日本A代表のエリサルド ヘッドコーチ(右)、向山キャプテン 日本A代表 15-14 グルジア代表 ◎日本A代表 ○ジャン・ピエール・エリサルド ヘッドコーチ 「今日は半分の(後半のみ評価できる)ゲームだった。ゲームの最後になってやっと闘魂が見えた。戦う気持ちが見えるようになってゲーム運びも、質も良くなる。とりあえず勝ったことは重要だ」 ○向山キャプテン 「気持ちの部分で前半は押されていた。どんなにいいコーチがいても自分たちでゲームを作り上げていかないといけない。この経験を次のゲームに生かしていきたい」 ――『半分の(後半のみ評価できる)ゲーム』になってしまった原因は。 ○エリサルド ヘッドコーチ 「曾我部、五郎丸はタックルしていなかった。まずプレーヤーとしての最初の責任はタックルだ、可能ならハーフタイムで10人交替させていただろう。スクラムも安定せず、ディフェンスも上っていない。お断りしておきたいが、二人の責任でないことは明言しておきたい。二人はいい選手であるし、きょうのゲームを経てより良い選手になったと思う」 ○向山キャプテン 「体を張ってボールを前へ運ぶべきことを、頭だけでやろうとしていた。綺麗にやろうとしすぎた」 ――A代表の選手がヘッドコーチにアピールできたことは。 ○エリサルド ヘッドコーチ 「私に良い印象という判断はない。最重要な価値は、前へ出るか、戦う気持ち、根性だ。指示したことは『ボールに集まれ』、『スクラムをしっかり組む』、それくらいだ。しかし後半は一転して素晴らしいゲームをしてくれた。特に2番目のトライは素晴らしかった」 グルジア代表のラパゼ キャプテン(右)、チェイシビィリ ヘッドコーチ ◎グルジア代表 ○グリゴル・ラパゼ キャプテン 「非常に興味深いゲームができた。モール、ラックで厳しく当たられたし、よく動いてきた。勝った日本チームにおめでとうと言いたい」 ○マルハズ・チェイシビィリ ヘッドコーチ 「まず日本の勝利をお祝いしたい。24時間飛行機に乗ってやってきて、前半は動けたが、後半はまったく動けなかった。しかしこれもゲームだ、仕方が無い」 ――日本チームに対する印象は? ○ラパゼ キャプテン 「日本チームとはこれまで対戦したこともないし、まったく知らないチームだった。以前にワールドカップのビデオを見たが、まったく別のチームだった。特に後半は素晴らしかった。まったく抜けなかったし、相手に好きに走られた」 ――日本の気候は? ○ラパゼ キャプテン 「雨はまったく予想していなかった。ふだんは湿度の低い、晴れたコンデションでのゲームが多い。しかしラグビーはどんなコンデションでもやるのは当たり前だし、またそれに対応していくのも当然だ」 ――ヨーロッパのネーションズカップと今日のパフォーマンスの違いは。 ○ラパゼ キャプテン 「ネーションズカップとは10人ほど選手が違う。特にプロップ、それにFW2、3列が足らなかった。来日できなくて残念がっている。人数がそろえばパフォーマンスは違うが、今のチームが決して弱いわけではない。グルジアはFWで勝負するチーム。その点で一対一では当たり負けしていなかったと思う。言い訳ではないがボールが滑って、そこでのミスがおきた。しかしこれもラグビーだ」 ――次の日本代表戦のメンバーは。 ○チェイシビィリ ヘッドコーチ 「あまり替えることはできない。25名のメンバーで4人がケガで21人になってしまった。特にFWは替えられない。CTB、WTBあたりはもう一度組みなおして、より高いパフォーマンスを目指す」