4月22日(土)

日本代表韓国戦直前合宿6日目。日本代表は韓国戦を翌日に控え、決戦の地、秩父宮ラグビー場で試合前日練習を行いました。

練習は、軽く体を動かし、FWはラインアウト・BKはコードプレーを合わせて終了となりました。練習後、エリサルドヘッドコーチは「明日の韓国戦は、フランス合宿からこれまで26日間の集大成である。しっかりとしたゲームコントロールをすれば、よい結果が生まれるだろう」と話しました。

フランス合宿から先週のアラビアンガルフ戦まで3週間で5試合を戦ってきました。試合を重ねるごとにチームはまとまり、より強固な集合体となりました。
選手たちは、アジアの盟主として桜のジャージを纏う誇りと責任を胸に明日の試合に臨みます。
サポーターの皆さん、明日は秩父宮で我々と共に戦いましょう。

◎エリサルド ヘッドコーチ
「明日の試合は、基本プレーを大切にする。ペナルティをしないで我慢強くプレーすることが重要である。韓国は非常にファイティングスピリットを持ったクオリティーの高いチームであるが、我々は、フランスからの26日間の合宿の中で精神的にもチームの質も上がっている。きちんとした戦い方をすれば、自ずと結果はついてくるであろう」

◎浅野良太キャプテン
「今までのテストマッチと変わらず、試合に関してまったく不安はありません。桜のジャージを着て戦うことは、勝利という責任を果たす義務がある。キャプテンとして先頭に立って体を張ってチームを牽引していきたい。勝利は絶対条件、それだけの自信はあります。
我々はアジアのチャンピオンとして絶対に譲れない部分がある。アジアNo.1という地位を揺るがないものにしたい。最終予選につながる試合をしたいと思います」

ウォーミングアップを行う選手たち
ウォーミングアップを行う選手たち

しっかりと前に出てディフェンスする
しっかりと前に出てディフェンスする

ラインアウトを確認するFW陣
ラインアウトを確認するFW陣

練習を見つめる太田GMとエリサルド ヘッドコーチ
練習を見つめる太田GMとエリサルド ヘッドコーチ

中山BKコーチを中心に最終確認をするBK陣
中山BKコーチを中心に最終確認をするBK陣

報道陣を前に明日の試合へ向け意気込みを語るエリサルド ヘッドコーチ
報道陣を前に明日の試合へ向け意気込みを語るエリサルド ヘッドコーチ

4月21日(金)

日本代表韓国戦直前合宿5日目を迎えた金曜日、午前中の練習を千葉・エアロビクスセンターで行い、午後東京へ移動しました。

午前の練習前には全体ミーティングを行い、23日に行われる韓国戦のメンバーが発表されました。メンバーはこちら

練習前のミーティングでメンバーが発表された   SO大西選手がBKラインを統率する
練習前のミーティングでメンバーが発表された SO大西選手がBKラインを統率する

練習では、出場メンバーを中心に各地域・時間帯を意識したチームランを行い、コートプレーや地域における攻撃の選択などを確認しました。昨夜のミーティングで指摘された韓国代表の特徴を考慮しつつ1時間程度の練習を行いました。

練習中は、FW浅野選手・BK大畑選手がチームをまとめ、質の高い練習をすることができました。また、SOに入る大西選手が各選手と良くコミュニケーションを取り、最終確認を行いました。

今回メンバーに入らなかった選手たちも、しっかりとチームを盛り上げ、フランス合宿から3週間を経て一つのチームとして機能していることが確認できます。

練習後、昼食を取りエアロビクスセンターを後にし、都内に移動。夕食までの時間をアクティブレストとしました。22日は、秩父宮ラグビー場で前日練習を行い、決戦に備えます。いよいよ韓国戦が迫ってきました。サポーターの皆さん、共に戦い勝利しましょう。

◎エリサルド ヘッドコーチ

「韓国は、非常に難しい相手、アグレッシブという印象がある。楽しみながらプレーするチームではない。我々は、まさに"戦い"というイメージを持ち、しっかりとした戦略を組む必要がある」

ゴール前でのモールは日本代表の大きな武器   パスした後も力強く
ゴール前でのモールは日本代表の大きな武器 パスした後も力強く

ラインアウトをあわせるFW陣   世界記録更新まで残り5つ、日本が誇る世界のWTB大畑選手
ラインアウトをあわせるFW陣 世界記録更新まで残り5つ、日本が誇る世界のWTB大畑選手

指示を与えるエリサルドヘッドコーチ   攻撃的なアタックに磨きをかける
指示を与えるエリサルドヘッドコーチ 攻撃的なアタックに磨きをかける

4月20日(木)

日本代表韓国戦直前合宿4日目。選手たちの疲労も鑑み、午前中のみの練習となりました。

天候も悪く時折横殴りの雨が降る中でしたが、高い集中力を持った練習となりました。内容は、ウォーミングアップの後、FW・BKに別れて、FWはスクラム・ラインアウト・キックオフなどのセットプレー、BKはパススキルやコードプレーなどの確認を行いました。

