7月3日(月)午後2時より日本協会にて、太田治 代表チーム事業部GM、ジャン・ピエール・エリサルド 日本代表ヘッドコーチの出席により、日本代表活動春のシーズンの総括会見が20社を超える報道機関の出席のもと開催されました。

太田GM  


■太田GM挨拶要旨

今年の3月末から約3ヶ月間にわたった上期の活動が終了しました。今年度、掲げた目標は、11月のワールドカップ・アジア最終予選で本大会への出場権を得ること、次に、日本代表スコッド全体の底上げを図る、の2点でした。振り返りますと、グルジア戦までは勝利しましたが、それ以降は全敗という厳しい結果となってしまいました。多くの期待と声援を送っていただいたファンの皆様には大変申し訳ない気持ちです。ただし、チームの状態は確実に上向きとなってきており、特にディフェンス面などで大きな成果がありました。さらに若手を中心に組んだメンバーは、テストマッチの厳しさを経験する中で確実に成長してくれたと思います。これは我々スタッフにも同じことが言えます。選手はこれからチームに戻りますが、トップリーグなどで精進を重ねて、もう一段階上のレベルを目指してほしい。そして11月のワールドカップ・アジア最終予選に向け努力していきます。最後に快く選手を代表へと送り出してくれた各チームにはこの場を借りて御礼を申し上げたい。

エリサルドヘッドコーチ  


■エリサルドヘッドコーチ挨拶要旨

9週間にわたるシーズンでしたが、これから迎える秋のワールドカップ予選、さらに来年の本選への基礎作りはできたと思います。ただ、グルジア戦以降はまことに不満足な結果となってしまいました。かなりのトライを相手に与え、こちらはトライを奪えず、攻撃面でうまくいきませんでした。しかしながら、試合を追うごとに悪い面は少なく、よい面が増えていったと実感できます。良くなったところはスクラム。これはシーズンを通し重点的に強化した面です。次にタックル。トンガ、サモア戦でのタックル成功率は約70%程度、しかし、オールブラックスJR、フィジー戦では85%と向上しています。タックル回数も105回から約200回へと格段に増えています。また、選手のラグビーに対する取組み姿勢の面でも、勇気を持った思い切りのよいプレーがどんどん出てきています。ただ、反面、ランイアウトなどは試合を追うごとに悪化しました。
このシーズンを通して、招集した選手の約8割は期待に応えてくれたと評価しています。
最後に、皆さん応援アリガトウ。

引き続き、記者からの質疑応答の中でエリサルドヘッドコーチは、これから自身のチームに戻る選手に対して、各々明確な課題を持って帰らせたことを明らかにし、「所属チームの成績にプラスとなることはもちろん、一人ひとりがさらに強くなるよう期待したい」と述べ、「私は常にポジティブに物事を考える。このシーズンを通じての反省すべき点や課題は見えている。今秋、来年に向けてきっちりとやれると確信している。」と力強く述べました。

日本代表の活動は今後、11月4日にはワールドカップ・アジア最終予選の壮行試合、ワールドカップ・アジア最終予選は11月19日に香港戦25日には韓国戦を予定しています。なお詳細は都度お知らせしてまいります。

会見は7月3日、日本協会において開かれた
会見は7月3日、日本協会において開かれた