IRB Under19 World Championship DUBAI 2006

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4月21日(金)

遠征最後のルーマニア戦、負けたら来年はBグループ降格となり、世界の強豪国にチャレンジする機会が激減してしまいます。これからのU19日本代表の選手たちのためにも自らの名誉のためにも、絶対に負けられない試合でした。

U19日本代表 vs U19ルーマニア代表
U19日本代表 vs U19ルーマニア代表

Aグループ残留のかかった大事な一戦は文字通りの激闘となりました。前半はU19日本代表がプラン通りの試合はこびで主導権を握りました。とにかく敵陣でプレーすることをチーム全員が意識しルーマニア陣内で試合が進みます。7分、ルーマニアゴール前のラインアウトからモールを押し込みFL西原選手がトライ。右隅の難しい角度のGKもSO呉選手が見事に決め、7-0と先制。その後も突破力のあるルーマニアFWを止め続け、21分にはSO呉選手がPGを決め10-0。ルーマニアも強力FWを前面に出し日本陣内に攻め込んできます。29分にPGを奪われましたが、ゴールを死守しトライを許さず10-3で前半終了。

後半開始早々の2分、U19日本代表はSO呉選手がPGを決め13-3。このまま主導権を渡さぬまま試合を進めたかったのですが、スコットランドを50m押し込んだルーマニアFWの底力か徐々に圧力を受け始め、自陣内からなかなか脱出できなくなりました。後半12分にラインアウトからモールを押し込まれとうとうトライを奪われてしまいました。これも難しい角度でしたが、ルーマニアキッカーが落ち着いて決め13-10。その後もルーマニアが必死の猛攻でU19日本代表は何度もゴール前まで攻め込まれます。この後ノーサイドまでの時間は両チームのプライドがぶつかり合った見応えのある試合でした。U19日本代表はルーマニアの猛攻をはね返し続け、ゴールを死守。FWがポイント近辺で踏ん張り、ルーマニアがたまらずBKに展開するとBKが必ず前でしとめるという見事なディフェンスでした。

13-13  

後半35分、ルーマニアにPGを決められ13-13の同点。このままノーサイドとなり、勝負は22mライン中央から5人ずつでゴールを狙うペナルティシュートアウト戦にかけられました。コイントスで勝ち、先蹴となったU19日本代表。トップはSO呉選手。チーム全員がタッチライン上に肩を組み、じっと見つめます。ものすごい緊張感でしたが呉選手が見事に決めました。続くルーマニアトップのキックはわずかにポストをそれ1-0。はずした選手はその場に泣き崩れました。2番手SH笠木選手も落ち着いて決め、ルーマニアにプレッシャーを与えます。ルーマニアは2番手の選手もはずし、2-0。U19日本代表3番手WTB田辺選手、ルーマニア3番手も決め3-1。4番手FB沼尻選手が決めればU19日本代表の勝利。チーム全員はもちろん、スタンドの応援団の皆さんも固唾をのんで見守る中、沼尻選手の蹴ったボールは見事にクロスバーを越え激闘に終止符が打たれました。

「絶対に勝つ」という強い気持ちがひしひしと伝わってくる試合でした。選手諸君が最後の最後まで強い気持ちを持ち続けたことが勝利につながりました。本日もたくさんの方に応援に来ていただきました。ドバイで戦っているにも関わらず、ホームで戦っている気持ちでした。皆様の後押しで勝利することができました。ありがとうございました。(小見山博)

◎萩本監督
「まさにテストマッチでした。この試合を頑張り続けた選手を誇りに思います。今大会も本当に多くの方々に支えていただきました。皆様の支えがなかったら、ここまでこれませんでした。我々を支えて下さったすべての皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました」

U19日本代表 vs U19ルーマニア代表
U19日本代表 vs U19ルーマニア代表

4月20日(木)