2対1から3対2へ   しっかり動いてスペースをつくる
2対1から3対2へ しっかり動いてスペースをつくる

スクラムは、山岡・松原の両HOを中心にJAPANボール・相手ボールを想定して組み込みました。常に取り組んできた8人での固まり・インパクトスピードも回を重ねる毎に鋭さを増してきました。ラインアウトに関しては、各地域におけるサインやオプションを想定しながら行われ、特にゴール前のモールに関しては、念入りに確認が行われました。

最後に行われたキックオフでは、選手の配置からルースボールへの対応など、エリサルドヘッドコーチから細かな指摘を受けながら繰り返されました。

BKのパススキルでは、足を合わせずパスを放ること、ランニングコースなどの練習を行いました。中山BKコーチからは、ラインを深く取ること、ボールを受けるプレーヤーはパスを受ける前にスペースを作り出すことなどが指摘されました。その後は、コードプレーの練習が行われフランス合宿から取り組んでいるサインや、アタック中に攻撃の方向を変えるリバースなどを確認しました。

グラウンドの後は、太田コンディショニングコーチによるプールリカバリーを実施して練習を終えました。

午後はフリーとなったため、選手それぞれリラックスした時間を過ごしました。日本代表は、21日の午前中、引き続き日本エアロビクスセンターで練習を行ったあと、東京へ移動します。

21日には韓国戦のメンバーが決定します。アジア最終予選に1位通過で進み、アジアの盟主としてしっかりとした戦いをサポーターの皆さんにお見せします。応援よろしくお願いします。

BKのパススキルのトレーニング   ボールキャリアーにサポート
BKのパススキルのトレーニング ボールキャリアーにサポート

より精度が増したスクラム   ラインアウトも入念にチェック
より精度が増したスクラム ラインアウトも入念にチェック

4月19日(水)

日本代表韓国戦直前合宿3日目。午前・午後と激しい練習が行われました。

DFはコミュニケーション   しっかりと前に出る
DFはコミュニケーション しっかりと前に出る

午前中の練習は、ウォーミングアップの後、タックラーを座らせた状態での2対1。これはアタック側はタックルを受けた後もしっかりしたボディーコントロールとボールプレゼンテーションをすること。ディフェンス側は、相手の動きにあわせしっかりと倒すということを目的としています。

その後は、1対1の状況から2対2、3対3の状況を作っていきディフェンスとアタックの確認をしました。ATは1対1の場面ではしっかりとコミットし、ボールを確保します。その後のサポートプレーヤーはディフェンスの人数を把握し、状況を見てポイントに入ります。大切なのは、しっかりとDFとボールの位置を見極め、確実にボールをリサイクルできるようなアプローチをしていくことです。

最後は、選手を3チームに分け8対6のディフェンスアタック形式で練習が行われました。人数が上回っているATに対し、しっかり相手を見据え止めきることが目標となります。ミスマッチ時のシャッフルなどプレー中の判断・コミュニケーションが非常に重要となります。選手たちからも「しっかりとしゃべろう!」「コミュニケーションを取って行こう」など練習の意図を非常に理解した発言が出ていました。

しっかりと踏み込んでタックルに入る   佐藤選手にタックルに入る武井選手
しっかりと踏み込んでタックルに入る 佐藤選手にタックルに入る武井選手

午後も午前と同じようなディフェンスにフォーカスが当てられたトレーニングが行われ、タックルスキルや5対5などが行われました。5対5では、アタック側がボールを持たずにライン攻撃を仕掛け自由に動き、ディフェンスは固まった状態から一気に広がりそれを止めるというものでした。インサイドを押さえることはもちろん、自分たちのメンバーと相手を見てシャッフルやラインで押し上げることなどに取り組みました。

午後の最後のメニューも8対6のディフェンスアタック形式が行われ、午前中の反省を修正し、非常に良い内容で終えることができました。

練習は、まずは韓国戦を意識し続けると共にオールブラックスJrやサモアの激しいプレーをイメージしながらのものとなりました。激しい練習となり疲労の色も見せてはいますが、練習後に個人練習に取り組むなど意識の高い中で、非常に良い雰囲気でトレーニングに取り組めています。

明日は、午前中にグラウンドで練習した後、プールリカバリーを行い、午後はアクティブレストとなります。しっかりとリフレッシュしてほしいと思っています。

P.S.

