●11月9日(木) レッズ戦直前合宿最終日を迎えた日本代表は、午前中に千葉県・日本エアロビクスセンターでトレーニングを行い、その後、東京に移動しました。 午前中は、ディフェンスドリルとチームランを中心に1時間程度の練習を行いました。ディフェンスに関しては、しっかりと相手の攻撃を見て前に出るのか、待って人数を合わせるのかといった判断をし、チーム全員が乱れることなく揃ってディフェンスすることが重要になります。レッズ戦で一糸乱れぬディフェンスを見せるべく練習を行いました。チームランでは、日本代表の強みであるバックスリーをいい状況で走らせるためにワイドにボールを展開するアタックをチェックしました。もちろん、ボールキャリアーには複数のサポートプレーヤーが入ることも不可欠ですのでそういった点も含めて確認の練習となりました。 最後に、FWがラインアウトを合わせて終了。いよいよレッズ戦を迎えます。我々にとってこのレッズ戦は、アジア最終予選前の最後の国内試合であり、最後の強化試合となります。日本代表を応援してくださる多くのサポーターの皆さんが安心して送り出せるような試合を展開し、いい形で香港に乗り込みたいと思います。10日はぜひとも、国立競技場で応援をよろしくお願いします。19:00キックオフです。 タックルを想定しアジリティトレーニング バックスリーに好球を ディフェンスが前に出るのか、待つのか お世話になったエアロビクスセンターにチームからジャージを贈呈させていただきました ●11月8日(水) 日本代表レッズ戦直前合宿3日目。昨日の強風とは打って変わって快晴の秋空の下、練習が行われました。 午前は、一部の選手のストレングストレーニング以外は、基本的にフリー。選手たちにとっては、これまで激しい練習が続いていただけに、つかの間の休息になったようです。 午後はグラウンドでのトレーニングとなり、約70分という短い時間でしたが、集中した激しい練習となりました。 ウォーミングアップでは、パススキルやタックル後のオフロード、サポートプレーの要素を取り入れたドリルを行いました。その後、チームを半分にわけ13対12のアタックディフェンスを実施しました。この練習の目的は、アタック側はしっかりとボールキャリアーに対し2人のサポートプレーヤーがつくこと。ディフェンスは、前に出るのか、待つのかを攻撃側の人数を見てしっかりと判断すること。もし、ボールキャリアーが孤立したり、少しでも遅れたら攻撃権を失います。世界の強豪と対峙したときにしっかりとボールをリサイクルするためにより厳しい環境下での練習となりました。 さらに、レッズ戦のメンバー中心に15対15のアタックドリルを実施。張り巡らされたディフェンス網をいかに仕掛け、崩すかに焦点を当てて行われました。 全体練習終了後、FWはラインアウトをあわせ、BKはディフェンスラインの確認をして今日の練習を終えました。 その後、選手たちはプールリカバリーを実施し、体の疲れを取り除き、東京へ移動します。 アタックは孤立させない ボールキャリアーには必ずサポート DFを良く見てアタック ディフェンスは低く構える 練習の合間にアジリティトレーニングを行う 激しい練習が行われた 課題をしっかりクリアして練習を終えた ●11月7日(火) レッズ戦直前合宿2日目。強風の中で午前・午後と練習が行われました。 午前中のトレーニングは、まずウォーミングアップでラダーを使い筋温を上げスタート。コンタクト中心のメニューのためしっかり体を当てていきながら体を温めていきました。午前は、ラックをメインにトレーニングを実施。コンタクト後のブリッジやボールキャリアーを孤立させた状態を意図的に作り出した上でのサポートプレーヤーのコミットの仕方などを重点的に取り組みました。キーワードは、やはり“低さ”。いかに低く強く入れるかを重視したドリルとなりました。 その後、ユニットに分かれ、FWはスクラム、BKはラインメーキングや戦術的なキックを行いました。 サイドアタックを想定したディフェンストレーニング ボールキャリアーへのサポートはしっかり FWのスクラムにはスポットコーチとして、IRBよりハイパフォーマンスディレクターとして来日しているトニー・フィルプ氏が参加。低く・激しく・強く・固い世界一のスクラムを目指し細部にわたり詰めていきました。フィルプ氏は、「今日の練習には満足している。これからしっかりと準備していけば世界と十分渡り合える力は持っている」と語るように、オーストラリア首相XVと対等に渡り合ったスクラムを評価し、さらなる進歩を感じさせる内容でした。 午後は、1対1のタックルとラインディフェンスに焦点が当てられました。次のレッズ戦は1対1のタックルでしっかり止めることができるかがポイントとなります。カーワンアドバイザーも「激しく、低いビッグタックルを見せろ!」と激しい口調で士気を高めました。また、上がりの早いディフェンスラインの構築を目指し、厳しい練習が行われました。 レッズ戦まであと3日。万全を期して臨みます。引き続きご声援をお願いいたします。 P.S. 本日、木曽選手が誕生日を迎えました。夕食時にチームからバースデーケーキが贈られました。木曽選手は「アジア予選に必ず勝って帰ってきましょう」とスピーチし、大きな拍手を贈られました。 バックローのスキルアップトレーニングを行う 世界一のスクラムを目指して 1対1で厳しいタックル DFラインは早く前へ カーワンアドバイザーも細かな指導 誕生日を迎えた木曽選手 ●11月6日(月) オーストラリア首相XV戦を終えた日本代表は6日、10日のレッズ戦に向け再び合宿をスタートさせました。先日の試合で負傷した霜村選手に代わり、この合宿から参加することになったCTB大西将太郎選手も本日から合流しました。明日からは、シンガポールセブンズより帰国したばかりのWTB北川智規選手も合流し26名全員が揃ってのトレーニングとなります。 今日は、正午に東京駅を出発し千葉県・日本エアロビクスセンターに移動しました。到着後、すぐにチームミーティングを行い先日のオーストラリア首相XV戦を振り返りました。問題点は下記の3点。 1対1のタックル ラック アンフォースドエラー 以上3点を克服すべく練習に臨みました。 15時より行われたトレーニングでは、ビジョンドリルやディシジョンメーキングなどをこなした後、低いラックを意識したトレーニング、1対1のタックルからラックシチュエーションを作り出した上でのボールの争奪など、初日から厳しい練習が行われました。 FW・BKに分かれた後では、FWはよりクイックで正確なラインアウトのチェックを行い、ディフェンスに関しても相手のボールに素早く対応できるようなラインアウトを目指しました。BKは、ラインディフェンスを重視したドリルを実施。カーワンアドバイザーが見守るなか、3対2、5対4などのアタックディフェンスが繰り返し行われました。 レッズ戦に向け、課題は明確です。先の試合で浮き彫りになった点を改善し、さらなる成長をお見せできるようにこの合宿に取り組んでいきたいと思います。 引き続き、応援をよろしくお願いいたします。 世界一低いラックを目指す 1対1のタックルは必ず止める カーワンアドバイザーの指導にも熱が入る クイックで正確なラインアウトを目指す ボールをしっかりプロテクト DFラインは乱さず前へ しっかりと仕掛ける