日本ラグビーフットボール協会(会長:森 喜朗)では、協会体制強化の一環として強化委員会を発展的解消させ、わが国のラグビーの競技力を多角的、長期的に向上させる諸事業の立案・推進を図るべく、技術委員会(委員長:勝田 隆、副委員長:本城和彦・萩本光威)を設置しました。

技術委員会では今後、新たな視点から2007年・2011年を担う日本代表選手の発掘・育成、および日本ラグビーの国際競技力向上を総合的に図ってまいります。

■ 技術委員会の機能
技術委員会は、以下のような機能を有する組織となることを目指します。

  1. 「戦略」:競技力向上のグランドデザインを考える機能
  2. 「育成」:エリート選手・スタッフの発掘・育成機能
  3. 「連携」:競技力向上事業推進の中心的機能として他委員会およびラグビー協会以外の組織と連携する機能
  4. 「発信」:日本ラグビー協会から、社会に、世界に、アジアに、そしてスポーツ界全体に発信する機能
  5. 「評価」:日本ラグビーの国際競技力向上活動に関する評価基準の策定機能

■ 2005年度技術委員会の活動の骨子
技術委員会は、当面、以下のような活動(事業)をスタートさせます。これらの活動はプロジェクトとして展開させます。

1.【2011 Project】世界8強進出プラン策定活動
  2011年のW杯ベスト8に向けて、すべてのベクトルを合わせるデザインを提言します。
(1) W杯ベスト8に向けた施策、事業等プランの開発・企画・提言
(2) 中長期競技力向上プランの策定
(3) 当面の懸案(強化スケジュースの検討、ユース年代代表選手承諾書、代表選手行動規範)
2.【ユース代表チーム育成・強化プロジェクト】HS.U19.U21日本代表強化活動  
[高校、大学、クラブ委員会との連携]
~W杯ベスト8は、まずU19、U21年代から~
(1) 年代別日本代表チームの育成・強化
(2) U21代表チーム活動の確立
(3) ユース担当コーチ公募システムの検討[コーチ委員会との連携]
3.【Block Training Center Project】U17ブロックトレセン推進活動
[高体連専門部との連携]
~人材の発掘と育成が競技力向上の鍵を握る~
(1) U17講習会の指導マニュアルと講師派遣
(2) エリート発掘・育成システムの確立
4.【7'sラグビープロジェクト】7人制ラグビー日本代表強化活動
~2006アジア競技大会優勝~
(1) 7人制ラグビー育成・強化
5.【Integrate Project】重症事故撲滅活動
[安全対策、コーチ、医科学など関係委員会との連携]
~安全な"ラグビー"が日本ラグビーを発展させる~
(1) 重症事故撲滅活動連絡協議会の開催
(2) 指導者・選手・チームへのアプローチ
(3) 対策案検討・スキルマニュアル・指導手引き・巡回指導セミナー等の企画運営
6.【代表チームサポートシステム】強化基盤環境整備活動
[三地域協会及びコーチ、医科学委員会との連携]
~各カテゴリー代表チームをサポート~
(1) 日本代表チームを頂点とした選手選考システムの確立
(2) 代表チームのコーチ及びサポートスタッフの人材養成・派遣
(3) 代表チームの選手選考・派遣のサポート
(4) 代表チームのデータ・情報管理
7.【エリート発掘・育成プロジェクト】エリートアスリートの発掘と育成活動
[三地域協会及びコーチ、医科学委員会との連携]
~未来の日本代表を発掘~
(1) エリート発掘システムの具体的検討とアクション
(2) エリート育成システムの具体的検討とアクション
(3) ブロックトレセンとの連携
8.【情報発信戦略プロジェクト】情報発信展開活動[広報委員会との連携]
~「発信力」強化~
(1) 情報発信システムの構築と実行