奥様の出産に立ち会うために合宿を離れていたハレ・マキリ選手が再合流しました。昨日、元気な赤ちゃんが生まれたそうです。ちなみにハレ選手は、3人のお子さんのパパになりました。

外のプレーヤーもしっかりと追い込む   細かな指示を与えるエリサルド ヘッドコーチ
外のプレーヤーもしっかりと追い込む 細かな指示を与えるエリサルド ヘッドコーチ

抜けた後もしっかりとサポート  
抜けた後もしっかりとサポート

4月18日(火)

日本エアロビクスセンターで迎える日本代表韓国戦直前合宿2日目。本日は、FW・BK交互にストレングストレーニングを組み込み練習が行われました。

パス後のタックルに備える
パス後のタックルに備える

午前中は、FWがストレングストレーニングを行い、BKがグラウンドでパススキルやキックスキルなどのドリルをこなしました。BKの練習前には、大畑キャプテンから「前回のアラビアンガルフ戦は、前半の入りが本当によくなかった。それを修正するのに前半を使ってしまった。二度とこういうことがないよう練習から意識していこう」と話し、アラビアンガルフ戦を払拭すべく練習を開始しました。内容は、長短おりまぜたパスやラインを深く取ることを意識付ける練習など基本スキルの徹底を行いました。また、ボールキャリアーを頂点としたサポートプレーヤーの位置取りなども合わせてチェックしました。エリサルドヘッドコーチからは、パスをした後の相手との接点での体の使い方や視野を広く持ち続け、変わり続ける状況に的確に適応していくことなどが指摘されました。

接点での攻防を意識した激しい練習
接点での攻防を意識した激しい練習

アタックラインを深く取る
アタックラインを深く取る

午後は、FWがグラウンド、BKがストレングストレーニングを実施しました。FWの練習前にも浅野キャプテンからアラビアンガルフ戦の前半戦の入り方について話があり、日本代表としての責任あるプレーをしていこうという声で練習がスタートしました。ウォーミングアップの後、接点の攻防とサポートプレーヤーのコース取り、状況に応じた判断を養う練習が行われました。コンタクトシールド、コンタクトスーツ着用ながら激しいものとなりました。接点でのファイトは、フランス合宿中からいわれ続けてきましたが、世界と戦う上で避けては通ることができない重要なファクターです。痛くて激しい練習を繰り返し実施しました。サポートプレーヤーに関しては、BK同様ボールキャリアーに対してのアプローチの仕方を確認しながらのものとなりました。

FW・BKともに、サポートプレーヤーのポジショニングは、我々が取り組んでいるラグビーで非常に重要なものとなります。試合→練習→試合というサイクルを繰り返しながら完成させていきます。

FWは、さらにスクラムセッションも行いました。このセッションの目的も常にいい続けている8人での固まり、インパクトを意識したものとなりました。

また、所々に韓国戦を見据えたスクラムを組み、日曜日の試合への準備を怠りません。これからは、今まで以上にセットプレーが重要となります。8人が意思統一され、強固なスクラムを組むべく、HO山岡選手を中心に相当数を組み込みました。

午前・午後と行われたストレングストレーニングは、昨夜合流した大道ストレングスコーチの指導で行われました。大道ストレングスコーチが作成した数種類のメニューをサーキットで行っていく内容でしたが、選手たちはさらに体幹を強くするべく、しっかりと追い込んでいました。

夕食後には、チームミーティングが行われ、エリサルドヘッドコーチからアラビアンガルフ戦の修正ポイントが指摘されました。結果的には、ボールが繋がり、トライを挙げた部分でも、さらにいい内容にすべく細かな指摘を受けました。エリサルドヘッドコーチの「アラビアンガルフで通用したプレーも、サモア・オールブラックスJr.には通用しない。しっかりと意識して取り組もう」とのコメントにあるように目前に迫る一戦を見ながら、強豪国と対戦した場合をきちんと見据えています。

23日の韓国戦をしっかり戦い、最終予選へトップ通過し今後のテストマッチシリーズを迎えたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いします。

インパクトスピードを意識して8人で
インパクトスピードを意識して8人で

しっかり追い込んだストレングストレーニング
しっかり追い込んだストレングストレーニング

ベンチプレスをする遠藤選手
ベンチプレスをする遠藤選手

大道ストレングスコーチ
大道ストレングスコーチ

4月17日(月)

前日のラグビーワールドカップ2007アジア地区予選 アラビアンガルフ戦を82-9で勝利した日本代表は、17日、都内ホテルより千葉県・日本エアロビクスセンターに移動し、韓国戦へ向けた合宿に入りました。

午前10:00、都内ホテルを出発しました。12:00過ぎに日本エアロビクスセンターに到着。昼食を取り、各々部屋でリラックスしました。そして、午後3時より、施設内プールにてリカバリートレーニングを行いました。アラビアンガルフ戦に出場したメンバーは、試合の疲れを取り除くプールトレーニングを。その他のメンバーは、明日からの練習に最高の状態で臨むべくしっかりと動きました。

また、この施設内には「高気圧」と「高濃度酸素」を使い、疲労回復・ケガの早期回復を望める『高気圧メディカルトレーナー』が設置されており、疲れや負傷が見える選手は、この用具も使用しました。

明日から、グラウンドを使った練習に入ります。さらに、ウェイトトレーニングも実施され、試合期間中も筋肉を落とさず、より大きくし世界と戦うための鎧をつけていきます。

点差がついた試合ではありましたが、課題も多く残りました。明日にはチームミーティングが行われ、しっかりと修正して韓国戦に臨みたいと思います。引き続き、日本代表の応援をよろしくお願いします。