いよいよ試合前最後の一日となりました。練習前ミーティングでは改めて、ルーマニア戦の戦い方をチェックし何としてもこのチームで勝利をつかむことを全員で確認しました。「桜の花はまだ散っていない。」を合い言葉に練習に臨み、提示された戦い方を中心に練習が終わりました。明日はいい報告を皆様にできるように頑張ります。気が付けばこの宿舎に泊まるのも今夜だけとなりました。明日は試合終了後、さよならファンクションに出てそのまま空港へ向かいます。ドバイに置き忘れた物がないよう、チーム一丸となります。

今大会中、リエゾンのボブさんにはすっかりお世話になりました。奥様のルースさんも一緒に来ていただき何くれとなく世話をしてくれました。普段はニュージーランドにお住まいで子供さんがドバイ在住ということで今回、リエゾンに立候補してくれたそうです。70歳を過ぎていらっしゃるのに元気いっぱい、笑顔いっぱいのすてきなご夫婦です。ルースさんは選手諸君から「ママさん」と呼ばれ、本当に嬉しそうな表情をしていらっしゃったのが印象的でした。こうしたたくさんの方々の思いも持って最終戦に臨みます。(小見山博)

ルーマニア戦メンバー

1.浪岡、2.正木、3.神田、4.大窪、5.真壁(主将)、6.井上、7.西原、8.村下、9.櫻井、10.呉、11.田辺、12.大島、13.黒宮、14.山口、15.沼尻

16.伊吹、17.佐藤、18.川村、19.松田、20.宮本、21.森、22.笠木、23.田代、24.矢澤、25.清島

◎萩本監督
「いよいよルーマニ戦です。初戦のことは忘れ、U19日本代表の戦いをきちんと成し遂げたいと思います。真摯な努力に結果はついてくると思います。とにかく必死になります」

宿舎前で全員   リエゾンのボブさん夫婦(右は日本人会の大坂さん)
宿舎前で全員 リエゾンのボブさん夫婦(右は日本人会の大坂さん)

4月19日(水)

これまでの4試合の課題修正とルーマニア戦に向けての戦略練習の一日でした。何をどうするのか、監督・コーチの明確な指示のもと充実した練習となりました。初戦で勝ったとはいえ、ルーマニアも戦い方を変えてくるでしょうし、我々も1戦目よりレベルアップした力を発揮させなければなりません。明日、もう一日遠征最後の練習をチーム全員の意思統一で終えたいと思います。

ここドバイでの生活も二日間を残すのみとなりました。砂漠地方の気候なのでしょうが、毎日気持ちよいくらい晴れ渡り、日の出と共に気温が上昇し、昼間は本当に暑くなりますが、日没後はぐっと涼しくなり過ごしやすくなります。日本で考えていたほどの「暑さ」ではありませんでした。もちろん、本格的な夏になっていないということもありますが。宿舎はこちらの通信会社が持っている学校の中にあります。砂漠の中の宿舎ということでちょっと心配もしていましたが、グラウンドや体育館、プール等も併設されており、大会参加にはうってつけの環境です。いろいろな国と一緒で選手・スタッフ共に刺激を受けながら生活しております。選手諸君も自然と交流が生まれております。試合だけではなくこうした体験も非常に貴重なものだと思います。多くの面で成長してほしいと願っています。右下の写真の右側の建物の4階がU19日本代表のフロアーです。(小見山博)

◎萩本監督
「ルーマニア戦に向けてやり残したことがないよう、明日一日を有効に使いたいと思います。この遠征も本当に多くの方々の支えでここまでやってこれました。我々の力だけではここまで無事にこれなかったと思います。多くの方々の心を頂き、仕上げをしたいと思います」

課題修正   グラウンドから見た宿舎
課題修正 グラウンドから見た宿舎

4月18日(火)

