12月17日(土)

昨年奪われたアジア王座を取り返すことができました。韓国をノートライに抑え、25-3で快勝しました

U19韓国代表のキックオフで試合開始。今日まで取り組んできたラグビーを選手諸君が試合で見せてくれました。アタックではよくボールが動き、ディフェンスでは低く突き刺すようなタックルで韓国を最初から圧倒しました。10分にFWがラインアウトからモールを押し込み、HO正木選手がサイドを抜け出しそのままトライ。16分にはFKから素早い攻撃を仕掛け、SO田代選手が判断よくサイドチェンジ、抜け出したCTB黒宮選手にFB沼尻選手がしっかりとフォロー、トライを奪いました。20分にはまたもラインアウトモールを押し込み、No8西原選手がトライ。U19日本代表ペースで試合を進めます。30分にPGを決められましたがディフェンスは固く韓国にトライを許しませんでした。

後半も2分にラインアウトモールからHO正木選手がトライ。14分にはSO田代選手が落ち着いてPGを決め25-3とリードを広げました。しかし韓国もここから意地を見せ、何度もU19日本代表陣内に攻め込みますが、最後までディフェンスプレッシャーは衰えず、トライを許すことなくノーサイド。見事にアジアチャンピオンに返り咲きました。

優勝という最高の形で大会を終えることができました。今大会も多くの方々に支えて頂きました。毎回、おにぎりの差し入れをしてくださった在留邦人の方々を始め、大事な時期に選手を送り出してくれた所属チームの方々、合宿でお世話になった流通経済大柏高校、流通経済大の皆様、本当にありがとうございました。選手諸君は一戦一戦、本当によく成長してくれました。最初に集まったセレクション合宿当初とは見違えるようなチームに成長しました。これも皆様のサポート無しには実現できませんでした。今大会はこれで終了ですが、世界大会に向けて新たなスタートを切らなければなりません。これからもU19日本代表にご支援、ご声援よろしくお願いいたします。

◎萩本監督
「大胆にラックを少なくし、立ってボールを動かすことを選手たちがよく実践してくれました。この優勝で満足することなく、さらなるハイレベルを目指したいと思います。今大会、優勝することができましたが、ここまで我々を支えてくださったすべての皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました」

(小見山博)

U19日本代表 vs U19韓国代表   U19日本代表 vs U19韓国代表
U19日本代表 vs U19韓国代表 U19日本代表 vs U19韓国代表

表彰式   チーム全員で
表彰式 チーム全員で

12月16日(金)

いつも通り、練習前のミーティングで古田コーチから課題修正点が全員に示され、全員の共通理解で練習が進みました。決勝の韓国戦に向け、やり残したことがないように緊張感のある練習でした。

パキスタンに入ってから1週間余。短期間に3試合をこなす厳しいスケジュールに各チーム体調維持には苦労しているようです。昨日対戦したアラビアンガルフも怪我や体調不良で20名しか試合登録できませんでした。メディカルスタッフの献身的な努力でU19日本代表はチーム全員が元気に動いております。

午後はガバメントハウス(州政府)に全チームが集まってのTea Receptionでした。壮麗というべき建物で、普段は自由に見学できるような場所ではなく、代表選手に選ばれたからこそ入ることが許されるような場所です。

昨年、失ったアジア王座を何とか奪還したいと思います。いつもより遅い時間(日本時間・午後6時40分)のキックオフですが、皆様に少しでも早くいい報告ができるように頑張ります。

◎萩本監督
「一戦一戦を大切にしながら戦ってきたことがチーム力アップにつながってきました。明日はチームを信じ、絶対に勝つという強い気持ちで臨みたいと思います」
韓国戦メンバー
1・浪岡、2・正木、3・端本、4・大窪、5・真壁(主)、6・森、7・井上、8・西原、9・榎本、10・田代、11・瀧本、12・岸和田、13・黒宮、14・山口、15・沼尻、16・川村、17・伊吹、18・矢澤、19・川田、20・安川、21・呉、22・宮本

(小見山博)

Tea Receptionで   Tea Receptionで
Tea Receptionで Tea Receptionで

12月15日(木)

予選プール3試合が終わりました。15日、U19アラビアンガルフ代表に74-0で勝利し、予選B組・1位となり、同じく3戦全勝で予選A組・1位となった韓国と17日の最終日、午後2時40分から決勝を戦うこととなりました。

午後12時30分、U19アラビアンガルフ代表のキックオフで試合開始。U19日本代表は示された課題にひたむきに取り組み、試合開始早々から主導権を握り、次々とゲインラインを突破し相手陣深く攻め込みます。2分にはFB沼尻選手が先制トライ、7分にはPROP浪岡選手がトライ、11分にはNo8西原選手がトライ。ディフェンスも固くU19アラビアンガルフ代表が持ち込んだボールを何度もターンオーバーし、相手に付けいる隙を与えません。16分にSH安川選手、18分にSO田代選手、22分にはスクラムから良くパスをつなぎ最後はFB沼尻選手がトライ。28分にもLOCK大窪選手がトライし、45-0として前半終了。サイドの変わった後半も主導権を渡すことなく試合を進め、6分にはNO8西原選手、14分にはWTB大矢選手、22分にはインターセプトからCTB黒宮選手が独走トライ。24分にFB沼尻選手、29分にWTB山口選手がトライと合計12個のトライを奪い74-0で試合終了。予選プールを3戦全勝で終えました。

