早稲田大学、王者・東芝府中ブレイブルーパスに挑戦

=連覇狙うNECは三洋電機と――19日に準決勝=

第43回日本ラグビーフットボール選手権第3日は19日、東京・秩父宮、大阪・花園両ラグビー場で、東芝府中ブレイブルーパス(トップリーグ=TL=1位)-早稲田大学(大学1位)、NECグリーンロケッツ(TL3位)-三洋電機ワイルドナイツ(TL2位)の組み合わせで準決勝が行われる。

早稲田大は2回戦でTL4位のトヨタ自動車を28-24で破る金星。日本選手権で大学勢が社会人上位チームに勝ったのは、やはり早稲田大が35回大会で東芝府中を下して優勝して以来18年ぶり。この勢いをトップリーグ、マイクロソフトカップ2冠の最強チーム・東芝府中にぶつける。トヨタ戦ではFW戦で一歩も引かず、ラインアウトでは圧倒したが、今回はどうか。セットプレーでいかに生きた球を出すか。SH矢富-SO曽我部の的確なリードから、CTB今村、FB五郎丸らの速攻でトライを狙う。

東芝府中としては、王者の面目にかけて看板の強力FWを前面に押し立て、社会人の底力を示したい。スクラム、モールで圧力をかけて、ラインに展開すれば190センチのCTBマクラウドの突破力がひときわ生きる。早稲田大はここを止めないと、東芝府中に二次三次と波状攻撃につなげられ、大差もつきかねない。捨て身のディフェンスで接戦に持ち込めるか。

連覇を狙うNECは21-31で敗れたリーグ戦の雪辱を目指す。FWはナンバー8・箕内を軸に浅野、熊谷ら強力な顔ぶれがそろう。コカ・コーラウエストジャパン戦は後半地力を発揮して大勝した。対する三洋電機は先のマイクロソフト杯では初戦敗退するなど、調子は下降気味。実戦から遠ざかった、この4週間で戦力を修復し、試合勘を取り戻せるかどうか。勢いではNECがやや上か。