ルーマニア戦に向け始動の一日です。午前中はリカバリートレーニング、午後はドバイ日本人学校を訪問させていただきました。ドバイ日本人学校では全校生徒の皆さんに温かく出迎えていただき、選手諸君も照れくさそうにしておりました。挨拶が終わり、グループに分かれてのラグビー体験になる頃には選手諸君の照れくささも取れ、生徒さんと一緒に楽しい時間を過ごすことができました。小学校の生徒さんたちとはどうやって接したらよいものか戸惑いもあり、低学年の生徒さんを泣かせてしまったらどうしようかと心配しておりましたが、生徒さんたちに囲まれている選手の姿を見てほっとしております。チームにとりましても最終戦を前に本当にいいリフレッシュとなりました。ドバイ日本人学校の皆さん、我々を招待していただき本当にありがとうございました。

明日からはグラウンド上で必死の取り組みを始めます。(小見山博)

◎萩本監督
「ドバイ日本人学校に招待していただき、選手も我々もリフレッシュすることができました。訪問の最後に生徒代表の利岡君が作文を読んでくれました。スコットランド戦を見ての作文でしたが、『最後まであきらめずに、何度も何度も倒れては起きあがって走っていく選手の皆さんの姿に感動しました』という言葉に身の引き締まる思いでした。ルーマニア戦、全力でぶつかり応援してくださっている方々に伝えられるものが大きくなるよう頑張ります」

ドバイ日本人学校にて   ドバイ日本人学校にて
ドバイ日本人学校にて

ドバイ日本人学校にて

4月17日(月)

なんとしても勝つという強い気持ちで臨んだサモア戦でしたが、0-26という敗戦に終わってしまいました。前半、U19サモア代表のキックオフで試合開始。U19日本代表はゲームプラン通りに試合を進め、粘り強いディフェンスでU19サモア代表の激しい当たりを跳ね返し、両チーム無得点の緊迫した試合展開となりました。お互い敵陣深く攻め込みましたが、得点を奪えぬままロスタイム。このまま両チーム無得点で前半終了かと思われましたが、ペナルティからU19サモア代表に攻め込まれ、とうとうトライを許してしまいました。

0-7とリードされた後半、得点を許してはいけない開始10分間でしたが、3分に連続攻撃から左隅に飛び込まれ、0-12。18分にもトライを奪われ0-19と不利な状況となりました。その後も勝利をあきらめず、アタック、ディフェンス共に踏ん張りましたが。28分に一瞬の隙からラックサイドを走られてしまい、0-26。試合終盤、必死に攻め込みましたが、得点を奪えぬままノーサイド。スコットランド戦、サモア戦と選手たちはよく頑張り、必死なプレーを見せてくれましたが結果は完敗。この事実を真摯に受け止め、最終戦に臨みたいと思います。(小見山博)

◎萩本監督
「スコットランド戦、サモア戦の敗戦の原因をしっかりと受け止め最終戦のルーマニア戦に臨みたいと思います。負ければ来年はBグループ降格となります。相手も必死でしょうが、こちらも相手以上の強い気持ちで戦いたいと思います」

U19日本代表 vs U19サモア代表

4月16日(日)

17日のサモア戦に向けて、準備の一日となりました。古田コーチより、サモアの特徴やサモア戦の戦い方等が示され、グラウンドにて実践しました。選手諸君も戦い方をよく理解し、練習をいい雰囲気で終えることができました。日本の戦い方を守るという強い気持ちをチーム全員が持ち続けたいと思います。

本日の練習には日本からわざわざ応援に来てくださった方がいらっしゃいました。小さなお子さんを連れていらっしゃっており、練習終了後、選手諸君は小さなお子さんを囲んで和やかな雰囲気になっておりました。

右の写真はFB・WTB陣の紹介です。ピンチを何度もしのいでくれている頼もしい選手たちです。写真前列左から田辺、清島、後列左から沼尻、山口です。(小見山博)

◎萩本監督
「本当に厳しい戦いの連続ですが、サモア戦に向けやることをやってきました。選手たちは身体もよく動いております。勝つという強い気持ちを試合中持ち続けたいと思います」

