左から山田選手、佐野監督、山本主将

12月10日・11日にカタール・ドーハで行われた「第15回 アジア競技大会ラグビー競技」において見事、金メダルを獲得した7人制日本代表チームが25日(月)、日本協会内ジャパンクラブにて優勝報告記者会見を開催しました。

出席したのは、本城和彦(競技力向上委員会副委員長 7人制統括)、佐野順(7人制日本代表監督)、山本英児選手(7人制日本代表主将)、山田章仁選手の4名。佐野監督以下、山本主将、山田選手は、アジア競技大会の公式スーツで登場し、2選手の胸には光り輝く金メダルが提げられていました。

以下、出席者のコメントです。


◎本城統括

「韓国とは、2004年のワールドカップ アジア予選、2005年のスリランカ、2006年のシンガポールと勝っていたわけですが、金メダルをかけた真剣勝負の中で、韓国に勝ったという価値は非常に高いと思っています。これに関しては、佐野監督以下、スタッフ、選手に感謝しています。限られた状況の中、継続的に、戦略的に、効果的に、効率的に取り組んできた成果です。
今後も7人制で若手を登用し、いい人材を15人制に送り込めるような、しっかりとした強化をしていきたいと思っています」

  佐野監督は先日のU19アジア大会でもチームを優勝に導いた
 
佐野監督は先日のU19アジア大会でもチームを優勝に導いた


◎佐野監督

「実は、決勝戦以来、当時の映像を手に入れられず、やっと先ほど(会見前)見ることができたのですが、改めて決勝戦勝てて良かった。
1ヶ月前のシンガポール遠征へ向けた辰巳合宿で初めて選手たちに会った時に、目標は"金メダルを獲ること"と伝えました。それに応えるように選手たちも強い気持ちで臨んでくれました。大会期間中は、選手が底抜けに明るくて、素晴らしい雰囲気でした。私の仕事は、コンディションを100%にして、試合ですべてを出させることだけでした。
目標も、"金メダルを獲ること"から"何が何でも金メダル"というようにメンタル的な部分も強くなってきました。本当に素晴らしい選手に恵まれて幸せでした。
これをステップにIRBの7'sシリーズで更なる活躍ができるように頑張っていきたいと思っています」


◎山本キャプテン

「今回、主将という立場で参加したんですが、僕自身4年前の釜山大会に参加してアジア大会で勝つことの難しさを知りましたので、それを伝えることを意識しました。決勝戦の前には、メダルへの強い思いを最後まで持ち続け、20分間を出し切ろうと言い続けた結果が、山田選手のトライに繋がったんだと思います」

主将としてチームを牽引した山本主将
主将としてチームを牽引した山本主将


◎山田選手

「チームの雰囲気も凄く良くて、金メダルも獲得でき非常に充実した大会でした。最後のトライは、築城選手のトライの後のキックオフから全員が勝負してその結果がトライとなりました。これまで取り組んできたすべてが積み重なったチームのトライです。僕自身、一度止められた相手だったので、体はきつかったですが、何としてでも抜いてやろうと思って勝負しました」

最後のトライの様子を語った山田選手
最後のトライの様子を語った山田選手

  公式ウェアに身を包んで。左から山田選手、佐野監督、山本主将
 
公式ウェアに身を包んで。左から山田選手、佐野監督、山本主将