12月17日から開幕する「第43回 全国大学ラグビーフットボール選手権大会」。その出場16チームの監督(代表者)が11日、日本協会に集まり、記者会見を行い、それぞれ1回戦に臨む意気込みを語っていただきました。トーナメント表はこちらをご覧ください。

真下昇・日本ラグビーフットボール協会専務理事
◎真下昇・日本ラグビーフットボール協会専務理事

「今年の注目は、なんといっても、昨年度まで連覇をしている早稲田大学です。第38回大会で、同志社大学が達成した三連覇に挑戦するかたちになります。果たしてその三連覇を、他の大学が許すのか阻止するのか、興味の尽きない大会であります。
この大学選手権は、箱根駅伝などとともに、正月の風物詩のひとつとして、お茶の間での人気が高い大会です。さらに大きな盛り上がりをみせて、ラグビーというスポーツの人気をより押し上げていけるよう協会としても努力してまいりますので、よろしくお願いいたします」

 

早稲田大学/中竹監督 関西学院大学/金谷監督
◎早稲田大学/中竹監督
「今年の春、2・3年生は学生相手では負けを知らないまま、私が監督に就任したわけですが、春のシーズンに慶應さん、関東学院さんに負けてしまい、そこからがスタートでした。いまの心境は、もう一度原点に戻って、奢ることなく一戦一戦、集中していきたいと思っています。関西学院大学さんには、選手、コーチにも私の後輩が多くいるのが怖い(笑)。
記録のことは意識していません。今年も一戦一戦、120%の力で戦っていき、振り返ってみれば三連覇で終わった、という結果になれればと思います。よろしくお願いします」
◎関西学院大学/金谷監督
「おとといの土曜日に、関西第5代表戦を戦い(対名城大学)、選手権出場を決めることができました。ですから、選手権への準備はこれからなのですが、最初の相手が早稲田大学さんということで、もう対策とか戦術とかの問題ではなく、正面からぶつかっていくしかないと思っています。せめてセットプレーとタックルはしっかり。思い切ったラグビーを秩父宮でご披露したい」

 

同志社大学/中尾監督 慶應義塾大学/松永監督
◎同志社大学/中尾監督
「久しぶりにリーグ3位という結果に終わりました。その結果、試合会場は花園ではなく、瑞穂です。相手は慶應さん。しっかりと準備をしていい試合をしたい」
◎慶應義塾大学/松永監督
「セットプレーは早めに準備することが大切。ということで、今日の会見も早めに来て、セットしていました(笑)。中尾さんには、私の地元、長居で悔しい思いでがあるし、また今年の春にも負けています。3回はいやなので、気合いを入れて臨みます」

 

京都産業大学/野崎コーチ 帝京大学/吉田コーチ
◎京都産業大学/野崎コーチ
「春はごまかしごまかしやっていまして、夏の合宿で力の差がはっきり出てショック状態で京都に帰りました。そして学生自らが理由を探したのがよかった。その結果が同志社さんとの試合(11/19、17-12で勝利)で120%出ました。ラグビーの本質であるメンタルの充実ができました。1週間あるので、ビデオを分析し、湧いて出てくるような帝京さんの二次攻撃をなんとか見極めていきたい」
◎帝京大学/吉田コーチ
「やっと正月に向けてラグビーができる、そういうチームになってきました。京都産業大学さんはフォワードが強いときいています。うちも強いが、バックスも充実して練習しています」

 

福岡大学/村上監督 法政大学/武村監督
◎福岡大学/村上監督
「去年は得点力のあるウイングがいたが、今年は爆発力がありません。ディフェンスを主体にがんばっています。九州の2位・3位が、合同チームを編成して対戦してくれたりして、九州一丸となって向かっていきます」
◎法政大学/武村監督
「相手がどういうチームであるかに関係なく、ひとつひとつ当たる、それが法大のやり方です。福岡大は大きな壁です。残り少ない日々、練習に励んでいきたい」

 

大阪体育大学/坂田監督 流通経済大学/内山ヘッドコーチ
◎大阪体育大学/坂田監督
「19年ぶりにリーグで優勝することができました。春から取り組んでいる、接近して連続して、突破、というラグビーをお見せしたい」
◎流通経済大学/内山ヘッドコーチ
「今年はキャプテン藤田を中心に、徹底・達成・追求をスローガンに掲げてきました。一戦一戦ベストを尽くし、勝ち進むことが関東大学リーグ戦の代表としての我々の使命と考えています」

 

大東文化大学/シナリ・ラトウ監督 明治大学/藤田監督
◎大東文化大学/シナリ・ラトウ監督
「1回戦の試合まで残り2週間です。フォワードには自信があるので、フォワードにこだわり、似たチームですが、がんばります」
◎明治大学/藤田監督
「大型のフォワードで戦う。それだけに、後半、ボディーブロウがどう効いてくるか、とみています。応援、よろしくお願いします」

 

東海大学/木村監督 立命館大学/高見澤副部長
◎東海大学/木村監督
「キャプテンを中心に、一戦ごとに着実に成長しているチームです。選手権のなかでも成長を続けていけるよう、しっかり準備していきたい」
◎立命館大学/高見澤副部長
「関西では5位から4位へと、ひとつポジションをあげることができました。東海さんは攻守にわたってスキがない。チャンスはターンオーバーができたとしたら、その直後くらいでしょう。胸を借りるつもりでやります」

 

日本体育大学/米地副部長 関東学院大学・駒井コーチ
◎日本体育大学/米地副部長
「昨日(10日)、仙台で東北学院大学さんに勝って、選手権出場が決まりました。そして、次は関東学院さんと対戦できるということで、選手たちも期待しています。関東学院さんをあわてさせるようなゲームがしたい」
◎関東学院大学・駒井コーチ
「法政大学戦の負け(11/25、29-35で敗戦)を、いい結果につなげるようにしたい、と考えています」