サモア戦に向けての練習   前列左から田辺、清島、後列左から沼尻、山口
サモア戦に向けての練習 前列左から田辺、清島、後列左から沼尻、山口

4月15日(土)

サモア戦に向け、本格的に始動しました。古田コーチの試合分析をもとに我々の修正ポイント、サモア戦での戦い方等を確認し、練習に臨みました。これまでの予選3試合、サモアは非常にディフェンスが硬いチームという印象です。このチームからトライを奪うのはなかなか難しいことかと思いますが、何とかサモアのディフェンスを打ち破り、勝利を手にしたいと頑張っています。

夕食はお招きを受けて、日本総領事館にチーム全員で伺いました。チームをサポートして頂いている日本人会の方々もお見えになり、おいしく楽しいひとときを過ごさせていただきました。乳井総領事からも激励の言葉をいただき、改めてチームへの期待を感じるとともに、こうした方々に支えられて遠征がうまく進んでいるのだなと実感しました。試合会場での沢山の日の丸の小旗、右も左もわからないドバイで細かなことにも相談にのっていただける環境と、海外遠征の不自由さをほとんど感じることなく過ごしております。チームをサポートしていただいているすべての皆様への感謝の気持ちを忘れず、サモア戦への準備を進めたいと思います。

下の写真は総領事公邸での様子と、チームディフェンスの要、身体を張り続けてくれているCTB陣です。左から大島、宮本、岸和田、黒宮の各選手です。(小見山博)

◎萩本監督

「サモア戦に向けてなすべきことをしっかりとやっていきたいと思います。本日は総領事公邸に招いていただき、チーム全員がいい時間を過ごすことができました。必死に頑張ることでご恩返しをしたいと思います」

総領事公邸にて   左から大島、宮本、岸和田、黒宮
総領事公邸にて 左から大島、宮本、岸和田、黒宮

4月14日(金)

昨夜の敗戦から一夜明けました。この敗戦をしっかりと受けとめ、次につなげていかなければなりません。結果はどうやっても取り返すことができません。残された2試合にいい意味でつながるよう、気持ちを新たにしたいと思います。

午前中はリカバリートレーニングを行い、しっかりと身体のケアをしました。この宿舎にはプール・トレーニングジム・グラウンド等が揃っており、ちょっとしたトレーニングには困りません。本日のリカバリートレーニングも宿舎内で行いました。午後は試合分析のスタッフを残し、ドバイ市内に外出、昼食を一緒にした後は自由時間で選手諸君は思い思いに動いておりました。いい気分転換になってくれればと思います。残る2試合も厳しい試合になると思います。世界大会のAグループにいる以上、楽な試合はあり得ません。厳しい試合の連続が選手をスタッフを成長させてくれます。もう1週間、全力で取り組みます。(小見山博)

◎萩本監督
「この3試合での選手の成長、日本での合宿から継続的に積み上げてきたものと、チームは確実にステップアップしています。この選手と一緒に戦えるのも2試合となりました。選手がこの大会に参加して本当によかったと思えるような試合をしたいと思います」

4月13日(木)

上位進出をかけた予選プール最終戦、スコットランドとの試合は0-48の完敗に終わりました。前半、風下に陣したU19日本代表でしたがスコットランド陣内で試合を進め、何度か得点チャンスもありました。が、得点することができないまま反則から自陣に戻されてしまいました。自陣でゴールを背にしながらもディフェンスでよく頑張っていましたが、16分にBKラインのわずかなギャップを突かれ先制トライを許してしまいました。その後もひたむきなディフェンスで相手陣に入りましたが、反則から自陣に戻され、27分にはゴール前のラインアウトから、34分にもゴール前のラインアウトからトライを奪われ0-19となり前半終了。

