ちこめるか。15位以内のランキングを狙う日本にとって、ルーマニアをたたいて、米国(16位)-カナダ(13位)の勝者に挑みたい。一気に目標を引き寄せ、2011年ワールドカップ招致活動に弾みをつける絶好のチャンスだろう。