本日もラホール在住の日本人の方々に応援に来ていただきました。また、前回に引き続き今回もおにぎりの差し入れをしていただきました。試合後のありがたい差し入れに選手諸君は歓声を上げながら食べておりました。海外遠征が初めてとなる選手も多く、本当に心強いサポートです。

◎萩本監督
「全勝で予選プールを終えることができました。今日の試合は途中からノンコンテストスクラムになったり、試合開始が遅れたりとコントロールの難しい試合でしたが、何とか選手たちが踏ん張ってくれました。ただ、もっとプレーの精度を高め、韓国前に臨みたいと思います」

(小見山博)

U19日本代表 vs U19アラビアンガルフ代表   U19日本代表 vs U19アラビアンガルフ代表
U19日本代表 vs U19アラビアンガルフ代表 U19日本代表 vs U19アラビアンガルフ代表

12月14日(水)

前日の試合での課題が午前中の練習前ミーティングで早速示され、課題をチーム全員が理解し練習が進みました。こちらでは練習も試合も同じ会場で行ってきました。会場のフォートレススタジアムは広大で練習会場2面、試合会場2面がたっぷりと取れるほどの大きさです。しかし、さすがに参加11カ国、すべての希望時間に合わせることはできず、本日はスタジアム近くの学校グラウンドでの練習となりました。幼稚園から高校まで併設の大規模な学校で練習場所としては素晴らしい環境でした。学校は静かな住宅街にあり、落ち着いた雰囲気で練習することができました。

午後はラホール博物館に出かけました。パキスタンは古代遺跡を始め古い歴史を持つ国で、展示物は時代ごとに展示され、長い歴史を教えてもらった半日でした。選手諸君もしばしラグビーから離れ、いい気分転換になったようです。

1日おきの日程で早くも明日は予選最終戦のアラビアンガルフとの試合になります。何が何でも勝利し、決勝に進みたいと思います。

◎萩本監督
「セレクション合宿からここまで選手たちは良く成長してくれました。今大会も一戦一戦大切に戦い、成長を続けてくれています。まだまだ上のステージを目指し、明日も大切に戦います」

アラビアンガルフ戦メンバー

1・浪岡、2・正木、3・端本、4・大窪、5・真壁(主)、6・川田、7・井上、8・西原、9・安川、10・田代、11・大矢、12・岸和田、13・宮本、14・山口、15・沼尻、16・川村、17・伊吹、18・矢澤、19・森、20・榎本、21・呉、22・黒宮

(小見山博)

選手に指示を出す萩本監督   博物館前にて
選手に指示を出す萩本監督 博物館前にて

12月13日(火)

予選プール第2戦、マレーシアに48-12で勝利しました。古田コーチの分析で指摘された課題の修正が見えてきた試合でもありました。

前半、今日もU19日本代表のキックオフで試合開始。風上に立ったU19日本代表はSO呉選手の好キックから相手陣内で試合を進めます。5分、相手陣深く攻め込み、スクラムからNo8西原選手がサイドアタック、そのまま抜け出し先制トライ。7-0といいスタートを切りました。しかし、15分、相手ゴール前まで攻め込みながらパスミス、こぼれたボールを拾われ独走トライを許し7-7の同点に追いつかれました。直後の16分、HO伊吹選手が好走、LOCK真壁選手につなぎトライ。マレーシアに主導権を渡さず、20分には再び西原選手、23分にはWTB山口選手がトライ。28-7とマレーシアを引き離します。30分には攻め込みながらも反則を犯し、クイックで展開されてしまい相手WTBにトライを許してしまい、28-12で前半終了。風下に立った後半でしたが、うまく敵陣でゲームを進め、10分に連続攻撃からWTB山口選手が二つ目のトライ、15分にはFB沼尻選手、28分にはSH安川選手、ノーサイド直前にもWTB瀧本選手がトライ。後半は相手の追加点を許さず48-12でノーサイドとなりました。

ゲームの主導権を相手に渡すことはほとんどなかったのですが、連携のミスから相手に得点を許したり、連続攻撃が途切れたりしてしまいました。明後日のアラビアンガルフとの試合では課題修正に更に取り組み、最終日の試合につながるような戦いをしたいと思います。

◎萩本監督
「第1戦からの課題は徐々に修正できてきました。国内から取り組んできたことをチームとしてやろうという姿勢が強く出てきています。細かなミスをなくし、チーム全員でボールが動かせるよう取り組んでいきます」

(小見山博)

U19日本代表 vs U19マレーシア代表   U19日本代表 vs U19マレーシア代表
U19日本代表 vs U19マレーシア代表 U19日本代表 vs U19マレーシア代表