風上だった後半、スコットランド陣内で試合を進めましたが、またも反則から自陣で戦う時間が長くなり、18分、25分にトライを許すとスコットランドが勢いに乗り、20分、32分、35分と続けざまにトライを奪われ0-48という完敗の結果となってしまいました。選手はプラン通り、ディフェンスでよく頑張り身体を張ったプレーをしてくれましたが、一瞬の隙から失点を重ねる結果となりました。得点を取れるときに取ること、緊張感を維持し続けること等、世界大会の厳しさを痛感させられた試合でした。

予選プール3試合が終わり、U19日本代表は10位となり、9~12位決定戦に回ることとなりました。順位決定戦、最初の試合は11位のサモアとの対戦となります。サモアも11位という結果ですが、アイルランドやアルゼンチンと接戦を演じた強いチームです。新たな気持ちで頑張っていきます。(小見山博)

◎萩本監督
「前半の得点チャンスを生かせなかったことが最大の敗因です。ですが、選手はこの大きな舞台で成長してくれています。気持ちを切り替え、順位決定戦に向かいます」

予選順位
1. ニュージーランド
2. フランス
3. オーストラリア
4. イングランド
5. ウェールズ
6. アイルランド
7. アルゼンチン
8. 南アフリカ
9. スコットランド
10. 日本
11. サモア
12. ルーマニア
U19日本代表 vs U19スコットランド代表
U19日本代表 vs U19スコットランド代表

4月12日(水)

13日は第3戦目、8位以上になれるか、9位以下になるかの瀬戸際の試合、スコットランド戦です。18:00キックオフで行われます。スコットランドは昨年の世界大会では10位、日本より一つ上の順位だったチームです。戦い方はルーマニアと似ており、粘り強いディフェンスと縦突破を中心としたラグビーを仕掛けてきます。スコットランドは未だ勝利がなく、1勝を挙げるために必死に向かってくると思います。ニュージーランドよりは劣るとしても、ニュージーランド以上のチャレンジで臨まなければ危ういチームです。そこを認識し、勝利を目指し頑張りたいと思います。

今日は午前にストレッチを取り入れた軽い練習を行いました。午後からはニュージーランド戦で課題となったディフェンスを、スコットランドのアタックをイメージして練習しました。スコットランド戦に向けて戦術面についての準備はほぼできあがりました。後は選手たちがいかに奮起し、行動に移すかです。午後の練習前にはミーティングが行われ、萩本監督、古田コーチから、ベスト8以上に進めそうな状態にある今のチーム状況の素晴らしさに自信を持って欲しいと伝えられました。そして、スコットランドに勝利し、「新たな歴史の扉を開こう」という言葉が送られました。選手たちのチャレンジが、このスコットランド戦でも発揮され、チームを勝利に導いてくれることを信じています。(大中哲宏)


スコットランド戦メンバー

1・波岡、2・正木、3・神田、4・大窪、5・真壁(主)、6・井上、7・西原、8・村下、9・櫻井、10・田代、11・沼尻、12・岸和田、13・黒宮、14・山口、15・田辺

16・伊吹、17・佐藤、18・川村、19・松田、20・宮本、21・森、22・笠木、23・呉、24・矢澤、25・大島、26・清島

◎萩本監督
「ニュージーランド戦で出た修正課題は克服しました。後は、選手たちがチャレンジ精神を持ち、アタック、ディフェンス共に思い切って積極的にいけるかです。ニュージーランド戦以上のチャレンジで挑み、必ず勝利をものにしたいと思います」

課題となるラインアウトの安定   昼食後、道行く女性の方たちと
課題となるラインアウトの安定 明日はスクラムでプレッシャーをかける

仕掛けるディフェンス  
仕掛けるディフェンス

4月11日(火)

スコットランド戦に向けて、午前、午後2回の練習を行いました。午前の練習ではディフェンス面の確認を時間をかけてじっくり行い、ニュージーランド戦で出た修正課題を一つずつクリアーしていきました。選手たちも、ニュージーランド戦で悪かった部分をしっかりと自覚し、真剣に体を動かしていました。午後からの練習では、再度ディフェンス面の確認とコンビネーションで攻撃パターンの練習を行いました。ニュージーランド戦が終わった安心感からか、集中力が足りない部分もありましたが、調子は上がってきています。いい状態でスコットランド戦を迎えられるようにしていきたいと思います。

