左から、ジョー・マイルズ団長、ニール・オドノバン監督、デービッド・ハンフリーズ キャプテン
  左から、ジョー・マイルズ団長、ニール・オドノバン監督、デービッド・ハンフリーズ キャプテン
6月8日、大阪のホテルで、来日中のアイルランド代表による記者会見が行われ、首脳陣ほか選手らが出席し、12日・19日の日本代表とのテストマッチについて語りました。

○ジョー・マイルズ団長

「今回のツアーで日本側に大変お世話になったことについてアイリッシュを代表してお礼申し上げます」

――日本代表とアイルランド代表ではゲームの機会がほとんどないが、日本の印象は? またこのテストマッチの意義については。

○マイルズ団長

「ジャパンとアイリッシュチームの関係は深いと思っている。ジャパンのゲームスタイルは非常に参考になり、アイリッシュの発展のために決して悪いことではない」

○ニール・オドノバン監督

「ジャパンは過去数週間で数試合のテストマッチを経験している、ジャパンはカナダ、ルーマニア、アルゼンチンなどと対戦しているが、この情報は十分に取った。結構強力なチームで、特にバック3は非常に良い。またFWの評価が低いといわれるが、ルーマニア戦のラインアウトやアルゼンチンに対して全力で挑んでいくなど結構良いFWだと思っている。
我々も勝つために対策を錬った。我々はブリティッシュ・ライオンズに一部選手を送り込んでいて、今のベストのスコッドを連れてきたわけではないが、とにかくファーストテストマッチを勝つためにバランスのいい選手を選んだ。ノンキャップのロジャー・ウィルソン、マット・マッカロンの将来性ある2人の選手に注目していただきたい」

――日本の気候はタフな条件だと思うが、実際に練習して
みてどうか。また当日の天候は雨も予想されるが?

○デービッド・ハンフリーズ キャプテン

「湿度は高いが今までのところそれほど悪いとは思っていない。しかしこれ以上は悪くならないように願っている。トンガよりははるかに条件は良いと思う。
雨よりはボールハンドリングの良い、乾いた暖かい条件のほうを望むが、晴雨、ネガ、ポジティブいろんなゲームスタイルを持っているので心配ない。今まで経験してきた有効な戦法に新しい選手が入ったことで彼らをキャッチアップして新たなアイリッシュスタイルをつくりたい」

○オドノバン監督

「我々はシックスネーションズでもいろいろな状況で戦って充分な経験をつんできた。晴雨どちらのゲームプランも持っているので日本のファンにいろんなゲームをお見せしたい」

――今回のチームの特徴とコンデションは?

○オドノバン監督

「全体的な面でいうと、セットからいろいろなフェイズに対応できる総合的な力を発揮できることを期待したい。練習はうまくいっている。バックスのポジショニングなど確認しているが、ますます磨きをかけていく。コンビネーションのいいチームができると思う」

――2011年ワールドカップを日本が招致しているが日本へ来てみてどうか?

○マイルズ団長

「もちろん日本協会が名乗りを上げていることは存じ上げている。来日して短い期間でコメントを申し上げることはできないが、大阪へ来てのもてなしには感謝している」

左から、マット・マカラック、ゲビン・ダフィー、ロジャー・ウィルソン、アントニー・ホーガンの各選手
左から、マット・マカラック、ゲビン・ダフィー、ロジャー・ウィルソン、アントニー・ホーガンの各選手

団長以下退席。続いて注目選手4名にインタビュー

――初めてのテストマッチに向けての気持ちは?

○ロジャー・ウィルソン選手

「まずチームのみんなとうまくやれている。35000人収容できる大きなスタジアムらしいので、そういった大勢の前でプレーすることを楽しみにしている。チーム総力をあげて戦っていくなかで、フィットネス、ボールハンドリングで貢献したい。
また今回のテストマッチで与えられたポジションは過去において良いプレーヤーが多く責任重大だが、とにかく頑張る」

○マット・マカラック選手

「ゲームに集中していきたいし、良いゲームをしたい。セットプレー、スクラム、ラインアウトで頑張りたいが、ボールを持って走りたいし、ディフェンスでも頑張りたい。
せっかくキャップをもらえるチャンスを与えられたのだから、結果を出したい」

――ジャパンの印象は?

○ゲビン・ダフィー選手

「ジャパンのテストマッチを見たが、ボールの動きが早い。元木は非常にストイックなプレーヤーだと思う。ボールを持って強く出てくるし、大畑とのコンビネーションも良いので警戒している」

○アントニー・ホーガン選手

「この数日、集中して研究しているが、ジャパンのバック3は警戒している。彼らがボールを持ったとき、ターンオーバーが起きたときに即座に対応していく」