12月12日(月)

練習前のミーティングで、古田コーチより中華台北戦での具体的な修正課題が示され、チームとして修正課題を理解して練習に入りました。練習も課題修正を中心に組み立てられ、明日のマレーシア戦に向けてレベルアップを図りました。

マレーシアは個々にいい選手が揃い、なかなかの好チームです。とくにBKの選手は突破力・走力ともに高く、厳しいディフェンスをしないと厳しい戦いになると思います。中華台北戦で見せてくれたような低く突き刺さるタックルを期待しています。

午後はパキスタン協会が各チームに、ラホール市内のモスクや王宮跡の観光を用意してくれました。普段、あまり目にすることのない壮麗なモスクに選手諸君も心を奪われていました。

◎萩本監督
「徐々にですが、課題を理解してくれています。明日の試合でどこまで見せてくれるか期待がふくらみます。とにかく全力を出し切れるように準備したいと思います」

(小見山博)

モスクにて
モスクにて

モスクにて
モスクにて

12月11日(日)

初戦の中華台北戦を41-0で終えることができました。立ち上がりは非常に身体が硬く、ミスも多かったのですが、得点が動くと徐々に動きもスムーズになりました。ディフェンス面でも練習の成果が良く出て、低く鋭いタックルが随所に見られました。

前半、U19日本代表のキックオフで試合開始。開始早々から中華台北陣内で試合を進めましたが、ミスでボールがつながらず得点には至りませんでした。嫌な感じで試合が進みましたが、14分、敵陣まで攻め込んだU19日本代表はPKからラックを作り逆サイドへ展開、最後はWTB瀧本選手が左隅にトライ。先制点をあげました。ここからはU19日本代表のペースで試合が進み、16分にはCTB黒宮選手、25分にはWTB山口選手がトライをあげ、17-0として前半終了。後半に入ってもU19日本代表は主導権を渡さず、6分にFL川田選手、10分にPROP端本選手、20分には真壁主将がトライ。36-0と中華台北を引き離し、28分にWTB瀧本選手が二つ目のトライを奪い試合終了。41-0で第1戦に勝利しました。

この大会は1日おきに試合が続くため、1試合は30分ハーフで行われています。やはり、30分は短く、なかなかペースに乗れないとあっという間に時間が過ぎてしまいます。次戦には今回の修正点を生かして臨みたいと思います。

今回も会場に日の丸が見えました。ラホール在住の邦人の方々が応援に駆けつけてきてくれました。パキスタンという普段あまり馴染みのない土地に来ている我々にとりましては本当に心強い応援でした。

◎萩本監督
「練習で培ってきたことがディフェンス面では出てきたと思いますが、まだまだ修正課題の多い試合でした。一日おきの日程ですが、出来る限り修正して残る3戦、全勝で日本に帰りたいと思います」

(小見山博)

開会式
開会式

vs 中華台北戦
vs 中華台北戦

vs 中華台北戦
vs 中華台北戦

12月10日(土)

11日はいよいよ初戦を迎えます。10時30分の開会式、11時のキックオフ予定です。相手は中華台北。中華台北はこのアジア大会のパイオニア的存在で、中華台北で始まった環太平洋の大会が発展、現在のアジア大会となりました。また、世界大会にもアジアの先陣を切って参加し、IRBの単独開催となるずっと以前(ヨーロッパ中心のFIRAが主催)から参加している国です。

練習は明日の試合に備えてのメニューとなりました。萩本監督・古田コーチが強化合宿から示してきた戦い方を選手諸君が明日、どのように見せてくれるか楽しみです。明日のリポートでは皆さんにいい報告ができるように頑張ります。

◎萩本監督
「初戦を迎えますが、とにかく全力で戦って欲しいと思っています。全力を出し切らないとチームとしての進歩もありません。選手たちが全力を出し切れるように持っていきたいと思います」

(小見山博)

主将・真壁、副将・岸和田。身体を張ってチームを引っ張ります
主将・真壁、副将・岸和田。身体を張ってチームを引っ張ります

12月9日(金)

8日、日本からの長時間の移動を無事に終え、全員元気にパキスタンに入りました。深夜の到着となりましたが、本日は長旅の疲れも見せず練習に取り組むことができました。

移動の際、タイ・バンコックでの待ち時間が5時間もあることから、タイラグビー協会にお願いし、バンコックで出国、グラウンドをお借りして身体を動かしました。昨日、身体を動かせたこともあり、本日の練習でもスムーズに身体が動いていたようです。

まだ到着したばかりでいろいろなことが手探りに近い状態ですが、11日の初戦、中華台北戦に向けて雰囲気を盛り上げたいと思います。

◎萩本監督
「長い道のりでしたが、無事にパキスタンに入り、いよいよ大会が動き始めた実感が強まってきました。選手たちと共に一戦一戦全力で戦っていきます」

(小見山博)

タイで身体をほぐす
タイで身体をほぐす
パキスタン初練習
パキスタン初練習