今日の昼食は全員で外食し、日本食屋に行きました。久々の日本食に選手たちはおしゃべりをすることなく黙々と食べていました。やはり日本食が恋しかったようで、用意されたおかわりの白米はすべて完食しました。選手たちは満足した表情を浮かべ、かなりリラックスできたようでした。日本食パワーで明日からも頑張ろうと思います。

◎萩本監督
「修正課題は1つずつクリアーできています。選手たちにもやるべきことが見えてきているはずです。試合まで後1日、一つ一つのプレーの精度を上げ、やるべきことを再確認し、良い状態で試合を迎えたいと思います」

日本食屋「弁当屋」にて   昼食後、道行く女性の方たちと
日本食屋「弁当屋」にて 昼食後、道行く女性の方たちと

今日は、試合でのゲームメイク、司令塔的な存在となる2つのポジション、SH、SOの4人を紹介します。この2つのポジションのゲームメイクで試合が決まるといっても過言ではないでしょう。彼らの思いきったアタックがスコットランドディフェンスを翻弄してくれるはず。ルーマニア戦、ニュージーランド戦で見せた積極的なアタックを期待しましょう。(大中哲宏)

SH・SOの4人(左から、櫻井、田代、笠木、呉)  
SH・SOの4人(左から、櫻井、田代、笠木、呉)

4月10日(月)

第2戦目のニュージーランド戦も終わり、今日はIRBが用意してくれたデザートサファリという砂漠ツアーに行ってきました。このデザートサファリとは、4WDのオフロードカーで砂漠を横断するというもので、自然が作り出した道なき道を凹凸も気にせず走り回るというものでした。乗った感じはジェットコースター気分。アップダウンの激しい砂漠をガイドの運転手が飛ばしまくり、選手たちからは驚きの声の連続でした。広大な砂漠の風景が日本という国を離れていることを再認識させてくれました。

その運転で向かった先には大きなテントがあり、そこにU19世界大会に参加しているAグループのチームが集まり、壮大なパーティーが行われました。そこには豪快な料理が並び、他の国の選手と交ざりながら楽しい時間を過ごしました。最後には中央のスペースに女性ダンサーが現れ、色々な国の選手をピックアップして楽しいダンスタイムとなりました。日本からはFBの清島選手が選ばれ、激しいダンスを披露し、会場を沸かせていました。選手たちも少しずつ英語に慣れ、積極的に他の国の選手とコミュニケーションを取るようになっています。試合という緊張から解き放たれ、楽しい時間を他の国の選手たちと共有できるこのデザートサファリは本当に素晴らしい企画だと思いました。

11日からスコットランド戦に向けた練習が始まります。ニュージーランドに負けた悔しさをバネに、試合までにどこまで準備できるかが鍵となってくるでしょう。この試合に勝てば8位以上のグループに、負ければ9位以下のグループになってしまいます。ここが正念場です。絶対に勝って8位以上を目指したいと思います。

◎萩本監督
「昨日のニュージーランド戦から修正課題を洗い出しました。この修正課題をいかにクリアーしていくかが大切です。1日1日が勝負です。勝利をものにし、ベスト8以上に向かうため、明日からまた頑張りたいと思います」

デザートサファリで   デザートサファリ
デザートサファリで デザートサファリ

今日はアタック、ディフェンスともに激しく、アグレッシブなFL、NO8の4人を紹介します。この4人の働きがチームに勢いを与えます。スコットランドに勝つために、体を張ったプレーをしてくれるでしょう。(大中哲宏)

FL・NO8の4人(左から、村下、西原、井上、森)  
FL・NO8の4人(左から、村下、西原、井上、森)