11月19日(土)、成田空港にて「2011ラグビーワールドカップ日本招致団帰国記者会見」が行われました。その内容をお伝えします。

森会長  
森会長

◎森 喜朗 (財)日本ラグビーフットボール協会会長/2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会会長

「ラグビーのグローバル化を訴え、招致活動を行ってきました。アジア、そして世界のラグビーのために開催を目指し、多くの方々のご賛同、支援を得ましたが、残念な結果になってしまいました。ラグビー伝統国同士の歴史ある関係に、我々日本が入り込んでいくには、まだまだ時間が必要だと感じました。
しかし、我々が主張したラグビーのグローバル化に対するメッセージは世界に発信できたと思います。今回の結果を受け、世界中のメディアが保守的なIRBの体制を改革すべきであるという意見を示してくれています。また、韓国ラグビー協会の会長から、「結果は残念だったが、勇気ある日本の決断に敬意を表する。今後も一緒にラグビー発展のために頑張っていきましょう」と電報を受け取りました。
投票が行われた翌日、我々はIRBのシド・ミラー会長と会談し、今回の投票の問題点について意見交換を行いました。私はIRBが本当にラグビーのグローバル化を目指すのであれば、このように重要な決定は透明性をもって行われるべきだと話しました。
今回の招致活動に際し、多くの方々にご協力をいただきました。16万人を超える署名をいただいたファンの皆様、そして、閣議了解を得、618名の議員の方々にも署名いただきました。さらに、英国議員からも署名を頂戴いたしました。我々の招致活動は皆様のご支援がなければ、まい進できませんでした。この場をお借りしてお礼申し上げます。今後も今回できた多くの仲間達と共に、ラグビーのグローバル化・伝統的なシステムの改革に、先頭にたって取り組んでいく所存です」

◎真下 昇 (財)日本ラグビーフットボール協会副会長・専務理事/2011ラグビーワールドカップ日本招致実行委員会委員長
「ワールドカップ招致活動を通して、ラグビー界の伝統的なシステムの問題に一石を投じた。我々がやってきた活動は決して無駄ではなかった。今後も、今回の招致活動の財産としてできた世界とのネットワークを通じて、ラグビーをグローバルスポーツにしていくための改革の先頭に立って活動をしていきたいと思っています」

成田空港で帰国会見を行った2011ラグビーワールドカップ日本招致団。中央に森会長、右に真下副会長・専務理事、左に徳増ワーキンググループコーディネーター 成田空港で帰国会見を行った2011ラグビーワールドカップ日本招致団。中央に森会長、右に真下副会長・専務理事、左に徳増ワーキンググループコーディネーター